あらすじ
「社員のみなさんが、自分は単なる会社の一社員ではなく、社員という独立した事業を営む主人公であり経営者である、自分は社員稼業の店主である、というように考えてみてはどうか」(本書「まえがき」より)一代で世界的大企業を築き、現代でもなお“経営の神様”と謳われる松下幸之助。彼は若者に向けての講演で「社員稼業」という考え方を示した。それをまとめたものが本書である。「いきがい」「熱意」「心意気」「夢」「成功」へとつながる、松下幸之助の生のことば。若者に向けて語るという形をとってはいるが、そのことばには働くことの本質が示されている。働く全ての人の軸となりうる哲学を説いた名著が装いを新たに、永久保存版として発刊。
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Posted by ブクログ
松下氏(先生)の著書を何冊読んだのでしょうか。。。
それぞれの本が、読者の年齢層や目的など
異なっている部分がありますが
どの本を読んでも、共通する部分があると思います。
この本は、それらの共通のエッセンスが著者の
口語で記載されており、わかりやすく理解できます。
一部、松下氏のほかの著書のエッセンスも
抜粋して記載しています。
※引用元の著書名は割愛
本書のエッセンスを簡単に記載すると
社員は、社員稼業という一つの独立経営体の
経営者(社長)である。
その社長としての責務を下記三つの
細分化されたエッセンスを重要視し
日々の業務を実行していくべき。
①素直なこころ
融通無碍。
運命を素直に受け止める。何事も素直なこころで求めていく。
②熱意
自主自立、万事研修、全ては熱意から始まる。
熱意が人を動かし、熱意が人を生かす。
四六時中、仕事のことを考える。
③衆知を集める
松下氏の著書では必ず掲載される周知の事実ですので割愛。
④仕事のやりかた、人との付き合い方
この部分のページをしっかり割っており、
本書の重要な部分かと思います。
今回は、豊臣秀吉と明智光秀の比較論、ヒットラーの失敗した
理由から、どのように人と付き合えば、
”社長”として、良いかを述べておられます。
テクニカルな本を読み続けて、松下氏の本を読むと
基本があって、テクニカルがあるという当たり前のことを
再度気付かされて、背筋が伸びます。
若い方に読んで欲しい本です。