松下幸之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ作者が心にうつりゆくよしなしごとを書いたビジネス版「徒然草」的作品。
それにしても昔の経営者は刻苦勉励による揺るぎない哲学と道徳律を持った立派な人が多かった。すぐ土光敏夫や本田宗一郎、井深大、稲盛和夫、小林一三など思い浮かぶが、本作の松下幸之助も忘れてはいけません。
それに比べて、古き良き日本を壊しかねない夫婦別姓推進の経団連会長の十倉雅和などはもはや経営者(自社は大赤字)としても人間としても酷いし、金儲けだけは上手い孫正義(とにかく税逃れの達人)、柳井正(ブラックな労務管理)、似鳥昭雄(金儲けの為なら共産国中国にもベッタリ)なども少なくとも尊敬すべき対象にはならない気がします。
我々凡人が人生に迷った時に、やはり頼りになるのが、偉大な先人たちが残してくれた珠玉の言葉。
特に松下幸之助、彼ほど様々な執筆や講演活動を行い、後進の指導に尽力した人はいません。おそらく彼ほどの立場から部下を見れば、何とも頼りない阿呆だらけで終始イライラしていたとしても不思議ではありませんが、彼の凄い所はそんなことはおくびにも出さず、絶えず自ら謙虚で素直で反省出来る点です。彼に叱られた部下が皆涙を流して喜んだという逸話は、叱る時でさえ私利私欲を離れ真剣に一個人として対峙していたからこそだと思われます。
本書でも様々な金言が出てきます。
西郷隆盛の遺訓「国家に功労がある人には禄を与えよ。地位を与えるにはその地位にふさわしい見識がなければ国家崩壊のもとである」などは、今の政治家の資質とレベルの低さを見れば、草葉の西郷どんはあ然とすることでしょう。(P69)
能動的道徳観のススメ(P90)、自分を正しく評価するために、もし自分が社長だったら自分を雇いいくら払いどれだけの仕事を任せられるか自問自答してみる(P126)、刀の力が問題ではなくそれを使う人によって災いとなる降魔(ごうま)の利剣の話(P177)など示唆に富む訓言が発見できます。 -
Posted by ブクログ
松下幸之助が話したそのままが載ってるんだけど、
この人がみんなになんとなく好かれて、
みんな何となくついて行きたくなって、
なんとなく人が周りに集まるのが、
わかる。
本からすらわかる。
なんだろね、この関西弁?なのかな?この訛りすらやわらかく、温かく、聞いてて耳心地のよいお話。為になる、前向き、仕事、達成、売上、そんな堅っ苦しい言葉も、この人の口から聞いたら、
そやね、そんなもんかもね。
って、思えちゃう。そんな人だったんだろうなぁ。と。もう会ったこともないし、本でしかお目見えしたことないけど、すでについて行きたくなる。そんな松下幸之助の教え、お言葉。
この人は。
なんかずるいです。笑 -
Posted by ブクログ
言わずと知れた「経営の神様」松下幸之助氏による商売の心得が綴られた一冊。
事業の大小を問わず、どのような形であれ、商売に関わる全ての商人、経営者としての心得が記される。
商売の先にあるものは社会国家の繁栄であり、商いを行うものは、その恩恵を享受するのだから、社会に役立たなければならい。
対人に関しても当然のことだが、当たり前のことを当たり前に行うということを、持続するのは中々に難しい。
一番、心に残った節は「上意下達」の箇所でした。
下達上意が最も難しい、と。
上役の気分を害さないように、お客様や取引先から出たクレームや怒りの声を上に上げるごとにフィルターが通るのでありのままのクレームが届かない。
結果、改善すべき点がぼける。
どんな些細なことでも、忌憚なく上役にものが言える環境づくりが大変である、と。
大概、忌憚なき意見をくれという上司ほど、忌憚なき事実を述べると腹を立てることが多い。
わざわざ、忌憚なきと言わずとも、ありのままを言葉に出せる風通しの良い環境を作ることは重要だ。
商売人は読まれたし。