機巧のイヴ(新潮文庫)

機巧のイヴ(新潮文庫)

770円 (税込)

3pt

天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術(オーバーテクノロジー)の結晶、美しき女の姿をした〈伊武(イヴ)〉が存在していた! 天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす――。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!

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機巧のイヴ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    スピンオフをアンソロジーで読んで、面白かったので本編を購入。奥深い、味わい深い面白さ。
    生身の人間と変わらない外見や動きを備えた機械人形が存在するようなSF性と、武士や忍びが活躍する江戸風の舞台。歯車やバネがみっしり詰まっているのに、関取に想いを寄せたり願掛けをする人形。由来も仕組みも説明のつかない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月14日

    機巧人形と人…
    江戸時代の日本に似た世界が舞台でしたが、将来来るかもしれないアンドロイドと共存する世界…の、先駆けのようなものを感じました。

    人の魂は何処に宿るのか?
    アンドロイドに魂は宿るのか?
    人と何が違うのか?
    考えさせられました(哲学的な意味で)。

    と、さらにですが、物語としても凄く面白...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    江戸時代を舞台にしたSF。機械仕掛けで、全く人間と区別がつかないイヴをめぐっての4つの連作短編集。思いが寄せられる程度によって、機械仕掛け(機巧)の人形の心の具合が決まって来るのだ。機械仕掛けの蟋蟀、相撲取り、幕府隠密、天帝、天帝を守る隠密、絡繰り師などが入り乱れて、話は次々と展開する。思いを寄せる...続きを読む

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    購入済み

    AIの原型

    2019年11月24日

    SFのテーマとして有名な「アンドロイド AIが高度に発達すると、人間そして自意識との区別があいまいになる」を扱っている。
    しかも舞台を未来ではなく日本の江戸時代に類似した世界にしているのが実にいい。
    文体もその妖しい雰囲気をよく伝えている。

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    Posted by ブクログ 2019年08月28日

    2019.08.28

    久々の星5か。大変に面白かった。
    短編は好きではないが、連作短編なら読めるが、これはまた異色だ。
    心とは…

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    Posted by ブクログ 2018年11月17日

    いつだったか表紙買いしてそのまま本立てに置いてあったもの。
    なんとなく引っ張り出してみたらこれが面白いのなんの! 攻殻機動隊江戸時代みたいなのかなぁ、とぼんやり読み進んでみたらまあまあまあ!! なんということでしょう

    寛永・元禄の華やかさ、賑やかさを如実に感じさせながら、一方でSF、一方でミステリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月20日

    短編集の様にストーリーが区切られて展開していくが、全てが繋がっている。
    凄く面白かった。オートメイルの話も出てくるとは!!
    区切られたストーリーがまた、読みやすくて、一話毎に染み入る感じ。
    一気読みしたいが、読み終わってしまうのが勿体ない。そんな感じ。
    タイトルと表紙で、ずっと気になっていたのに、ハ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月14日

     江戸を舞台に、からくり技師を中心とした連作短編集。花魁や幕府といった時代小説的な設定を扱いつつ、からくりとは人とはといったSF的なテーマを描いた作品です。しかしながら固くなりすぎず読みやすいエンタメ小説でした。
     人情と合理さのすれ違いなどがふとした瞬間に描かれはっとしてしまいます。また各短編の余...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月14日

    これはすごい作品!あえていうなら「時代劇版ブレードランナー」とにかくめちゃめちゃ面白かった!

    五つの連作短編集。それぞれが単独でも楽しめる上に、読み通すとさらなる感慨に浸れる構成。
    最初の作品は小噺のような伝奇のような、つかみとしては見事としか言いようがないお話し。
    その後に続く二作目以降はより連...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月09日

    パラレル江戸時代を舞台にしたミステリーファンタジー。アンドロイド誕生にまつわる秘密やスチームパンク風味がたまらなく好みでした。
    表題作の短編から5つの物語を通じて、スーパーテクノロジーの結晶である伊武の誕生の謎と、天帝家に係る隠蔽された秘密が徐々に明らかになっていく展開に引き込まれ、圧倒され、そして...続きを読む

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