松下幸之助のレビュー一覧
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驚くべきは、この本は1968年(昭和43年)に発行されたものであることです。
半世紀以上経った今読んでも、「時代を感じるよね〜」というような内容ではないこと、つまり普遍的な価値観・考え方を当時確立されていることが良くわかります。
現在のように、色々なビジネス本やネット等の情報を基にインプットするということが容易では無い時代に、既に半世紀後でも通用する考え方を持たれていたこと、驚愕です。
また、著内で頻繁に出てくる言葉の一つに「謙虚に」というものがあります。これだけ誰が見ても成功された方が発する「謙虚に」という言葉は、胸に突き刺さるとともに、強く内省を促されるものであります。
“Peace and Happiness through Prosperity”=“繁栄によって平和と幸福を”
この本には、普遍的な人としての品格が説かれています。いつの時代でも、誰か見ても素晴らしい本です。 -
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人生のバイブルのような本。一度は読んだ方が良いし、本棚に置いて読み返したいし、大学生とかのうちに読んでおきたい本だと思った。7つの習慣より日本人が書いた本の方がピンとくる。
ーいかに適確な判断をしてもそれを成し遂げる勇気と実行力が無かったらその判断は何の意味も持たない。60%の判断で100%の確実な成果を生み出していくのである
ー朝起きて顔を洗ったら、まず仏前にすわって手を合わす。これで朝のけじめがつく。夜寝る時も同じこと。夜は夜でキチンとけじめをつけなければなるまい。けじめのない暮らしはだらしがない。暮らしがだらしなければ働けない、良い知恵も生まれないし物も失う。
ー自得するには厳しさがいる。
ー自分がどんなに恵まれた境遇にあるか、ということには案外気のつかない事が多い。せっかく恵まれた自分の境遇も、これを自覚しないままにいつのまにか自分の手で壊してしまいがちである。 -
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2025/10/21
p.214
自分のもの
自分の身体は、自分のものであって、自分のものではない。血のめぐり、内臓の働き、どれ一つとってみても、自分の意志によって動いているものはない。
つまり、大きな自然の恵みで生かされているいわば天からの授かりもの。天から預かっているものである。
自分の金、自分の仕事、自分の財産。自分のものと言えば自分のものだけれど、これもやっぱり世の中から授かったもの。世の中からの預かりものである。
どんなものでも本当は、自分のものというのは一つもないのである。自分のものがあると思っていても、それはかりにそう定められているだけのことであって、本当は何もないのである。授かったものである。預かったものである。つまり、あるということは、ないということでもある。だからこそ、どんなものでも、これを大事にしなければならない。
身体も金もそして仕事も、いたずらに粗末に扱ってはいけないし、おろそかに考えてはいけない。大事に慎重にそして有意義に、その働きを生かしたいのである。 -
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ネタバレ下巻は、教育の在り方から、世界平和についてまで、大きなテーマで語り合いが進められる。下巻の内容もまた、当時の対談から50年を経た今でも、読者に十分な示唆を与えてくれるものとなっている。
最初の教育については、「知識偏重型教育から人間教育へ」と両者がともに訴えておられるが、これは当時よりさらにその重要性が増しているのではないか。
本書の「教育と犯罪」について語られている部分に、「知識教育だけで人間教育がなされなければ、犯罪も知能的になり、増加するのは当然」と警告しているが、その現象が加速しているのではないかと感じる。
犯罪の内容が無節操となり、しかも巧妙化している。「高等学校の試験に、学科試験だけでなく、人間的良識の査定も含めて合否を決定してはどうか」との意見は非常に現実的な発想だなと感じた。
もう一点、「子どもが親の所有物ではない」という意見は痛烈かつ、現代最も再認識すべき、考え方ではないかと感じた。
「現代文明への反省」の章で述べられている「反省」は現在も継続的に求められるものが多い。当時は、公害が問題であったが、環境問題や資源の枯渇問題などは、さらに環境悪化、温暖化や生態系の変化が起こっているだけでなく、原発事故などで当時の問題がさらに肥大化していると思える。
当時はTVによる映像文化が盛んになってきた時代で、TVの問題としては、視聴率にとらわれた番組内容の低俗化などによる悪影響が取り上げられていたが、現代はさらに映像の手段がYouTubeなど、個人発信の時代となり、フェイク情報なども含め、問題はさらに複雑化してきているようにも思える。
本書は、このように現代社会を再チェックすべき視点を示してくれているのである。
次章では、日本の性質や特性を振り返りながら、世界の中での日本の役割を考えたり、日本の憲法や天皇制などについて、深く検討し語り合われている。
最終章では、世界の平和について語られているが、その中で「世界語は必要か」という話があった。世界共通語があるとコミュニケーションが効率的になりよいが、反面各国の精神文化が衰退しないように母国後と併用するほうがよいという語りになっていた。
そして、現在どうなっているかというと、いまは自動翻訳というものができてきた。違った形でコミュニケーションの効率化が図られながら、各国の精神文化が維持できているなと感じ、人類の知恵は素晴らしいなと思う。
当時の課題がどのように現代解決されているかという視点でも、非常に興味深く読める書でありました。
下巻目次
◆「8何のための教育か」
※教育の目的 義務教育の基本的理念 教育の改善すべき点 学問のための学問では ほか
◆「9現代文明への反省」
※科学の進歩に欠落していたもの 科学の発展にともなう矛盾 心の豊かさを生みだすには 新しい学問創造の指標 ほか
◆「10日本の進路」
※どこに発展の基盤をおくか 国家目標の設定 国としての命運 世界に対して担う役割 ほか
◆「11 世界平和のために」
※真の世界平和とは 人類の平和を築く道 世界平和を目指す実践 平和というものの姿 ほか -
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ネタバレ目次
5 宗教・思想・道徳(人間の本質と宗教 宗教と人生の関係 宗団・宗派はさまざまでよい 宗教はどれも同じか ほか)
6 政治に望むこと(政治の目的は何か 政治に欠けているもの 民間が政府に任せた 国家権力と人民 ほか)
7 社会を見る目(物価騰貴の根本原因 インフレ抑制の施策 物不足と買い占め 商道徳に反する企業 ほか)
経営の神様と言われた松下幸之助氏は、当時の経済界でも最高峰の人物であり、日本におけるその影響力は相当大きかったと思われる。
ときに松下氏の発言の中には、企業人のトップとして、企業の経営の在り方、また企業にたいする政府の姿勢や政策などにふれられることがあるが、それらの発言は、経営者として、また日本の産業界に最も影響力のある人として、ほとんどすべてが「様々な問題点を解決しよう」との前向きな視点での発言をされていると思う。
しかしながら、これが池田会長(当時)との対話となると、その発言が庶民にたいして企業サイドの意見であったり、民衆に対して政府寄りで合ったり、権力思考にしらずしらずと陥っていたり、トップダウン的であることに読者は気付かされる。
そいう言う点を、池田会長(当時)は、原点に立ち返るように、庶民サイドの意見、民衆サイドの意見をキッパリと述べられる。むしろ指摘のように感じられる部分多い。
あたかも財界トップの方の意識改革をはかり、混迷の当時の情勢の変革を図ろうとしているかのようである。そしておそらく、この対話を通じて、松下幸之助自身が、その「経営の神様」度をさらに高められたのではないかと思える。松下幸之助氏は、この対談で得られた気づきは、即社内で実行に移され、その姿は産業界に目に見えずとも波及していったのではないかと思う。
そう感じられるような対話が繰り広げられていた。 -
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ネタバレ初刊は昭和50年(1975年)。松下幸之助氏は当時80歳。池田大作氏は47歳。
人間、人生、宇宙、生命、宗教、政治、社会、教育、科学、経済、平和など、万般にわたる重要テーマについて、二人の巨人が、いわゆる一人の人間対一人の人間として真剣に未来を見つめて語り合われた書である。
多忙を極める双方の著者が、互いに150問ずつの質問を用意し、お互いにそれに真摯に応えるという往復書簡を交わし、それに編集が加えられた書である。
親子ほどの年齢差のことなど、互いに全く意識することなく、それぞれのテーマについて、真剣に議論をかわされている。すべてが未来志向であり、建設的で、一部議論がわかれるような場面でも、読み終えるとお互いににこやかにうなずきあっている姿が想像できるのである。
当時は、オイルショックという経済的な混乱期にあった。また公害問題が大きな社会問題となっていた。ベトナム戦争もあった。50年たったいまと当時、様々な変化も感じられるし、本質的に変わっていない部分も多く感じられる。
そして、本書の内容は、本質的な議論が交わされていて、50年たった今でも、まったく新鮮な内容であると感じる。いま読むことにも意味を感じます。
上巻目次
1 人間について(人間としての役割 人間内面の法則 人間の本質 ほか)
2 豊かな人生(運命とは何か 人生コースのモデルは 普遍的な生き方 ほか)
3 宇宙と生命と死(死をどう考えるか 死に臨む覚悟 死後の生命 ほか)
4 繁栄への道(共同意識の醸成 真の繁栄とは何か 人間性・国民性・時代性 ほか) -
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かの松下幸之助氏が書かれた名著。
偉大な経営者である松下幸之助氏であるが、
彼自身の成功談や持論を展開されるのではなく、
数々の歴史の故事や事例を引きながら、指導者として必要と考えられる要素について102か条にまとめておられる。
私自身会社では小さなチームの長であり、
またプライベートでは子供達に剣道を指導する立場でもあるため、非常に心に響く内容であり、自分自身の至らなさを痛感させられた。
あとがきにも書かれているが、人間として最も基本となる大切な心持ちは「素直な心」であり、まずは日々素直な心であれるよう努め、本書の内容を念頭に置きながら少しずつ精進したいと思う。