伏見威蕃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラー小説がが好きな白人男性ラリー
ラリーは25年間前の1979年におきた少女行方不明事件から孤独に生きてきた
ミシシッピ州シャボットで治安官をしている黒人男性32akaサイラス
サイラスは高校、大学で野球で才能を発揮し、シカゴで育ち無事に生きてきた
シャボット周辺でミシシッピ大学の生徒ティナ・ラザフォードが行方不明になった
疑われるラリー、捜すサイラス
物語はラリーがなにものかに撃たれて始まる
ふたりの接点、ふたりの少年時代、25年前に起きた出来事、してきたことがゆっくり25年後にあらわれる
主人公がホラー小説、とくにスティーブン・キングが好きなので小説名がちょくちょく出てくる
「クージョ」(映画版が「クジョー」だっけ?)「ナイトシフト(お気に入りは「人間圧搾機」)」「デッド・ゾーン」「呪われた町」「シャイニング」と70年代のキングの名作たちがぞろぞろ出てくる
ふたりの中学生時代、ラリーがずっぽしスティーブン・キングにはまっていた時期はまだ春夏秋冬シリーズ「スタンド・バイ・ミー」が発表されるより前のようでこの作品が「スタンド・バイ・ミー」(原題「The Body」のほうがしっくりくる)なんじゃないかと思える
少年時代のパートが多いのでミステリーというよりも青春モノなんだけど、ツライ
ツラくない青春モノを読むのもツライからコチラの方で良かったけれどもツライ
タイトルの「ねじれた文字、ねじれた路」原題は「Crooked Letter,Crooked Letter」で
「crooked letter」はMississippiのスペルをちびっ子が習うときに「s」をcrooked letterって言ってるんだって
(M,I,Crooked Letter,Crooked Letter,I,Crooked Letter,Crooked Letter,I,P,P,I)
ふたつの「S」ミシシッピで育った、並べても節点がない、そして曲がった「S」みたいなラリーとサイラスってことなのかな
殺人事件描写はなくてショッキングなミステリーではなくヒューモアミステリーで地味だけれども味がある物語だった
けっこう、薦めたい
Crooked Letter,I,Crooked (10/06/'15) -
Posted by ブクログ
P29 「いま成功しているのは、自分で決める消費者という概念を理解している企業だ」
P245「インドの最高裁判所にはイスラム教徒の女性裁判官がいる。サウジアラビアでは女性が車を運転することすら許されないのに。」
11章 企業はどう対処しているか
優良企業=優良共同作業者
フラットな世界では生まれつきグローバルな企業が増えている
P35 「いまでは、複数の知識労働チームの専門分野を融合させるのが、ビジネススクールを出て最初に任される管理業務かもしれない」e.g. 1/3がインド、1/3中国、パロ・アルトと本国が1/6ずつ
この管理業務には、フラットな世界で需要が高まる、きわめて特殊なスキル(無敵の民の要件の一つか)が必要
・フラットな世界ではニッチ・ビジネスが速くコモディティ化するから、自社のニッチをたえず見極めて強化し、あまり差別化につながらないものをアウトソーシングするために、定期的な胸部X線検査を受けなければならない←個人も同じではないか?
・コストを減らして縮小するためではなく、知的能力の高い人間を獲得して迅速に事業を拡大するために
・ビジネスのやり方が重要な理由…①他者と差別化するには、ビジネスのやり方を変えるしかないから。フラットな世界では競合他社と差別化するのに、値段やサービスはおろか、ベストプラクティスにも頼ることができない
②企業の透明性が高まり、顧客が強力になっているから。消費者(企業外部の人間)が、(企業が)世間がよしとするような振る舞いをしているかどうかを判断する時代に
・市場の競争とテクノロジーのせいで、物事が楽になるかと思いきや、従来専念してきたことや得手の良いこと以外のありとあらゆることまで上手にできるようにならないといけない。でないとすぐ別の人間が「全部やりましょう」と仕事をさらっていく(コモディティ化の加速)→デジタル化できないもの(独創的なひらめきや個性etc)を中核となる競争力(コア・コンピテンシー)にしないと生き残れない
・フラットな世界のプラットフォームが、多様化をいまだかつてなかった段階にまで育てる、より大きな潜在的な力も働いている…アップローディングが1番の理由。ローカルのグローバル化を可能にする
移民しなくてもイノベーションできるようになり、地域文化は守られる。+故郷を離れて西側諸国へ移住する個人も楽に。
ディアスポラ…移住者の国の言語のメディアにとって市場。競争相手のことや、他言語の視聴者つかまえる必要もない
フラットな世界は光の勢力とともに闇の勢力にも権能を授ける
・マイクロクレジットもだが、それを必要とするよりも上の段階の起業家への支援が不足している -
Posted by ブクログ
ネタバレ親友同士だった二人の少年。
長じて疎遠となった二人は、ある事件を機に運命の再会をとげる――
ホラー小説を愛する内気なラリー(白人)と、
野球好きでまわりの子どもよりどこか大人びたサイラス(黒人)。
ふたりの少年が育んだ友情は、ある出来事で喪われてしまう。
そして25年後―
まるで周囲の環境ががらりと一変した彼らが運命の再会を果たし…
というお話。
物語は中年のラリーが何者かに襲われ、サイラスがその事件を担当することになります。
主に昔の回想をラリーの視点で、現在の事件をサイラスの視点で綴られるのですが、
衝撃の展開ってわけでもなくミステリの要素はあるものの、青春小説でしょう。
特にラリーの方に感情移入したために孤独感を味わいました。
差別と偏見は過去も未来も在り続けるのでしょうが、この二人ならば。
そう思わせる作品でした。 -
Posted by ブクログ
読書を愛する気弱で内気な白人のラリーと、活発で大人びた黒人のサイラス。少女の失踪事件を軸に、この二人の人生が交錯していきます。1970年代のミシシッピ州の風土や人種問題を背景に、サスペンスを盛り込んだヒューマンドラマになっていました。
25年前の少女失踪の容疑をかけられたラリーの人生は、街の人々から疑われ、虐げられ続けた孤独なものです。周囲からの冷たい視線や仕打ちは残酷なものですが、それ以上に、その状況を甘んじて受け入れ、孤独に慣れ親しんでしまうラリーの弱さが悲しい。
対して、活発で明るく、現在は治安官として活躍するサイラスも、過去から目を逸らし続けて自分の弱さを見ないように生きている、これまた悲しい男です。
周囲の状況にとことん受身なラリーと、貧しい境遇でたくましさを培ったサイラスという対照的な二人ですが、孤独と弱さを共有しています。
全てが明らかになったラストで、ラリーがこれまでの人々の仕打ちを詰るわけでもなく、サイラスを受け入れようとしているのが、ラリーのこれまでの孤独を表しているようで、なんだか悲しかったです。かつて自分を見捨てた男にも関わらず、お見舞いにきてくれることに、戸惑いつつ喜んでいる姿も切ない。
ぎくしゃくとしていて、しかし大きな希望を感じるラストは心地良いものでした。
もらったコートに袖を通す母親の描写が一番痛々しかったです。