あらすじ
昭和43年の発刊以来、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー『道をひらく』。本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。業の成功者であり、それ以上に人生の成功者である松下幸之助であればこそ、その言葉には千鈞の重みがある。あらゆる年代、職種の人に役立つ、永遠の座右の書である。
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驚くべきは、この本は1968年(昭和43年)に発行されたものであることです。
半世紀以上経った今読んでも、「時代を感じるよね〜」というような内容ではないこと、つまり普遍的な価値観・考え方を当時確立されていることが良くわかります。
現在のように、色々なビジネス本やネット等の情報を基にインプットするということが容易では無い時代に、既に半世紀後でも通用する考え方を持たれていたこと、驚愕です。
また、著内で頻繁に出てくる言葉の一つに「謙虚に」というものがあります。これだけ誰が見ても成功された方が発する「謙虚に」という言葉は、胸に突き刺さるとともに、強く内省を促されるものであります。
“Peace and Happiness through Prosperity”=“繁栄によって平和と幸福を”
この本には、普遍的な人としての品格が説かれています。いつの時代でも、誰か見ても素晴らしい本です。
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日本人としての精神を純真な心で生きることの重要性を示してくれる。君子は日に三転するというように、三省し自らの尊い魂を鍛え上げる。人事を尽くして天命を待つ姿勢。それは他人のために与えることこそが人事を尽くすということであって、天命とは天という名の人同士の調和の世界のことであると思った。みながもつ真心が頭をもたげる、そんな一冊である。
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人生のバイブルのような本。一度は読んだ方が良いし、本棚に置いて読み返したいし、大学生とかのうちに読んでおきたい本だと思った。7つの習慣より日本人が書いた本の方がピンとくる。
ーいかに適確な判断をしてもそれを成し遂げる勇気と実行力が無かったらその判断は何の意味も持たない。60%の判断で100%の確実な成果を生み出していくのである
ー朝起きて顔を洗ったら、まず仏前にすわって手を合わす。これで朝のけじめがつく。夜寝る時も同じこと。夜は夜でキチンとけじめをつけなければなるまい。けじめのない暮らしはだらしがない。暮らしがだらしなければ働けない、良い知恵も生まれないし物も失う。
ー自得するには厳しさがいる。
ー自分がどんなに恵まれた境遇にあるか、ということには案外気のつかない事が多い。せっかく恵まれた自分の境遇も、これを自覚しないままにいつのまにか自分の手で壊してしまいがちである。
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悩んでいる時に大切な友人に紹介してもらった本です。
生き方の選択肢、考え方が増えたような気がします。
素敵な本に出会うきっかけをくれた友人と普遍的な内容を残してくれた作者に感謝したいです。
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道は天物から与えられたもの
この言葉だけで良いのではないだろうか、
他人と比べて傲慢や嫉妬は与えられてるという実感を忘れてしまっているからである。
私にはこの道しかない。進むしかない
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松下幸之助の短文集。
松下幸之助の想いが詰まっている。
真剣、謙虚、工夫、知恵など何度も出てくる言葉があり、これらを大切にしていたということが伝わる。
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中学の頃に父からもらったものの積読にしていた本。「誠実」「熱意」「謙虚」「勇気」この要素が何度も繰り返されている話、今はなんてこともないと思うけれど、いざ働くとなったら、働いて気の迷いが出てきた時には心の羅針盤になるかも。日本の繁栄のために とよく出てきたけれども、いち経営者なのに大きな視野を持っているのは、やはり松下幸之助の凄さ。
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困難に直面しても「素直な心」と「誠実な努力」が道を切り拓くという普遍の真理を示す一冊。ベンチャー経営では成果や数字に追われがちだが、本書を通じて“人としての姿勢”こそが事業の土台になると実感した。迷いの多い経営の現場で、シンプルだが揺るがぬ羅針盤を得た感覚がある。
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昭和43年初版以来。現在に至るまで570万部売れている大ベストセラー。30代の私は、自分のキャリアの役に立つのではないかと思い、読みました。まさしく経営の神様の真似事をしたいがために。読んでみると、経営というよりも生き方や仕事に取り組む姿勢を教えてくれる本だと感じました。60歳をすぎて、もはやリタイヤした私にとっては人生訓として読める名著だと思います。枕元に置いて、寝る前とか起床時に。読む本です。
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松下幸之助さんによる、人生と経営における成功哲学や生き方を凝縮した随筆集。
自身に与えられた「道」を見極め、信じた道を歩み続けることで、道は自然と開かれるというメッセージが中心です。
✅ あとでピンとくる要点&キーワード
●自分だけの道を歩む
ほかの人と比べるのではなく、「自分に与えられた道」を信じて歩み続けることが大切。立ち止まらず進む姿勢が、道を開く鍵だと説いています 。
●「素直に生きる」
逆境も順境も、それぞれの学びとして受け入れる謙虚さ。素直さは人を強くし、成長につながるとも語られています
●「志」を立てる勇気
「志を立てれば、事は半ば達せられたも同然」。人生の航路を決めるには、強い覚悟と志が必要だと強調しています
●日々を新鮮な心で
「昨日を引きずらない」「変化を恐れない」。毎日を丁寧に、前向きな態度で過ごすことで、常に新たな可能性が見えてくる 。
●人とよりよく生きる
他人を責める前にまず自分を振り返る姿勢。そして、与えることが巡り巡って自分にも返ってくるという相互作用の教え 。
●困難への姿勢
困難は「避けるもの」ではなく成長の機会。苦境に立つことで、人の真価や内なる力が問われ、磨かれる 。
●仕事と成長
仕事はただの労働ではなく、社会に役立つ行い。誠実な努力と熱意が自分の喜びにつながると説かれています 。
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パナソニック創業者である松下幸之助が、自身が創設したphp研究所の機関紙に投稿した文章を編集したもの。
今から50年以上前に発刊された本だが、現代でも通じる生きる指針となる言葉が随所に盛り込まれ、いつの時代も生きる上での本質的なものは不変だと感じるとともに、著者の時代を超えて響く珠玉の言葉の数々に感嘆し、励まされます。
【印象に残った言葉】
心配またよし:心配を乗り切った時に人生の味わいがある。新しく物を考え出す契機となる。
時を待つ心:何事にも為す時がある。その時をじっと待って力を蓄える。
困っても困らない:辛い時にどう考えるかで人の幸不幸や飛躍後退が決まる。どうしようもないと考えると知恵も出なくなる。決意を固く歩めば飛躍の土台となる。考え方次第。
転んでも:一度転んで気づく人間になる。そのためにはただでは起きない心構えが大切。失敗を恐れるより、真剣でないことを恐れる。
つきまとう:仕事をはやりっぱなしではなく、その仕事の行く末を気にかける。
プロの自覚:給料をもらう時点でその道のプロの仲間入りをしたということ。その自覚を持つ。
見方を変える:一つの道に執着しない。深刻な気持ちになる前に見方を変えてみる。
自分の仕事:自分の仕事は世の中にやらせてもらっている仕事。仕事が伸びるかは世の中が決めるから、自然に伸ばしていけば良い。
働き方の工夫:今までより少なく働いて成果を上げることも尊い。そこには創意工夫が必要。
しかも早く:念入りに、しかも早く仕事することが名人芸。
こわさを知る:こわいものによって、これを恐れ、自分で自分を律することを心がける。こわいものにも一利ある。
真実を知る:ものの見方を正しくすれば絶望することはない。そのためには真実を知ることが必要。
己を知る:敵を知る前に己を知る。己を知らなければ戦いに負ける。
日に三転す:考えが変わるのは、それだけ新しい物を生み出している証拠。変わるからこそ発展がある。
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松下幸之助の随想集。
随想とは、感じたこと・思ったこと・考えたことを自由にまとめたもの。つまり、松下幸之助が長い人生で思い感じ考えたことのまとめ集です。
当たり前だけど、皆それぞれ考え方が違うので文章がみな"刺さる"ことは無いです。
個人的に感じたことは、
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最後、国を思うパートが新鮮。事業を成して、日本という国のありように思いを馳せている、その視点の持ち方に学ぶ。
比喩が秀逸。必要な時に使える様に知恵のダムを持てと。
私は私のダムを作っているところ。まだまだ人格的にも事業家としても、至らぬ点があるのは成長段階だから。それでもなおやっていくのだ。
という抽象的なことを考えさせられる、抽象的な本。
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出版から60年近く経過しているが、これは最近のことを言っているのかなと思うことも多々あります。
今の言葉で言うと、多様性とか非認知能力とか、そんな言葉になるのかな。決して色あせていない。
いまはアウトな表現もあるけど、これは時代というもの。
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置かれた場所で一生懸命に生きる
失敗することを恐れるよりも、生活に工夫のないことを恐れた方がいい。
暖かい心で最善の心配りを。
わからなければ、人に聞くこと。
成功し、謙虚さがなくなって他人の意見も耳に入らぬ。こんな危険なことはない。
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15年前に前の職場を退職する時に大先輩からいただいた本。
理由はわからないけど、なかなか読むことができなかった。数ページ読んでは閉じてを繰り返していた。
でも、今回は最後まで読むことができた。
人生や仕事において大切な考え方や姿勢について教えてくれる本だった。
自分の道は自分で切り開く重要性を考え、人との繋がりの大切さを教えてくてた。自己を見つめることも必要。
今の私にこの本が必要だったみたい。
だから読めたのかも。
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自然の理に倣う
誠実に、謙虚に、素直に
己を省みる
全体を貫く主要な軸は、これだろうか。
禅の教えと、「7つの習慣」の方がしっくり来るなぁと思いながら、途中から斜め読み。
同じことを、さまざまな場面を設定して、伝えてる感じ。だから、途中からくどく感じる。
いくつか留意しておこうと思った言葉は記録したけど…期待大だったからこその、この期待はずれ感が…。
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仕事についてのマインドをまとめていて参考になる部分はあった。ただ、「これをすれば仕事は大丈夫!」という事ではなく、真剣に仕事に取り組むやズルや嘘をつかない正しい行動をするなど人間本質の話であった。その為、仕事を行うすべての人が当てはまるマインドだと思う。
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社会人として働く者としては、言われなくても分かってるよ、と思ってしまうような内容も多い。
目から鱗が落ちるような言葉はあまり無いように思う。
でも、当たり前だと頭でわかっていても、身につまされる思いで理解していないから、人は苦難を味わい、失敗を繰り返す。
自分では分かっていると思っていることも改めて噛み締めて行動に落とし込んでいかなければならないなと思わされた。
また何年後かに読み返したら、違う捉え方もあるかもしれないと思った。暫くは本棚に置いておこうと思う。
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著者の言葉を実践しようと思うことや自らを奮い立たせるために読むのではなく、著者の語る大切な事柄に対して、自分自身から浮かんでくるイメージを眺めるという読み方が楽しいのでおすすめしたい。
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経営の神様と言われた松下幸之助氏の経営思想または人生哲学である。本著がビジネスから誰もが悩む人生に当たる壁や道のりの示唆に富んだ著者の思索の追体験ができる良書である。
本著のタイトルの通り「道をひらく」とは、自分自身の考えと決断と行動によって固い意志を持ち続け順境や逆境においても尊び、失敗も成功も常に謙虚で前へ進むことを推奨する内容である。私たちは誰もが、最初の一歩を踏み出せなかったり、準備に時間をかけ過ぎて行動できなかったり、頭の中の想像だけで動けなくなってしまうものだ。本著では、そういう層にも刺さる内容である。経営の神様と呼ばれた著者も悩み、逆境や苦悩を抱えながらも道をひらいてきた。これは、著者が特別な人間だからというメッセージではない。男女育ちも学も関係なく、自分の意志で何をしたいのか自分と向き合い問いを立て説き、道を歩まんとする者の背中をやさしく押してくれる存在といえよう。
この世に特別な人間などは本質的には存在しない。どのような存在や立場や境遇であれ、皆、苦悩し逆境や地獄も成功も成し遂げたことも歩みも抱えて生きているのだ。本著では私が好きな言葉で、本著の核心とも言える言葉がある「道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。」である。自分に与えられたかけがえのない「道」をひらくには、迷ったり他人と比べて立ちすくむのではなく、決意して一歩を踏み出し、努力を続けることが何より大事だと述べ、道は待っていてもひらけず、「まず歩む」ことが新しい可能性や喜びにつながるという著者の信念と思索の過程が凝縮されている言葉といえよう。
生きている時間は有限であり、「何かをしたい」「何かに興味がある」「将来はこうなる」「こういう人生を送りたい」「したい」という自分の気持ちに素直に向き合い対話を重ねながら皆が皆なりたい自分や人生を道をひらき歩み続けることを著者も本著も誰もがそれらを望んでいるであろう。
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泣くもよし。嘆くもよし。しかし次の瞬間には、新たな勇気を踏み出さなければならない。
これはすごい。男なら泣くな。という文もしっくりくるので悩みどころである。
TPOで変わってくるんだなと感じた。
彼女に振られた(自分が悪い場合)→なくな
家族が亡くなった→泣け。兄弟とかのためにも前を向け。
のように使うんだと勝手におもった。
この本は見開き1ページでそれぞれのテーマが完結しているため、困った時の道標になる本として適宜読むのが良いと思った。
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人生は真剣勝負である。だからどんな小さなことにでも命をかけて真剣にやらねばならない。
人はいつも死に直面している。それだけに与えられている生命を最大に生かさねばならない。
毎日が新しく、毎日が門出である。すなわち、日々是好日。素直で謙虚でしかも創意に富む人は、毎日明るく毎日元気。
自分の仕事は自分がやっている自分の仕事だと思うのはとんでもないことで、本当は世の中にやらせてもらっている世の中の仕事である。
仕事で大事なことは、平凡と思われることもおろそかにしない心掛けてである。
人はそれぞれにそれぞれの特質がある。大事なことは、自分のその特質を、はっきり自覚認識していることである。その自主性がほしい。真似ることは、その上に立ってのこと。
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言わずとしれた松下幸之助さんの著書。
随分前にも読んだけれど、会社の研修の修了式で松下幸之助さんのPHP研究所でお話を聞く機会をもらい、そこで改めて凄い人なんやなぁと思ったので再読してみた。
講演をしてくれた方の話し方が結構上手かったので、そういう話のほうが聴き応え会ったなと想いつつ、やはり著書として、考え方は素晴らしいなと。
どこかに昭和感はどうしてもあるけれど、それを差し置いても現代にも大切な考え方が詰まっている。
他2冊も手に入れているので、このまま続けて松下幸之助さんの本を読んでいこう。
Posted by ブクログ
不変的な内容で流石、著名な経営者の書籍だけあって様々な視点での学びが多くあるものでした。
ただ、個人的には書籍として古いため文言や言い回しが頭に入りにくく、一度で理解できない箇所もあった。