乾緑郎のレビュー一覧

  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    江戸風サイバーパンクミステリー。「機巧」というからくりが高度に発達した世界で、自立して動く機巧人形の伊武と周囲の人の顛末が書かれている。単話形式の話ごとに結末があるミステリーで、別の話で振りまいたネタが別の話でもちゃんと使われて出てくるのが個人的には良かった。
    人間と変わらない動きをする人形と相対した場合、人は人形をどう扱うのか、というテーマがあったように感じた。この本に登場した人物は無下にはしなかったようだ。

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    2019年09月19日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分で自分を決められる、たった一つの部品だ。無くすなよ。
    ってあれは泣いた。


    きっと、どういう仕組みで動いているか、それをひとつひとつ解明していっても、じゃあそれが何故動いているのか、って問いには誰も応えられないのだろう。
    ひとも機巧も。



    SF…でありファンタジーであり、時代小説であってミステリである。
    ……胃もたれするわね!

    SFとしては非常にオーソドックスなテーマを、各章で角度視点を変えて丁寧に描いている一方、衒学的時代小説感がそこになんとも云えない艶を出していて。なんというか、やけにヱロい。本来の意味でのエキゾチック、というか。


    最終章で、神器(と呼ばれているもの)の行動

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    2019年08月16日
  • 悪党町奴夢散際

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    1行目から面白い小説ってなかなかないと思う。


    時は17世紀中頃
    幡随院長兵衛がいた時代。

    彼が死んだことからはじまる大騒ぎのお話ですが
    「イブ」のときと同じくいくつか有名どころの話がうまいぐあいに重なっていて、まさに醍醐味。

    そして出てくる女性たちが誰も愛くるしくて魅力的。
    オッサンばかりのなかに、こういうキラキラ感があるというのはメリハリあって良いなあと思う次第です。

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    2019年06月03日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    日本版スチームパンク。
    江戸時代の文化とオーバーテクノロジーが醸し出す独自の世界観が良いですね。

    ヒトとモノの境界、生命、意識とは?

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    2019年05月02日
  • 機巧のイヴ―新世界覚醒篇―(新潮文庫)

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    前作が素晴らしすぎて、続編があると知り大喜びで購入しました。

    イヴちゃんの可愛らしさは相変わらず。
    時代が100年ほど下がって、あのときに出会った人々は故人になってしまい日下國も変わってしまってとても寂しく感じられました。思い入れがあったのでしょうね。

    イヴや天帝だった少女は時を超えて存在しつづけてしまう、その切なさは本人たちにしかわからない。
    それでもまた、さまざまな人々と交わり、彼女たちは未来に向かって進んでいくんだ……

    白長須鯨の箱が健在?で残ってたのが全編のどこを読んでいても安心感を与えてくれてそれも嬉しかったなあ。

    また、続編が出たら是非読みたいものです。

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    2019年04月11日
  • 機巧のイヴ―新世界覚醒篇―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても面白かったです。
    和製スチームパンク2作目。楽しみました。
    前作の100年後の世界で、舞台は日下國ではなく新大陸、そして機巧人形の伊武は機能を停止している…という始まりからわくわく。
    スリーパーは多分天帝だろうな、と思いましたし、よく読んだら日向さんとゴーラム氏の結末は最初に書かれてましたが、日向さんと八十吉の冒険?と伊武が動いてることの嬉しさと、フェル女史面白すぎる…と詰め込まれていました。
    日向さんの過去の悲惨さと、マードックの胸くそ悪さが辛かったです。この人ほんとに何だったんだろ。。
    ゴダム万博の顛末は、薄ら寒いものがありました。無理に進めるとこうなる。
    心はちくっとなっていますが

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    2019年02月16日
  • 決戦!大坂城

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    決戦シリーズを初めて読みました。同じ出来事でも、当然ながら作家さんにより解釈が違うので面白いですね。大阪に移住したので読んでみようと手を伸ばしましたが、より大阪を好きになれた気がします。他の決戦シリーズも読んでみたいです。

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    2018年11月15日
  • 機巧のイヴ―新世界覚醒篇―(新潮文庫)

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    第1作目が非常に面白かったので、続巻を楽しみにしていた。
    前巻より100年後の世界が描かれている。うーん、この巻はいささか、盛り込み過ぎかな。世界観が全く変わり、設定の説明や登場人物のそれぞれの過去、前巻との関連の匂わせなどを書くのにページが割かれ、残念ながら現在のストーリーが薄くなってしまった。さて、次巻は何年後の世界?楽しみに待ちたいと思う。

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    2018年10月17日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    帯に書かれていたコメントが盛り過ぎ。
    世界観は面白いと思うけど、言葉のチョイスがちょっと好みじゃないから読みづらい。これ、子どもも読んでいいのかなぁ。悩む。

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    2018年09月15日
  • 忍び外伝

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    中盤から後半の流れるような展開に、一気に読んでしまった。
    ハットリ君みたいに、すいとんの術とか水蜘蛛とかは出てきません。念為。

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    2018年09月11日
  • 決戦!川中島

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    決戦シリーズも段々と地味になっていくかと思いきや、小説としてはやはり面白い。
    武田・上杉の雌雄を決する川中島の戦いがあった事は知っているが、その仔細については知識不足だった。
    その戦いを知り、それぞれの違う人物から戦いを捉えていく事が出来るこのシリーズは好きだ。

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    2018年08月11日
  • 機巧のイヴ―新世界覚醒篇―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    起きた。以上!


    ヒロインとその影とヒーローとメカニックが配置された本編は、ここから始まる大長編小説のビッグ・プロローグなのでしょう。ぜひそうあってほしい。池澤さんと同じく正座して待ってます。

    たまの出張のついでに立ち寄った書店で偶然手に取ったのだけど、あっという間に2冊読み切ってしまった。
    長い付き合いになりそうだ。なるよね!

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    2018年06月30日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    開始数ページでオートマタという言葉が出てくる江戸時代のような街が舞台の話。
    思いっきり横文字なのに、まったく違和感がない。ぐいぐいと話に引き込まれていく。
    物語の根底にあるのは、人造機械に魂はあるのか。魂があるとして人間と何が違うのか。これは色々なSFに通じる命題ではないか。

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    2018年04月08日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    とても面白かったです。
    時代物とSFがぴったりと合わさっている連作短編集で、最初のお話からこの世界に惹き付けられました。
    自動人形として機巧が存在している、江戸時代を思わせる世界。
    独特の要素はたくさん盛り込まれているのですが決してごちゃごちゃしてなくて、魂は、心はどこにあるのか、どこからやってくるのか…このことを色濃く考えさせられます。
    オートマタの伊武を始め、登場するキャラクターたちが皆さんとても魅力的でした。
    オートマタと言ったら「からくりサーカス」の人形たちを思ってしまいますが、こちらの自動人形も素敵。
    物語の世界は思いもかけない場所へ進んでいって、終盤は切なかった…初めましての作家さ

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    2018年03月10日
  • 僕たちのアラル

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    ヒロインの行動原理がイマイチ分からなかった。
    また、主人公のスフィア内での最後の行動も自暴自棄としか思えず、イマイチ共感できなかった。
    個人の緩いディストピアものとして、まあまあ面白かった。

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    2018年02月11日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸

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    新米鍼灸師真菜が高野鍼灸院で働きながら、患者の私生活に知らず知らず深入りし、問題解決してく。必ず鍼灸の話題が入っていて、興味深い

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    2018年01月27日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    いやいやこれは面白い。時代もの(特に伝奇もの)はほとんど読まないので、アンテナにひっかからなかったのだが、こちらでフォローしている方のレビューにひかれて読むことに。こういう出会いは嬉しいなあ。

    SFとして特段の驚きがあるわけではない(むしろ結構首をかしげたくなるところもある)のだけど、そんなことは気にならないくらい、読ませる読ませる。これは「完全なる首長竜の日」と同様の感想で、でも、こっちがより巧みで華麗な作品世界が構築されていると思った。映像的というより、何と言うか「絵画的」な感じ。残酷であでやか。クールで艶っぽい。一歩間違うと、並のライトノベル的薄っぺらさに陥りそうな題材が、鮮やかな手つ

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    2018年01月27日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    SF的なサイバネに時代小説のような世界観と、両方とも面白いけど掛け合わせるには合わなそうな物を見事に融合させてしまった傑作連作集。機巧と人間の隔たりとはなにか。人間を人間たらしめてるものとはと考えさせる大きな物語も見事。

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    2018年01月12日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    帯に「ツボから謎を解く」とある。私にはツボ自体が謎。
    でも、普段あまり触れない世界、それこそ謎めいた世界を垣間見られた。おとぼけの院長と真奈とのがやりとりが面白い。

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    2017年09月03日
  • 思い出は満たされないまま

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    団地に住む、あの人、この人、老人だったり、少年だったり。それぞれの生活と小さな波乱、いろいろな縁がつなぎあって、関係的にも、時間軸の上でも、一つの宇宙を紡ぐ。

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    2018年10月14日