あらすじ
お金も、知識も、身寄りもなく、また健康にもすぐれない。それが松下幸之助の人生のスタートだった。目に見える成功の要因は一つも見出せないと言ってもよいだろう。しかし、目に見えない要因――物の見方や考え方、熱意と誠意といったものが、松下幸之助に人生の成功を与えた。本書は、生い立ちから、会長退任までの経営者としての自己の半生を振り返り、感懐を込めて語った一冊である。本書の中で松下幸之助は語った「経営とは総合芸術である」とは、自らの全能力をかけ、「経営という芸術」に打ち込んだ人だけが語れる言葉であろう。
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Posted by ブクログ
松下幸之助は9歳から丁稚奉公にでて働きはじめ、自分で商売をはじめて事業を大きくしていったことを知った。また私が思っていたよりも人間くさく憎めないような人であることを知った。特に自分が驚いたのは週休二日制の導入について。1960年当時に「これからもっと生産性をあげていく必要がある。そうなるともっと忙しくなる。忙しくなるからには休息や自己研鑽をするための時間が必要だ」ということで週休二日制を考え、方針発表。1965年から週休二日制を開始している。自分の感覚では、生産性だけでいうと休みを増やすという考えはでなさそうに思えたが、人は機械でなく生活があってこそ働けることを理解しているからこそ、このような考えがでたのかなと感じた。