伏見威蕃のレビュー一覧
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21世紀は半導体の覇権を握る国が覇権を獲得すると「半導体戦争」と言う本を読み思っていたが、覇権を取るにはどうやらAIも先頭を走らないと獲得出来ない。
その21世紀の覇を狙うのは二大超大国アメリカと中国。この本が出版されたのが去年5月、この本では将来的にAIの発展速度及びAIが人を超えるシンギュラリティーの予測はまだ出来ないと記していた。
出版後に中国の企業が発表した格安高性能AIディープシークは、まさに衝撃だった。最先端半導体チップを使わず型落ちのチップでオープンAIとNVIDIAにとんでもないショックを与えた。アメリカ政府も衝撃を受けただろう、なぜならこの本の後半を締めたAIを軍事にも利用出来るから。ゲーム感覚で航空機を無人で操作する未来も来る。
現在の所AIは、チェスや囲碁のトップ棋士に勝利するAIなど特化した分野くらいのレベルだが、ディープシークショックでどんどんAIは進化する可能性を示した。推論AIやクリエイターに影響する画像生成AI、監視に使える顔認識AIなど中国をリーダーとする権威主義国家と民主主義国家で、悪い方にも良い方にも使える。
AIが身近になる時代は、楽しみだか私は怖いと言う気持ちが勝る。徹底的になルール作りの大切さがこの本を読んで分かりました。 -
Posted by ブクログ
「ウォーターゲート事件」でピューリッツァー賞を受賞した、ワシントンポスト紙の元記者、元編集者(現在はアソシエイト・エディター)、ボブ・ウッドワードの本。陰謀論ではない、いわゆる一次情報というやつだ。
トランプが盗まれたと主張する2020年の大統領選における議事堂襲撃、アフガニスタンからの米軍撤退時のバイデンの大失態、ロシアのウクライナ侵攻直前のバイデンの失言、、、当時の状況がよくわかる手記である。しかしながら、既に公の事実でありながら、大手メディアが報じないハンター・バイデンのウクライナでの汚職とそれに関わるバイデン一家、ミンスク合意についてのメルケルの暴露話、1月6日の議事堂襲撃の際、ゲートを開いて人々を招き入れる警察官達の防犯カメラ映像などを無視して、この本だけしか読まない人間の意識を誘導しているのか?と思われるような描かれ方の部分が多々あった。
しかし、一触即発のイスラエルとイランの第三次中東戦争回避のために、裏で動くアメリカの議員達の緊張と攻防が読み取れ、そのリアルに心臓がばくばくした。ネタニアフやトランプの人間性、バイデンの認知能力の衰えも浮き彫りになっていて興味深かった。と同時に、一次情報を収集し、その裏側を読み取れるようにアンテナを広げていないと、主流派メディアが作る歴史の全てを事実と勘違いしてしまう恐れがある、とそれを痛感した本だった。
バイデン政権下のリンゼー・グラム上院議員がバイデンについて「彼が世界を脆くしてしまった」と語っているが、為政者の不手際が「崩れてきて私たちの本土に害を及ぼすかもしれない」とまで言わしめるほどに一国を混乱に導くのだ。
外交官を32年務めたのち、バイデン政権下においてCIA長官の任に就いたビル・バーンズが2019年に出した、本書内で紹介されている回顧録『The Back Channel』において「平和と戦争のあいだを巧みに動き回ることが何より重要である」と書いている。日本にも、したたかにスマートに毅然と自国の国益のための外交を、と願ってやまない。
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Posted by ブクログ
今回も期待して読破しました。最新の取材を元にAIを活用したロボット軍団との対決です。ボストン・ダイナミックスのロボット犬やテスラのオプティマスが直ぐに思い浮かべました。正義の味方グレイマン(コート、バイオレーター、シエラ6)は悪の組織秘密基地に乗り込んで親玉との対決で、なんか、007の構図に似てきた感じ、内容もロボコップやターミネーター見たいなSFチックなので、今までのサスペンスの違います。マットハンリーやザックハイタワーなど好きなキャラクターが再登場して嬉しいですが、もっと殺し屋ランサーとの対決を増やして欲しかった印象です。暗殺者の復讐や暗殺者の反撃の時のような活躍やストーリーを次回に期待します。次の舞台は欧州か?
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Posted by ブクログ
ネタバレ読中も思っていたし、本文にも中程で明記されるが、自律型兵器に対する評価は映画『ターミネーター』の影響が非常に甚大であるようだ。
反対意見は主に倫理的な立場を取るように見える。倫理的という表現はオブラートで、詰め寄る相手が不在では困るというふうに感じられる。
人類のコントロール下にあればよし、そうでなくなった場合、責任から対処までどーすんだよ、と。人間が責任者であっても大日本帝国陸軍的な暴走はありえる。軍事でない場合の方が、より一層深刻なのかもしれない。自動運転車両が事故を起こした場合、所有者に責任が問われるのか、メーカーに責任が問われるのかという問題があるように。
うすね正俊の漫画『コンバット・ドール』は、続編で、ドールが東側諸国の武装だと知ってショックを受けた覚えがある。悪役として登場した自律兵器である通称ピノキオは西側のもので、これはテクノロジーを主眼においた見識によるものか、人間の損耗を嫌う立場を描いたものか。東側の宗主国では、兵士は畑から採れるという冗談を可視化したものか。
倫理的な問題であるならば、現実世界で実戦投入をまっさきにやりそうなのは中国やロシアではないかと思える。
現実世界ではこれまで、いくつか非人道的な武器について、国際的な約束によって封じ手としてこれた実績がある。完全自立型兵器は実現していないが、同様のことが実現前から懸念される。まだ存在しないものに対して行う議論は倫理に基づくものか、寝技外交か。
今度のAIブームはかつてなかったほどの成果をあげたが、エキスパートシステムの域にとどまっているようにも見える。失速してる風味もあるが、懸念が結実するような革新に到れるだろうか。
というようなことを、多角的に問うているが、主題もまた繰り返されることになるのでいささか冗長である。