松下幸之助のレビュー一覧
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元三井物産役員 佐伯基憲さん 課題図書
松下幸之助が素直で実直な人間であることが大変よくわかる本だった。「会社は何のために存在しているのか。この経営をどういう目的で、またどのようなやり方で行なっていくのか」当たり前のことであるが、何のためにやるのか意味や目的を明白にすることはその後、経営がうまくいっている時、うまくいっていない時、どちらも驕らず焦らずするべきことをすることができるという。これは人生にも置き換えられると述べている。
人生経営にもこの考え方はとても大切なことだと感じた。
また、印象的な言葉で、「芸術というものを一つの創造活動であると考えるならば、経営はまさしく創造活動そのものであ -
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人より一歩先んずること。
経験を重ね、日々振り返りを行い成長につなげる。
単に年を重ねるだけではだめである。
責任を持ってことに当たる。
新しい転換をどんどん行わなければならない。
今日の勝者が必ずしも明日の勝者にはなれない。
仕事の能力差はなかなか測ることが出来ないが、20倍も変わることがある(保険外交員での本書の例)。この差を考えるのは結局、各自の自覚しかない。つまり、自助努力が大切だと理解した。
東北大学の講演の際、運の話をされ、恵まれていると考えることで、人生の基礎となると言われた。なるほど色々な要因はあるだろうが、運と考え、それを伸ばすように進む考え方はシンプルでよいと思う。自分も運 -
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Posted by ブクログ
何度か、このレビューでも紹介した老子の言葉「道の道とすべきは、常の道にあらず」とは、世の中に不変なものはないということである。この思想により、無為自然という一種のニヒリズムが生まれた(と私は解釈している)。ところが、本書著者の幸之助さんに言わせると「世の中不変なものはないのだから、不断の努力が大切だ」となる。 小学校を中退し、丁稚奉公から身を起こし一代で松下電器(すでにパナソニックとなってしまったが)を作り上げ、名経営者の名をほしいままにした幸之助さんにも、何度も追い詰められたことがあった。それを、天才的経営力と、鉄人的精神力、神のごとき人間力で切り抜けてきた。その幸之助さん曰く「なすべきこと