あらすじ
日本を代表する経済人・松下幸之助氏と、創価学会名誉会長・池田大作氏との往復書簡集『人生問答』(聖教文庫)のデジタル版(原著は1975年発刊)。松下氏は、松下電器産業(現在のパナソニック)の創業者で、スケールの大きな社会活動家(1989年逝去)。池田氏は世界的な仏法指導者で、創価学園、創価大学、民主音楽協会、東京富士美術館等を創立している。両者の語らいは、真摯に縦横に、そして温かな友情の音律をたたえて進んでいく。上巻では、「人間について」「豊かな人生」「宇宙と生命と死」「繁栄への道」が収録されている。
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Posted by ブクログ
池田大作先生の対談集ですね。
対話者は松下幸之助さんです。
1975年(昭和50年)刊行。
『週刊朝日』に連載されたものを纏められた書物です。上下二巻を発刊されたものを、文庫に上中下の三巻にされています。
『この「人生問答」もまた、私の一連の対話シリーズの一環をなすものであろう。そこで私は、なぜ対話を行うのかと聞かれれば、人間同士の率直な語らいのなかにこそ、生きた人間哲学が得られるからであると答えたい。私の真情をいえば、人類の未来を思い、真剣に思索をしている人ならば、心からの敬意を払い、対話に赴くのに吝かではないつもりであり。』と、池田大作先生は語られています。
また、松下幸之助さんは『人間を考え、人生を考え、また日本と世界の未来を考えるうえで、本書がなんらかのご参考になれば幸いである。』と語られています。
半世紀前の対談とは言え、深い洞察と鋭い普遍的な生命観、人間学、人生観は現在でも示唆に富んだ哲学であり学ぶべきものを与えて下さいます。
お二人は、驚く程共有出来る思考を示されていて、松下幸之助さんは仏法哲学にかなり近い考え方をされる方なのだと気づかされました。
この本は、絶版になっていますので、再刊されることを望みます。
Posted by ブクログ
初刊は昭和50年(1975年)。松下幸之助氏は当時80歳。池田大作氏は47歳。
人間、人生、宇宙、生命、宗教、政治、社会、教育、科学、経済、平和など、万般にわたる重要テーマについて、二人の巨人が、いわゆる一人の人間対一人の人間として真剣に未来を見つめて語り合われた書である。
多忙を極める双方の著者が、互いに150問ずつの質問を用意し、お互いにそれに真摯に応えるという往復書簡を交わし、それに編集が加えられた書である。
親子ほどの年齢差のことなど、互いに全く意識することなく、それぞれのテーマについて、真剣に議論をかわされている。すべてが未来志向であり、建設的で、一部議論がわかれるような場面でも、読み終えるとお互いににこやかにうなずきあっている姿が想像できるのである。
当時は、オイルショックという経済的な混乱期にあった。また公害問題が大きな社会問題となっていた。ベトナム戦争もあった。50年たったいまと当時、様々な変化も感じられるし、本質的に変わっていない部分も多く感じられる。
そして、本書の内容は、本質的な議論が交わされていて、50年たった今でも、まったく新鮮な内容であると感じる。いま読むことにも意味を感じます。
上巻目次
1 人間について(人間としての役割 人間内面の法則 人間の本質 ほか)
2 豊かな人生(運命とは何か 人生コースのモデルは 普遍的な生き方 ほか)
3 宇宙と生命と死(死をどう考えるか 死に臨む覚悟 死後の生命 ほか)
4 繁栄への道(共同意識の醸成 真の繁栄とは何か 人間性・国民性・時代性 ほか)