乾緑郎のレビュー一覧
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ネタバレプロローグ
ハルちゃん。初めてできた友達。ヴァイオリンできる。
ハルちゃんはもういないから不安だけど、私はまた歌おうと思う。
一章 帝劇とローヤル館
妙子。帝国歌劇部に合格。
ハルと知り合う。
芙美。好きな人いる。
芙美、好きな人と心中。
二章 浅草オペラ
ハル 、ヴァイオリン、やめようと思う。
父が帰って来ないなら演歌師は続けられない。
日本バンドマン一座解散?
3章 カルメン
信子、舞台を退くことに。今の歌劇に愛想が尽きた。
ハル、佐藤謙三の指導を受けて通い始めた。
徳子が死ぬ。
ハル、復帰。
皆月、妙子を襲おうとする。
垣田の差し金だった。
皆月、垣田を説得してみようとするも、病院送りになる。ヤクザをやめると言ったら、指を全部詰められ、両目も潰された。
皆月、妙子に『ポッカチオ』を歌ってくれと頼む。
皆月、息を引き取る。
ハル、転地域療養しようと思う。
日本館がオペラの興行をやめる?
ハル、療養所から手紙。
妙子がいつかやりたいと言っていたカルメンのヴァイオリンを練習しておく。
金竜館が改修工事。劇場として再申請。改修後に予定されているのが、『カルメン』
妙子はカルメン役に抜擢。主役を演じるのは初めて。
ハルに手紙を送るが返事ない。
当日。
客席からの声援。皆月の声が聞こえた気がした。
ヴァイオリンの席にハルの姿を思い浮かべて歌った。
ハル、亡くなったと知らせ。
妙子、その電報を胸に押しつけ、目をつむる。
会いに来てくれたんだね、ハルちゃん。
悲しみよりも、どういうわけか満たされたような温かい気持ち。
エピローグ
妙子、ハルのために歌う。
たとえ海山 隔てられても
いつも心は君のそば
→見どころは、ラストか。でも、全体的には平凡なストーリーかな。
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これは夢?現実?どっちだっけ??
とわからないながらにひたすら読み進めていった。
当たり前だった。
主人公が夢か現実かわかっていないのだから。
サリンジャーのバナナフィッシュを読んでいたり、映画のインセプション視聴の経験があったから
あぁ、同じ感じね、夢か現実か系ね、と比較的スムーズには読み進められたと思う。
主人公の潜在意識下にある、過去の忘れたい記憶や、幸せだった記憶が、最後全てに反映され、かつ誰の脳内だったかということが判明したときにはそう来るか、、となった。
更に最後の最後で、また怪しい雲行きになったのもおぉ、、、となった。
そうやって楽しむ本なんだろうな。
感想を見てると気づいていた人が多いみたいだけど全然気づかなかった。みんなすごい。
この本を読むと、私の生きる現実は本物なのかと疑いたくなる。そもそも人間が今この世に存在して活動していること自体どうゆうこと?人間という存在って何?私って何?と、ふと考えてしまう。
パプリカもそうゆう系アニメの名作と聞いたので
見てみようと思う。 -
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ネタバレ自殺未遂で昏睡中の弟を助けるための治療をしていると思っていたら、実は主人公自身が患者で、今まで現実だと思っていたものは現実じゃなかった。何が現実で何が意識の中なのかわからなくなる。この世界は本当に現実なのか?と疑いたくなる仕掛けは怖くて、読んでいて面白かった。
弟はたぶん島で死んでしまったんだろうな、というのと、主人公は編集者の杉山さんに恋心があるんだろうな、というのは察せたので、両方ともちゃんと伏線として回収されたのもよかった。
でも、編集者との一度の過ちで全てを失って自殺してしまっていた、というオチに、ここまで読んできて受けた主人公の人物像とのズレを感じた。ずっと、主人公の自認の主人公の話を読んでいたからなのか。 -
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フリーライターの大塚文乃は、注目の画家・荒木一夫のルポを書くため、個展を訪ねた。ダムの底に沈んだ今は無き町、小楷町を再現した絵の前に立った時、いるはずのない少女が絵の中に現れ、文乃は気を失ってしまう。
後日、小楷町の歴史を調べるうち、「ツキノネ」と呼ばれる土着宗教の神の存在を知るが、その名はある老夫婦の惨殺事件現場で発見された少女と同じものだった。
民俗学要素のあるホラー? サスペンス? 作品です。
2019年出版の『ツキノネ』を改題して文庫化したもの。
土着宗教の神なんかの存在を扱っていますが、超存在・超常現象が怖いというよりは、怖さのベクトルはじっとりしたヒトコワ系(ヒトではないけど)に感じます。女が女のライバルに向ける嫌悪感や、人を陥れたり操ったりする手腕が怖い。
生理的な怖さ、気持ち悪さを感じます。
ちなみに、この本の記憶の画家・荒木一夫のモデルとなった画家で、同じように記憶だけで生まれ故郷を描いた画家、フランコ・マニャーニという方がいらっしゃるのですが、本をきっかけに調べてみたらとても面白かったので、そういう意味でも読んでよかったです。 -
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えっらい可愛らしい表紙で。。。そんな可愛らしいお話を書く作家さんだっけ?と思いながら読みました。
これは・・・なんだろう?史実に基づいているんだろうか?さすがに主人公たちはフィクションなんだろうけど、浅草の演劇の変遷がいかにもそれっぽい。
調べてみたら・・・やっぱりそうなんだ。なんか途中から妙に駆け足めいた書き方になるのがいかにも史実をなぞってる感じでした。なんだか「こういうことがありましたよ」ということに終始していてちょっと興ざめ感も。
こういうことがあったんだな、という興味深さはあるものの物語としての面白さはそこまででもなかったかな。