乾緑郎のレビュー一覧

  • 忍び外伝

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    中盤から後半の流れるような展開に、一気に読んでしまった。
    ハットリ君みたいに、すいとんの術とか水蜘蛛とかは出てきません。念為。

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    2018年09月11日
  • 決戦!川中島

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    決戦シリーズも段々と地味になっていくかと思いきや、小説としてはやはり面白い。
    武田・上杉の雌雄を決する川中島の戦いがあった事は知っているが、その仔細については知識不足だった。
    その戦いを知り、それぞれの違う人物から戦いを捉えていく事が出来るこのシリーズは好きだ。

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    2018年08月11日
  • 機巧のイヴ―新世界覚醒篇―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    起きた。以上!


    ヒロインとその影とヒーローとメカニックが配置された本編は、ここから始まる大長編小説のビッグ・プロローグなのでしょう。ぜひそうあってほしい。池澤さんと同じく正座して待ってます。

    たまの出張のついでに立ち寄った書店で偶然手に取ったのだけど、あっという間に2冊読み切ってしまった。
    長い付き合いになりそうだ。なるよね!

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    2018年06月30日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    開始数ページでオートマタという言葉が出てくる江戸時代のような街が舞台の話。
    思いっきり横文字なのに、まったく違和感がない。ぐいぐいと話に引き込まれていく。
    物語の根底にあるのは、人造機械に魂はあるのか。魂があるとして人間と何が違うのか。これは色々なSFに通じる命題ではないか。

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    2018年04月08日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    とても面白かったです。
    時代物とSFがぴったりと合わさっている連作短編集で、最初のお話からこの世界に惹き付けられました。
    自動人形として機巧が存在している、江戸時代を思わせる世界。
    独特の要素はたくさん盛り込まれているのですが決してごちゃごちゃしてなくて、魂は、心はどこにあるのか、どこからやってくるのか…このことを色濃く考えさせられます。
    オートマタの伊武を始め、登場するキャラクターたちが皆さんとても魅力的でした。
    オートマタと言ったら「からくりサーカス」の人形たちを思ってしまいますが、こちらの自動人形も素敵。
    物語の世界は思いもかけない場所へ進んでいって、終盤は切なかった…初めましての作家さんでしたが、続編も読みたいです。

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    2018年03月10日
  • 僕たちのアラル

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    ヒロインの行動原理がイマイチ分からなかった。
    また、主人公のスフィア内での最後の行動も自暴自棄としか思えず、イマイチ共感できなかった。
    個人の緩いディストピアものとして、まあまあ面白かった。

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    2018年02月11日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸

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    新米鍼灸師真菜が高野鍼灸院で働きながら、患者の私生活に知らず知らず深入りし、問題解決してく。必ず鍼灸の話題が入っていて、興味深い

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    2018年01月27日
  • 機巧のイヴ(新潮文庫)

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    いやいやこれは面白い。時代もの(特に伝奇もの)はほとんど読まないので、アンテナにひっかからなかったのだが、こちらでフォローしている方のレビューにひかれて読むことに。こういう出会いは嬉しいなあ。

    SFとして特段の驚きがあるわけではない(むしろ結構首をかしげたくなるところもある)のだけど、そんなことは気にならないくらい、読ませる読ませる。これは「完全なる首長竜の日」と同様の感想で、でも、こっちがより巧みで華麗な作品世界が構築されていると思った。映像的というより、何と言うか「絵画的」な感じ。残酷であでやか。クールで艶っぽい。一歩間違うと、並のライトノベル的薄っぺらさに陥りそうな題材が、鮮やかな手つきで見事に料理されている。

    冒頭の「機巧のイヴ」の世評が高いようだが、私はこの連作全体の構成が実に巧みであることに感嘆した。後になるにつれてお話しに広がりが出てくるところがいいし、蟋蟀に始まり、また蟋蟀で閉じるところなんか本当にうまい。ジャンルSFではあまりこういうのないんだよね。

    読み出してすぐ、イヴはなぜか壇蜜の姿で脳内劇場が展開。「神代の神器」にしてはちょっと色っぽすぎるけど。

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    2018年01月27日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    帯に「ツボから謎を解く」とある。私にはツボ自体が謎。
    でも、普段あまり触れない世界、それこそ謎めいた世界を垣間見られた。おとぼけの院長と真奈とのがやりとりが面白い。

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    2017年09月03日
  • 思い出は満たされないまま

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    団地に住む、あの人、この人、老人だったり、少年だったり。それぞれの生活と小さな波乱、いろいろな縁がつなぎあって、関係的にも、時間軸の上でも、一つの宇宙を紡ぐ。

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    2018年10月14日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸

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    アップするの忘れてました。

    サクサク読めるけど、
    妻の不倫を許せない夫、
    身元不明の痴呆老人など内容は重め。

    鷹野先生にもっと登場してほしかったかな。

    主人公だけだとちょっと苦手かも。

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    2016年10月16日
  • 忍び秘伝

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    山本勘助が何をやりたいのかがよくわからないんだけど、そしてこれがぐるぐる回る運命なら、ますますどうなんだ?というお話。
    もともと飛び加藤が、すさまじくなって帰ってくる部分からどうして?の説明不足。
    でも、とても雄大なファンタジー。こういうの好きです。

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    2016年08月16日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸

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    アイスマンについての大胆な解釈は面白かった。最期のおばあさんの話もいい話だった。全体的にテンポもよく楽しんで読める。これ読むと鍼灸に行きたくなるね。

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    2016年07月13日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    なかなか楽しいライトノベル。こういう連作集って気楽に読めて好きです。ちょっと主人公、痛いところあるけど、それはまあご愛嬌ってことで。続編期待。

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    2016年01月17日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    鍼灸が好きである。
    時々、全身鍼をしている。
    知識は全くないけれど、
    身体の中の血液だかリンパだか知らないけれど、
    グルグル身体中を巡る感じが、大好き。

    鍼灸院で働く新米鍼灸師の真奈の
    お仕事ミステリーと言えばいいのかな。

    最初のほう、この主人公が若いのに
    とっても怒りんぼなので、残念だった。
    いまからこんなに怒りんぼだと、
    更年期にはすんごい怖いおばちゃんになってそう。

    全体的には楽しかったので、続編がでたらまた読みたいなぁ。
    鷹野先生は結構タイプだわぁ

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    2015年07月02日
  • 海鳥の眠るホテル

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    ネタバレ

     語り手が話していることは現実か非現実か、それを対比させながら物語を進める。

     このミス大賞「完全なる首長竜の日」の作者、乾緑郎の話の進め方は読み手を物語へ引き込む力が強い。

     
     写真学校へ通いながら裸婦モデルのバイトをしている千佳、

     近頃の物忘れの激しさから検査をすると若年性アルツハイマーと診断された中年女性、君枝、

     そして東京から二時間ほどの温泉街の奥にある廃ホテルの一室を住みかとする記憶をなくした男。

     この三人の視点から物語は進む。

     三人が語る日常は、日常生活そのものなのだが、どこか違和感を感じるような、その違和感に物語は緊張で張りつめる。

      廃ホテルの一室で見つかった白骨死体は現実なのか、過去なのか、記憶なのか。

     
     どこに進んでいるのか見えてこない霧の中を歩いているような、この作者の本はそんな感覚を呼び起こす。

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    2014年07月31日
  • 海鳥の眠るホテル

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    登場人物たちが、悪いほう悪いほうに転がっていくので、読んでいて少しめげました。ただ、主に廃墟のホテルで起きている事象から目が離せなくなっていって、途中からはぐいぐい引き込まれました。終盤に向かってパズルのピースがはまっていく感じは気持ちよくさえありました。
    なかなか救いのない話ですが、ラストシーンは少しだけほっとしました。

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    2014年07月20日
  • 鷹野鍼灸院の事件簿

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    話の展開が面白くなって来た。鍼灸院の治療内容は、参考になるのと、次の会話は面白い。
    p64
    「愚者は人に教えたがる、賢者は人から学びたがる。シェークスピアの言葉だ。知っているか」
    「シェークスピアのことばで?知りません」
    腕組みをし、鼻の穴を広げて言う鷹野に、うんざりした気分で私は答える。
    「他人を弟子役にして師匠ごっこをやりたがる人間なんて、ろくなのがいないってことさ」
    「先生、たぶんそれ、シェークスピアじゃなくてチェーホフだと思います」
    うっと声を詰まらせ、椅子からずり落ちそうになる鷹野に、聞き流してやればよかったかなと私はちょっと反省した。
    p148
    柔整とは柔道整復師、つまり接骨院や整骨院などで骨折や捻挫などの外傷を治療するための国家資格だ。


    鍼灸院と言う特別な世界の舞台なのだが、何故だか話に吸い込まれて行った。とても面白いお話でした。

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    2014年08月04日
  • 忍び秘伝

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    ネタバレ

    共に異形で実在したかどうかもわからない飛び加藤と山本勘助を中心に据え、忍法合戦ものの王道で非現実的な忍法が多々、登場するが、それらも地通り越して、甲賀三郎の諏訪伝説を下敷きとしながらも、クトゥルー神話まで引っ張り出した邪神召喚の話に繋がるスケール感は圧巻。前作も訳のわからない忍法が登場する話であったが、時系列が凝り過ぎていてよくわからなかったが、本作は、そのあたりは実にストレートでわかりやすい分、話としては、より面白くなっている。ただし、同じくタイムパラドックス的なものとなっており、同一人物が同時に存在するという矛盾にも一切、頓着せずに話が突き進む潔さはかえって好感がもてる。それにしても三姉妹の様なののうで、うち一人は曰くありげな異人としておきながら、何のひねりも無く、たfだ単に殺すというのも潔い。最後の佐助のくだりは少々、やり過ぎかもしれないが、まあ幸村が登場する以上、予定調和的な終わりで、これもあり。

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    2011年11月22日
  • 忍び外伝

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    南北朝の対立から、本能寺の変まで、時代を裏側から操る闇の職人集団。時空を自在に超える伊賀の忍びと、不老不死の力で対抗する謎の左術師、怨念の争い。超盛りだくさんの要素で、大長編になるところを大胆に突っ走った快作です。登場人物も魅力的なんですが、物語の展開のスピード感に気持ちが入り込むところまで行かず、やや物足りなさが残ります。この中途半端な感じは「完全なる首長竜の日」でも感じたところ。でも、これくらい一気に読める方がイイのかも。幻術合戦は映画にするほど派手ではありませんが、舞台で見ると面白くなりそうです。

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    2011年10月09日