松下幸之助のレビュー一覧
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実践経営哲学 (PHP文庫)
著:松下 幸之助
本書は、著者の60年の事業体験を通じて培い、実践してきた経営についての基本の考え方、いわゆる経営理念、経営哲学をまとめたもの。
以下の20項目から成る。
①まず経営理念を確立すること
②ことごとく生成発展と考えること
③人間観をもつこと
④使命を正しく認識すること
⑤自然の理法に従うこと
⑥利益は報酬であること
⑦共存共栄に徹すること
⑧世間は正しいと考えること
⑨必ず成功すると考えること
⑩自主経営を心がけること
⑪ダム経営を実行すること
⑫適正経営を行うこと
⑬専業に徹すること
⑭人をつくること
⑮衆知を集めること
⑯対立しつつ調和すること
⑰経営は創造であること
⑱時代の変化に適応すること
⑲政治に関心をもつこと
⑳素直な心になること
昭和53年に記された本書。自分が生まれるより前に記され、その教えは古びれることなく、その時代や環境に合わせた新しい気づきや本質を提言してくれるような一冊。
経営の神様が惜しげもなく、実体験の証として考え抜かれた教えに触れることができることに幸せを感じる。上からではなく、共に考えるスタンス。素直な心を持ち学びながら成長をしてきた中で紡ぎだされる言葉。時代の変化に適応することを念頭に書かれたそれはしっかりと今の時代に適合している。そして、激動の変化の今だからこそ、心に染み入る考えが深く突き刺さる。
多くの書を残している著者。数々の作品に触れることでその一貫性から理解が深まる。一冊を深く読むこととさらに他作品に触れ続け、教えの片鱗を少しでも吸収し自己の人生に活かし続けたい。 -
Posted by ブクログ
指導者の条件
著:松下 幸之助
一つの国でも、すぐれた指導者がいれば栄え、指導者に人を得なければ混乱し、衰えていく。会社でも社長次第でもよくも悪くもなる。会社の中の一つの部課にしても、その部長なり課長のよしあしで、業績が全く変わってくる。
結局組織の運営は、その指導者一人にかかっている。その責任は全て指導者一人にある。組織の大小を問わず、指導者の立場にある人はそうした自分の責任の重大さをよく認識し、自分のあり方について、たえず反省、検討しなくてはならない。
本書は、歴史上の指導者の教えを102の事例から大きくわけて以下の9項目について紹介している。
①指導者のものの考え方
②自分を高めるためには
③力強い活動を生むために
④事に成功するために
⑤過ちを少なくするために
⑥指導者の責任
⑦人を生かすために
⑧事をやりぬくために
⑨難局に処するために
私にとっては著者も歴史上の素晴らしい人である。
私が紹介されている歴史上の人物の教えより、より近いところで著者はその偉人達に教えを学びそして私では辿り着かない本質を浮き彫りにして教えてくれている。
近いからこそ見えるモノ。コト。空気感を含めて明文化された本書からはココロを感じる。歴史上の人物も同じヒト。離れているものの近づくためには日々の研鑽と行動しかない。 -
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あるべき指導者の姿について。古今東西の偉大なリーダーに学んだ内容を102の事例にまとめている。マインドセット面の話が多いが、一部に人材育成やコミュニケーションのスキル的な部分もある。時代は移ろっても、リーダーに求められる要件は変わらないのだろう。エピソードと共に綴られており、心に響く事例が多い。繰り返し読み返したい一冊。
今回響いたエピソードは、以下の通り。
■指導者のものの考え方
・一視同仁(上杉謙信)
指導者は敵をも愛するゆたかな心をもちたい
・大所高所に立つ(勝海舟、西郷隆盛)
指導者には大局に立ち小異を捨て大同につく心がまえが大切である
■自分を高めるために
・公明正大(楊震)
指導者はみずからかえりみてやましいところなきを期さなくてはならない
・心を遊ばせない(アルキメデス)
指導者は体は遊んでいても心は働かせていることが大事である
・日に新た(湯王)
指導者はつねに日に新たな思いをもたねばならない
■力強い活動を生むために
・使命感をもつ(日蓮上人)
指導者の力強さは使命感をもつところから生まれる
・大義名分(織田信長)
指導者はまず大義名分を明らかにしなくてはならない
・天命を知る(孔子)
指導者は自分の力を超えた運命というものも考えてみたい
■事に成功するために
・説得力(岩倉具視)
指導者は正しい主張でもその訴え方を工夫することが大事である
・先見性(織田信長)
指導者はつねに将来を予見して手を打たねばならない
・人を見て法を説く(諸葛孔明)
指導者は同じことでも相手により説き方を変えることが大事である
■過ちを少なくするために
・見識(源頼朝)
指導者は是は是とし非を非とする見識をもたねばならない
・小事を大切に(岩崎弥太郎)
指導者は小事をおろそかにしてはならない
■指導者の責任
・いうべきをいう(大村益次郎)
指導者はいうべきことをいうきびしさをもたなくてはならない
・信賞必罰(諸葛孔明)
指導者は私情を捨て、適切な賞罰を行わねばならない
・大将は大将(前田利家)
指導者は指導者としての主座を保っていなくてはならない
■人を生かすために
・寛厳自在(池田光政)
指導者には適度のきびしさとやさしさが必要である
・自主性を引き出す(安藤直次)
指導者は部下の自主性を引き出し生かすことが大切である
・信頼する(劉邦)
指導者は人を信頼し思い切って使うことが大事である
・すべてを生かす(堀秀政)
指導者はどんな人にも使い道があることを知らねばならない
・使われる(北条氏康)
指導者は一面部下に使われるという心持ちをもたねばならない
・包容力をもつ(桓公)
指導者は自分に敵対する者をも受け入れる大きな度量をもちたい
・目標を与える(ケネディ)
指導者は次つぎに適切な目標を与えなくてはならない
■事をやりぬくために
・決意を強める(夫差、勾践 ※臥薪嘗胆)
指導者は一度決意したら、それをみずからたえず強めなくてはならない
・熱意をもつ(蘇秦)
指導者は熱意においては最高のものをもたねばならない
■難局に処するために
・覚悟を決める(柴田勝家)
指導者は大事にいたれば、度胸をすえてそれにあたるべきである
・世論を超える(織田信長)
指導者は時に多数の意見を超える知恵を生み出さねばならない
・即決する(豊臣秀吉)
指導者は即断即行を心がけなくてはならない
・乱を忘れず(加藤清正)
指導者は"治にいて乱を忘れず"の心がまえが大切である -
Posted by ブクログ
1950年代、60年代の松下電器社長の経営哲学。
●愛嬌のある人。
「好かれる人」でも「人気がある人」でも「できる人」でも「頭がいい人」でもなく、「愛される人」でありたい。
●人事を尽くして天命に従う
いかなる場合でも悲観してはいかんと思うな。
悲観したら、なすことがわからなくなる。
これはこうゆう状態だが、どこに原因がある、だれがどういうようなことをしたためにこうなったんだとということを冷静に見れば、志は失わない。志を高めていく、確固とした志。
●自分の運命を生かすことが幸せにつながる
●大志を抱くという言葉だけに浮かれてはならない。決して足元を見忘れてはいけない。
●順調なときに苦しいことを忘れない。
人間というものは順調にいくと苦しいことを忘れてしまう。3回続けてことがうまくいくときは特に危険である。そうゆう兆しに気づくことができるか。
●厳しいと鍛えられる
●全ての人がお得意先に見えているか。仕入先もお客様である。
例: 建築を業者に頼んで、業者がうちの商品を購入してくださる