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世界の仕組みは大きく変わった。新しい通信テクノロジーの出現によって、地球上のあらゆる場所にいる人間との共同作業が可能になり、インドや中国へのアウトソーシングが始まった。ブログやGoogleはインターネットに接続する個人にグローバルな競争力を与え、ウォルマートやUPSは人々の想像力を超えた新ビジネスを展開している。いまや、個人の働き方、企業のビジネスモデル、さらには国家のシステムが猛烈な勢いで変わろうとしているのだ。この劇的な大変化こそ、「世界のフラット化」である。この激流のなかで、先進国と新興国の個人はどう生き残っていけばいいのか。米国で大ベストセラーを記録した名著の普及版。
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Posted by ブクログ
主に第二部のアメリカがグローバリゼーションにどう対応していくべきが中巻の大半を占めているが、一番最初の第4章の内容がすばらしい。
デルはどこの会社であるか?
一昔前ならアメリカとすぐさまこたえれただろう。
しかし、製造地、消費地、資本の基などが多国籍である企業の国を中心とするアイデンティティーをどこに置くのかが難しくなっている。
ユニクロが中国などで製造、さらに販売までも行っている事に旧世代の人々は批判する。「日本から職を奪っている」と。
しかしグローバル化が進む中、企業が生き残っていくためにはもっとも安い労働力をつかって、もっとも需要がある市場に投入すべきなのである。
ユニクロはもはや日本企業ではない。
日本企業などあと10年したらなくなるのかもしれない。
本書を読んでそう思った。
第二部はアメリカがどう生き残っていくべきかを説明していたが、日本の場合も当てはまることが多々あると感じた。
デジタル化の時代、理系の人材育成はアメリカだけでなく日本の発展にも絶対必要なことであろう。
教育はイノベーションを生む。イノベーションは雇用を生むので、日本の利益になるのだ。
さらに、ミドルクラスの労働者は今以上に勉強を怠らずに、努力をし続けなくては、生き残れないと言う言葉が心にひびいた。
インド人中国人との激しい競争生き残るためにさらに勉強していこうと思う。
Posted by ブクログ
・フラットな世界では絶対に整理しなければならないことがある。それは「誰が何を所有するのかということだ」→知的財産権における法的整備の重要性を説いている。最後のフロンティアであるアフリカでも必ずこの法的整備が求められる。日本がそのグローバルスタンダードを作ることで世界でのプレゼンスを高めることもできるはず。
・特定の分野では過渡期があって発展途上国で賃金が下がる可能性があるが、世界経済全体のパイが大きくなりつつある限り、こうした低下が恒久的であるか、あるいは全体に広がると断定できる理由は何もない。→「労働塊」説の否定。労働の量は一定不変ではなく、様々な発明やイノベーションにより、その量は増大をしていくということ。
・新ミドルクラスにに必要な人材:偉大な共同作業者・まとめ役、偉大な合成役、偉大な説明役、偉大なテコ入れ役、偉大な適応者、(バーサタイリスト、なんでも屋)、etc
・企業の変革は危機感と切迫感から始まる。状況がひどくなり、生き残るためはこれまでと違ったことをやらなければならないと思い知るまで、組織というものは根本的に変わろうとはしない」(R.ガースナー)→どの組織でも当てはまる言葉。絶えず変化を続けるものが環境に適応し、生き残る。適者生存の言葉と同義。
・エンプロイアビリティ(雇用される能力)。社員自身が「自分は雇用されるだけの能力がある」ことを証明する必要がある。
・経済成長と貿易こそが世界最良の貧困撲滅プログラム。→「自助努力による発展」と同義。人道的支援を行うだけでは支援がなくなってからでは元の木阿弥に戻る。
・財政、金融政策の運用という国の責任をトップダウンで行うだけでは国が貧困から抜け出すことはできない。教育程度の高い労働者や資本家がビジネスを始め、資本を募り、起業するのが容易な物的、法的インフラを利用できる環境を政府が用意すれば貧困層は貧困から脱出することができる。
・経済繁栄の基本公式―卸売改革(トップダウンの経済大改革)、次に小売改革(インフラ、教育、ガバナンスの3つの改善)、適切なガバナンス、教育、インフラ、グローカル化する能力。
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