乾緑郎のレビュー一覧

  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

    購入済み

    AIの原型

    SFのテーマとして有名な「アンドロイド AIが高度に発達すると、人間そして自意識との区別があいまいになる」を扱っている。
    しかも舞台を未来ではなく日本の江戸時代に類似した世界にしているのが実にいい。
    文体もその妖しい雰囲気をよく伝えている。

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    2019年11月24日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    2019.08.28

    久々の星5か。大変に面白かった。
    短編は好きではないが、連作短編なら読めるが、これはまた異色だ。
    心とは…

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    2019年08月28日
  • 忍び秘伝

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    舞台は戦国時代。武田のもとに身を寄せる山本勘助と武藤喜兵衛。喜兵衛は後の真田幸村の父である真田正幸のことである。そして信玄に滅ぼされた諏訪頼重と晴信の妹の間に生まれた寅王丸がなぜか加藤段蔵こと「飛び加藤」の通り名で知られる忍者として現れる。

    「忍び秘伝」

    デビュー作の「忍び外伝」で朝日時代小説大賞受賞した乾緑郎先生の忍び作品の2本目である。加藤段蔵の時代のずれは少し感じたがこの際お構いなしで熟読。SF的な要素も含め正統的な時代小説と言うよりも新しい感はあるが、どんどん引きずり込まれる!

    ただ、この作品に関しては斜め読みや速読をしていては、見落とす箇所が何カ所もある。もう1回見たくなる映画

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    2019年02月19日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    いつだったか表紙買いしてそのまま本立てに置いてあったもの。
    なんとなく引っ張り出してみたらこれが面白いのなんの! 攻殻機動隊江戸時代みたいなのかなぁ、とぼんやり読み進んでみたらまあまあまあ!! なんということでしょう

    寛永・元禄の華やかさ、賑やかさを如実に感じさせながら、一方でSF、一方でミステリー。この3つの組み合わせが実に心地よいのです。解説では幕末モデルとありましたが、空気感はむしろ寛永元禄。その中で上代の雰囲気も江戸後期の要素もちょっと混じっており、異なった次元の倭国がそこにあるのです。こちらの日本で伝えられている伝説や史実がちょこちょこ工夫されているのも成る程。

    これは多くの方に

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    2018年11月17日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    短編集の様にストーリーが区切られて展開していくが、全てが繋がっている。
    凄く面白かった。オートメイルの話も出てくるとは!!
    区切られたストーリーがまた、読みやすくて、一話毎に染み入る感じ。
    一気読みしたいが、読み終わってしまうのが勿体ない。そんな感じ。
    タイトルと表紙で、ずっと気になっていたのに、ハズレだったらどうしようか…と手に取れなかった本。もっと早く手にしておけば良かった。
    2作目も同時に買っておけば良かったと後悔。
    すでにもう一回読みたい作品。

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    2018年08月20日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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     江戸を舞台に、からくり技師を中心とした連作短編集。花魁や幕府といった時代小説的な設定を扱いつつ、からくりとは人とはといったSF的なテーマを描いた作品です。しかしながら固くなりすぎず読みやすいエンタメ小説でした。
     人情と合理さのすれ違いなどがふとした瞬間に描かれはっとしてしまいます。また各短編の余韻も幻想的で美しく、いい作品でした。

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    2018年07月14日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    これはすごい作品!あえていうなら「時代劇版ブレードランナー」とにかくめちゃめちゃ面白かった!

    五つの連作短編集。それぞれが単独でも楽しめる上に、読み通すとさらなる感慨に浸れる構成。
    最初の作品は小噺のような伝奇のような、つかみとしては見事としか言いようがないお話し。
    その後に続く二作目以降はより連作の様相が強くなっていき、読み応えも俄然増す。
    徐々に明らかになっていく「伊武」の正体。その謎解きの過程がまた見事。
    そしてその「伊武」がとても魅力的で可愛らしい。甚内、春日、そして天帝といった登場人物たちもまた実に魅力的。

    そして大森望さんのあとがきでの絶賛ぶりが熱い!
    初めて読んだ作家さんだっ

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    2018年02月14日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    パラレル江戸時代を舞台にしたミステリーファンタジー。アンドロイド誕生にまつわる秘密やスチームパンク風味がたまらなく好みでした。
    表題作の短編から5つの物語を通じて、スーパーテクノロジーの結晶である伊武の誕生の謎と、天帝家に係る隠蔽された秘密が徐々に明らかになっていく展開に引き込まれ、圧倒され、そして最後は胸アツに。

    筋立てが鮮明で、謎解きも納得できて、魅力あふれる物語でした。
    伊武がお百度参りしたり、「箱」に座るヤツがいると激怒したり、人間味とはこういうところにあらわれるのだなと思わせるキャラでほんとに好き。
    対称的に、神器は幕府への復讐を背負わされた冷徹さのみかと思ったけど、暗闇を共にした

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    2018年02月09日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    鍼灸がテーマで馴染みが薄いかもしれないが、とても読みやすくてすぐに物語の中に引き込まれました!!
    鷹野と真奈のやりとりがおもしろく、鷹野の話の折りたたみ方も見事です。

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    2014年09月28日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    いわゆる日常の謎系の短編集で、鍼灸院にまつわるあれこれの謎がテーマです。謎とそれが解決に至る道が、さりげないながらもすごく深い。文章もうまくてテンポがいいので、密度はあるのにさらさらと読めてしまいます。
    一応1年というくくりでこの本は終わってるんですが、続かないかなぁ。

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    2014年08月01日
  • 忍び秘伝

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    ネタバレ

    ううむ、乾緑郎おそるべし。
    予想以上にすんごい面白かったー。
    さすが注目の大型新人。
    てゆーかホントに新人?今までどこに隠れてたの。

    戦国時代の予備知識なんて全くないですが、読ませる読ませる。
    武田信玄が天下取りのために手を出した凶神。
    戦場に降りれば血を求めて殺戮の限りを尽くす神。
    川中島では敵を一網打尽にし、辺りを地獄絵図に陥れる。
    その神の秘密を握る孤児の少女。
    怪しい技を駆使する忍びの男・・・。

    歴史小説読んでると名前とか似てるもんで血縁関係とか主従関係が混乱しがちなワタシですが、そのへんも多分できるだけシンプルにしてくれていて、わかりやすい娯楽に徹してる。

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    2012年07月25日
  • 忍び外伝

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    忍び物など司馬遼太郎の「風神の門」以来であったが、初めから回想シーンに突入し、いつまで立っても戻らないのでおかしいなあと思っていたら、何時の間にか次元が同一になり、四次元パラレル宇宙時代劇へと変貌して行ってしまった。忍びの話自体も面白く、それがSF的な話へと移って行くという、これまでにない展開に驚いたが、これは時代小説と言っていいのか、それともSF小説なのだろうか。

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    2011年11月26日
  • 忍び外伝

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    織田信長の頃の伊賀忍者達を描いた「冒険活劇SF伝奇時代小説」とも呼びたい、超一級のエンターテインメント。文句なしに面白い。何となく続きも書けそうな結末に期待も高まります。この人、2010年のこのミス大賞受賞者だそうです。

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    2010年12月14日
  • 完全なる首長竜の日

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    絶対に理解できないと思っていた心理を、唐突に擬似体験させられ、なんだかわからないけど納得してしまった。

    ミステリとしてはどうなんだ、という意見も見たが、文学としての力技がまさった。すごい。

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    2026年04月02日
  • 完全なる首長竜の日

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    バナナフィッシュを読んでいると、作者のそれに対する考え方や表現したい事が分かってきやすいかな
    全体的に読みやすく、世界観に入りやすい本でした
    途中のセリフからのネタバレは分かりやすかったので、それはちょっと残念
    雰囲気的には映画のキングオブコメディに近いニュアンスもありつつ、良い作品だと思います

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    2026年03月18日
  • 完全なる首長竜の日

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    読み進めていくうちに主人公と一緒に謎が解かれるような感覚だった。
    なんだか話が唐突に変わったりしてブツ切り感がすごいなと思って違和感が凄かった。話の風景を想像しながら読んだけど夢がかってるような感覚。
    最後に真相が分かった時もそれが現実なのか分からないようなふわふわした感覚が最後まで残るお話だった。

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    2026年03月10日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    時代もののSFですが、読みやすくとてもおもしろかったです。続編やスピンオフも楽しめます。
    イヴがとても魅力的で周囲の人達と絡みながら更に成長していく姿、機巧(AI?)とわかっていながら惹かれていく人達の姿もよかったです。
    ちなみにどの表紙のイヴも私のイメージとは少し違っていました。

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    2026年01月18日
  • 海鳥の眠るホテル

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    悪人は出てこないけれど皆どこか愚かで、各人の愚かさが出会ってしまったことで不幸が連鎖してしまう。そして愚かさはは自己愛という力でもあり、その力を以て登場人物たちは人生の中でそこに辿り着いたんだと思う。

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    2025年12月21日
  • 完全なる首長竜の日

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    タイトルに惹かれて手に取りましたが、まさか少し前に読んだサリンジャーの「バナナフィッシュ」が出てくるとは思わず驚きました。
    物語は“夢と現実のあわい”を描くような不思議な世界観で、神秘的なのに読みやすいのが印象的。
    個人的にはスパッとした結末が好みなのですが、本作はむしろ読み終えたあとにじんわり考えさせられる余韻が残るタイプでした。

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    2025年11月30日
  • 私たちに残されたわずかな永遠

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    ネタバレ

    面白かった!

    でも、カナコ達は一緒に複製播種船に乗らなかったのかな?
    時間がなかったの??
    アリサがずっとかわいそうで、特に喧嘩を仲裁しようとした5歳のアリサに涙が出たし、ずっと一人きりで何千年?何万年もその思い出を反芻してるのかと思うと……。つらい……。

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    2025年11月16日