乾緑郎のレビュー一覧

  • 決戦!賤ヶ岳

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    20代の頃、テント泊をしながら琵琶湖まで行った時に偶然立ち寄った賤ケ岳。リフトに乗って山頂まで行ったが、当時は七本槍の逸話など知らず、漫然と観光してしまった。本書を読むまでも、加藤清正、福島正則と、かろうじて加藤嘉明は知っていても、他の武将のことはあまり知らなかった。七本槍が秀吉のプロパガンダだという見方は新鮮だ。加藤嘉明に、賤ケ岳で討死にした石川兵助が寄せた想い(男色)の物語も、その時代にはあり得ることと興味深かった。織豊時代から関ケ原にかけて、敵の敵は味方ではない複雑な駆け引きを想像するのも楽しいな。

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    2026年09月25日
  • ガス人間

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    ・主要キャラ以外の人物はほぼ毎回「(役職名)の○○」と書いてくれるのが親切。「誰だっけこの人……」が起こらない。
    ・ドラマが元だからなのか、三人称一元視点じゃないところがあるけど、不思議と違和感が少ない。

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    2026年09月14日
  • 完全なる首長竜の日

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    ネタバレ

    brain to machine interface により自殺未遂により遷延性意識障害となった弟と意識共感する女性漫画家の話。話が進むにつれ、幼いころの祖父の故郷の奄美諸島での姉弟の海難事故などの思い出や祖父のラーメン屋での思い出が絡み、現実と意識との境が曖昧になっていく。その際のモチーフが幼いころ書いた首長竜の絵であり、首長竜の置物であり、窓の外を行く首長竜のひれ。最後の種明かしの前には、作者の仕掛けに気がついいたが、最後も衝撃的。

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    2026年08月06日
  • ガス人間

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    ネタバレ

    タイトルからして、ホラーサスペンスなどの話かと思っていたが、切なく悲しい復讐の話で、いい意味で裏切られました。それぞれの登場人物の描写でも人間愛が描かれているなど素晴らしく一気読みした作品です。Netflixの映像の方も見てみたくなりました。作中の話と愛しのエリーの少し切ない感じも非常に合っていると思います。

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    2026年08月05日
  • 愚か者の島

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    たいへん読める小説であり、このての話の中でも狂う感じがドラマになっている余韻をよく溜め込んだものとなっている。二カ所端折らなかったらもっと長編になっていただろう。K島でのやりとりと、島の持ち主とのやりとりであるが、あまり長くなりすぎるのでみたいな所だろう。

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    2026年07月13日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    SF時代物ミステリ。

    ①機巧のイヴ

    人そっくひの機巧人形を作りたい。

    仁左衛門が頼む。

    遊女の羽鳥、そっくりの機巧人形を作る。そのため、身体の隅々まで調べられた。色々な言葉を喋らさせ、爪や髪、陰毛、唾液なども採取。

    羽鳥を自由の身に。

    伊武。出来上がった機巧人形。

    久蔵に騙されていると気づく?

    伊武を斬ると生身の人間。

    仁左衛門自身が機巧人形。
    すでに一度、羽鳥と心中沙汰を起こしている。死んだのは仁左衛門。

    ②箱の中のヘラクレス

    人気絵師。

    捔力の天徳。

    清十郎、天徳の腕を斬る。「見せしめだから命をはまではとらねえよ。だが、捔力としては今日出終わりだな。湯屋で客の背中を流すのに、腕は二本もいらねえだろう」



    伊武がみつけて、天徳を連れてきた。

    久蔵。

    腕を作ってもらうことに。

    また、相撲に戻れた。

    土俵で勝手に右手が動き、行司が止めなければ相手を殺していた。

    清十郎がまた襲ってきたので返り討ちにして、殺した。

    逃げる。

    女に会う。自分を捨てたかつての母親?
    右手が勝手に動き、女の首を絞める。
    追手がくる。

    天徳、力尽きる。

    戈尹斎、絵師。伊武の名前から、人でないものが描いた絵だということで伊の字から 人編をとり、武の止め部を削ってほこがまえを残し、上下入れ替えた洒落。


    ③神代のテセウス

    いつも願掛けをしている女、伊武。

    甚内は声をかける。

    いつか釘宮久蔵の本当の娘になれるようにと観音様に願掛けしている。

    天帝家に伝わる「神代の神器」

    甚内、雇い主の
    垣田の屋敷に行く。一家惨殺。
    番所が来る。はめられたか?

    濡れ衣を着せられるが、逃げる。

    甚内、垣田が殺された理由に興味を持つ。



    伊武にまた会う。
    伊武、甚内が釘宮久蔵のことを探っているのに気づいていた、

    甚内「釘宮久蔵は、比嘉恵庵とどのような関係にある?」

    見当違いのことで動いてるようですね、と伊武。去っていく。

    甚内、精煉方の敷地に忍び込み、天帝家の「神代の神器」に関する書物を探ることに。

    『其機巧巧之如何を了知する能ず』と書かれた書物を盗む。釘宮久蔵に会わねば。

    甚内、釘宮久蔵に聞く。
    「今、御所におられる天帝は、人ではないな?」

    甚内が見た書物が人と寸分違わぬ機巧人形を作り上げるやり方。

    『神代の神器』を細部まで見聞し、修繕と称して部品を取り替えた。古い部品を新しい部品に少しずつ取り替えた。最期にはすっかり全部取り替えた。本物はどっち?

    甚内、伊武の瞳の奥に神代の数千年の記憶を垣間見たような気がした。

    ④制外のジェペット

    御公儀の中でも天帝が機巧人形であることを承知しているのは、貝太鼓役の他は甚内と、あとは釘宮久蔵くらい。

    天帝の身の回りの世話をするものが少ない。身近に接していれば、天帝が人間でないことを看破してしまう者もいるがらその娘の運命は死。

    帳内の娘、春日。

    春日に天帝が言う。「朕が人ではないことな、もう知っていますね。長いこと朕の身体は修繕を受けていません。生みの親である比嘉恵庵様がこの世を去ってしまったから。間もなく、朕の体の機巧は動きを止めると思います」



    甚内の計画。
    春日を用意していた死体とすり替える計画。

    バトルの末、春日を連れ出す。

    甚内、久蔵の屋敷に。伊武に頼まれた長須鯨の絵が書かれた箱。

    梅川喜八に会う。

    甚内、捕まる。

    甚内、ボロボロになって伊武の元に戻る。「会わせてくれ、拙者が春日だと思い込んであた、あの娘に」
    春日だと思われていいた娘が帝国の機巧人形だった。

    ⑤終天のプシュケー

    甚内はかつて、喜八に拷問を受けて両手両足の指を何本かを失ったが、生えていることに喜八は驚く。

    甚内、今は機巧師見習い。

    久蔵、昔を思い出す。
    女が子を身ごもるとき、二つの魂が体に宿っていることになる。どこかで、魂が宿るのだとしたら、機巧にも魂が宿ることもあるのでは。
    イヴの胸を揉みしだく。→人間とほぼ同じ設定だから胸も柔らかいのか。ちょくちょくエロシーンはあるので、そこは人を選ぶかな。

    幕府清煉方手伝、釘宮久蔵。

    比嘉恵庵が「神代の神器」である伊武に似せて作った機巧人形。

    甚内、蟋蟀を踏み潰して気づくり戦蟋会の場に現れた神器は、この〈鳶梅〉を探していた。恵庵の手によっえ、天帝凌に神器が再び封印された時、この機巧虫も一緒に封印された。



    神器にとっては、暗く閉ざされた天帝凌の中てま唯一、孤独な時を共にしてきた友がこな機巧虫だったのでは。



    →時代物にSFの人型ロボットを混ぜる圧倒的世界観。それだけでなくミステリ要素もあるので、展開が面白い。

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    2026年06月09日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    完全なる首長竜の日の乾緑郎さん、ということで読破
    メチャクチャ面白かった

    時代物xSFということで楽しめるか?と思ったが良かった
    短編集のようになっているが絶対最後まで読むべし、続編もあるらしいので読む

    人とアンドロイドの違いは何か、心とはいつどこで発生するのか

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    2026年03月23日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    鍼灸に興味があるので、鍼灸知識も付き、すごく面白かった。人が何人も死んだりする重い感じのミステリーでは無いので、淡々と、でもほっこりと読める感じ。ドラマで実写化しないかな〜…?役者当て嵌めるなら誰かな〜?などと妄想しながら読んだw鷹野先生は柳俊太郎、真奈ちゃんは古川琴音なんかどうだろう…?疲れた時にほっこり観たい。第二弾も積読してあるので近々読む予定。

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    2026年03月20日
  • 私たちに残されたわずかな永遠

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    閉ざされた場所に暮らす二人の少女の日常が、交差しないようで交差する。二人の物語が交わり始めてからも全貌は中々見えず、結局物語は序盤の絶望感に充足されていく。もしかしたら、少女は三人なのかもしれないな。

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    2026年03月01日
  • 私たちに残されたわずかな永遠

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    機巧のイブが気になりながらも新刊を読んで面白かったら読もうと手に取った。SFでここまでのめり込むとは思わなかった。余韻に浸りながら人としての生き様やこの先にある未来を考えてしまう。そして続きが読みたいと思う作品だった。

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    2025年11月21日
  • 忍び秘伝

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    最初から最後まで とてつもなく 引き込まれて面白かった、 中だるみもなくこの人の作品探してまた読みたい

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    2025年08月04日
  • 決戦!大坂城

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    ネタバレ

    決戦シリーズは、作家ごとのさまざまな解釈を楽しみながら、複数の視点から戦いを立体的に見ることができる良企画。
    大阪城では、「日ノ本一の兵」のラストに情緒を掻き乱された。また、「黄金児」にせよ「男が立たぬ」にせよ、淀殿の陰に隠れて見過ごしがちな秀頼という人間に焦点を当てているのがとても良い。一方、その強烈な母君である淀殿に新しいイメージを与えてくれるのが「鳳凰記」。
    シリーズの他の編も楽しみになる。

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    2025年08月03日
  • 愚か者の島

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    面白かった。
    無人島なんて普段生活の上で考えたこともない舞台がテーマの小説で、実に興味深かった。
    内容の参考となっている実際に無人島で起きた事件のことも初めて知って、調べる良い機会にもなった。
    生きる上で改めて、世の中自分の知らないことばかりで面白いことが沢山あると、本を通して痛感する。
    文明利器に甘やかされて守られて生きてきて、無人島なんて行きたくもないが、もしとんでもないパンデミックが起きてそれに近い生活を強いられたらどうなるのだろう、と考える。
    今ではコロナウイルスもすっかりただの風邪扱いだが、当時周りの薬局から衛生用品や備蓄食料があっという間に底を尽きていたことを思い出す。
    皆が皆パニックに侵され、溢れ返る情報の中から何が正しいのか精査出来ない状況の中で、果たして自分はどこまで生存出来るのか。
    恐らくすぐに負けてしまうだろうな。

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    2025年05月15日
  • 完全なる首長竜の日

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    ネタバレ

    雰囲気がよく、面白かった。
    意識不明の人の精神に入るという設定もめっちゃ好みで、読後感もかなり良かった。

    序盤から弟くんが死んでることにはうすうす気づいていた。岬さんと木内くんが出てきたところで、主人公が夢の中にいると予想。珍しくアナグラムにすぐ気づいたから、嬉しかった。

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    2024年08月05日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    スピンオフをアンソロジーで読んで、面白かったので本編を購入。奥深い、味わい深い面白さ。
    生身の人間と変わらない外見や動きを備えた機械人形が存在するようなSF性と、武士や忍びが活躍する江戸風の舞台。歯車やバネがみっしり詰まっているのに、関取に想いを寄せたり願掛けをする人形。由来も仕組みも説明のつかない、この時代の中で浮いた存在である伊武に、久蔵も甚内も惹かれているが、伊武自身が何か行動して物語が動くわけではない、というところも良かった。信じたり欺いたり、助けたり殺したり・・・動いてかき回すのは人間だ。だから行動に破綻や不可解さはなく、時代小説のように読んでいける。SFに寄りすぎていないバランスが好みだった。

    「どうやってその証を見せる」
    「あるからこそ、今、それを失うのだ」
    機械人形に心は宿るのか、という命題も組み込まれている。
    「人の体をどんなに細かく腑分けしても、機巧と同様、その人の心を現すものや感情や記憶を思い起こさせるものなど、一切出てこないのだ。――振る舞いの中に命がある」

    それと装画がカッコよくて忘れられないインパクト。くじらの模様の帯を持つ"太夫"。

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    2023年12月29日
  • 機巧のイヴ―帝都浪漫篇―(新潮文庫)

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    これに限った話ではないのですが何書いてもネタバレになりそうです。大正女学生の少し大人びた冒険から始まり、途中から凄い展開になっていきます。そして最後は煽れんばかりの愛あるSF…という。簡潔に言うと「かなり面白いオススメの作品」です。

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    2023年12月13日
  • 戯場國の怪人

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    面白かった!
    これぞエンタメ!って感じ。
    もうなんかいろいろごちゃ混ぜで、もともと知ってたいろんな登場人物やエピソードがぐつぐつ煮られてひとつの丼に盛られて出てきた印象。
    でも人が誰かを恋しく思うせつない気持ちがずっと軸にあるので、こんなにふざけてるのに乱雑乱暴な読後感ではない。
    この作者の他の作品も読んでみたい。

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    2023年11月21日
  • 機巧のイヴ―帝都浪漫篇―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    機巧のイヴシリーズ完結編。

    シリーズを読み終え、今後、日本で本作を超えるSF物語が生まれるのだろうか...
    それ程の余韻に浸れる作品でした。

    大きく分けると大正時代と昭和初期を彷彿させる時代設定での二部構成。

    大正時代と言えば何を思い浮かべますか?

    大正浪漫、ハイカラさん、そうです、全部入ってます(笑)
    しかも、前作から主要登場人物は変わらず、舞台は日下國へ。
    おかっぱ頭で袴を履き自転車に乗るイヴ、想像したら思わず吹き出しそうになりました。

    そして後半は舞台を大陸の新国家・如州へと移ります。

    ここではイヴの女学校時代の友人・ナオミの秘密が明かされると共に、イヴとナオミの側にいた多くの人々が命を落としていきます。

    前作で動かなくなっていたイヴに魂を吹き込んだ八十吉、今作では軍部により研究の為バラバラにされたナオミに魂を吹き込む林田、まさに機巧人形の愛の物語。

    ラスト、思わぬかたちで動きの止まったイヴ。

    シリーズとしては確かに完結しましたが、いつの日か、再びイヴに魂を授ける物語があってもいいんじゃないでしょうか。

    それ程に見事な作品でした。



    これが、日本の『三体』だ! (翻訳家・大森望)
    花咲く浪漫、大震災、そして戦乱――。美しき機巧人形(オートマタ)・伊武(イヴ)が激動の時代を駆け抜ける。世界が注目するSF伝奇シリーズ、クライマックス!!

    機巧人形(オートマタ)をめぐる、魂と愛の物語。
    浪漫とモダニズムの花咲く1918年。美しき機巧人形・伊武は、女学校の友人・ナオミとともに訪れた猫地蔵坂ホテルで、ある男と運命の出会いを果たす。恋の始まりを予感したそのとき、幸せな日常を引き裂く大震災が襲う。時代の波に翻弄され、廻り出す運命の歯車。そして物語は、大陸の新国家・如洲へ――。心を持たない人形が問いかける、愛とは、そして魂とは。日本SF小説史に残る圧倒的傑作。

    出版社からのコメント

    「一九一八年と言えば、現実の日本では大正七年。『はいからさんが通る』の時代ということで(? )、小説の前半はまさかの女学校もの。轟八十吉の養女として天府に戻った伊武は、『はいからさんが通る』の花村紅緒さながら、自転車を颯爽と走らせて女学校に通っている」(大森望「解説」より)

    内容(「BOOK」データベースより)

    浪漫とモダニズムの花咲く1918年。美しき機巧人形・伊武は、女学校の友人・ナオミとともに訪れた猫地蔵坂ホテルで、ある男と運命の出会いを果たす。恋の始まりを予感したそのとき、幸せな日常を引き裂く大震災が襲う。時代の波に翻弄され、廻り出す運命の歯車。そして物語の舞台は、大陸の新国家・如洲へ―。心を持たない人形が問いかける、愛とは、魂とは。日本SF小説史に残る圧倒的傑作。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    乾/緑郎
    1971(昭和46)年、東京生れ。2010(平成22)年、『完全なる首長竜の日』で『このミステリーがすごい!』大賞を、『忍び外伝』で朝日時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2023年08月27日
  • 完全なる首長竜の日

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    久しぶりに一気読みしました。気になってほんとに止まらない。色んな布石が繊細でリアルで(でもほんとのrealではなくて)…ナッツのように後引く話でした笑 そして最後がまた…終わり方が良いですコレは大賞とりますね。ぜひ読んでいただきたい作品です。メチャクチャ面白かった。

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    2023年06月05日
  • 決戦!大坂城

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    すごくおもしろかった。
    子ども向けの本だと出てこない武将が登場するのがうれしい。それから、いろいろな作者の短編集だから、この人から見たあの人と、別の人から見たあの人が違うのもおもしろい。このシリーズは全部読みたい。
    一番よかったのは「黄金児」で、その次は「忠直の檻」。(小5)

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    2023年03月05日