伏見威蕃のレビュー一覧
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暗殺者グレイマンシリーズ
前回で一区切りつき、CIAで
心機一転働くことになったグレイマンことジェントリー(前作から一年も経ってない)
結局やってることは同じ様なことなんだけど、上巻ではあらゆる国の脅威となりうる中国人ハッカー奪還作戦が繰り広げられる。
一人きりの戦いではなくなったものの、問題点が…調整係のスーザンとのやりとりはなかなかピリつき「24」のジャックとクロエみたいな険悪な感じ(初期の感じ、なので今後多少仲は改善されてくのだろうか…)
追われる組織が減り、組織のバックアップもあって緊張感は減っているが、普通にアクションモノとして楽しめる。
今まで追われる側のみ使用していた最新機器をグレイマンが使い始めているのが面白い。
追記:ジェントリーが心機一転なのはわかるけど、読み終えた時に著者の写真が一新され、垢抜けた感じになっててにやけてしまった。おまえもかよ。下巻へ -
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フリードマンが「フラット化する世界」を著したのは2005年。世界はフラット化しつつも、まだiPhoneもfacebookもない時代だった。
今では、とてつもないスピードで生活、環境が変化し、人々は立ち止まり考えるヒマもなく、予定を詰め込み、スマホで写真を取りアップすることに忙しい。しかし、環境破壊は臨界点を越えつつあり、多様性とレジリエンスは劣化し、世界は分断化の方向へ向かう。それでも変化のスピードは加速度を増し、AI、バイオテクノロジーが更なる激変をもたらす。
それでも。とフリードマンは言う。立ち止まって考えよう。新しい時代に適応するため、学び続けよう。まだ我々には多様性を受け入れ、人々を守り、成長させるコミュニティがあるじゃないか。みなが協力してテクノロジーを使いこなしていけば、まだ間に合うかもしれない。
2016年の作品で、分断化し、トランプに救いを求めたアメリカ社会の様子を色濃く感じさせる作品。とんでもないスピードで変化(進化?)が進む中、それぞれが身の回りコミュニティを健全なものにしていくことにすがりたくなる気持ちには共感はできるけど、実際の生活でできるだろうか。。
ベストセラーだけあって、読みごたえありです。 -
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フリードマンが「フラット化する世界」を著したのは2005年。世界はフラット化しつつも、まだiPhoneもfacebookもない時代だった。
今では、とてつもないスピードで生活、環境が変化し、人々は立ち止まり考えるヒマもなく、予定を詰め込み、スマホで写真を取りアップすることに忙しい。しかし、環境破壊は臨界点を越えつつあり、多様性とレジリエンスは劣化し、世界は分断化の方向へ向かう。それでも変化のスピードは加速度を増し、AI、バイオテクノロジーが更なる激変をもたらす。
それでも。とフリードマンは言う。立ち止まって考えよう。新しい時代に適応するため、学び続けよう。まだ我々には多様性を受け入れ、人々を守り、成長させるコミュニティがあるじゃないか。みなが協力してテクノロジーを使いこなしていけば、まだ間に合うかもしれない。
2016年の作品で、分断化し、トランプに救いを求めたアメリカ社会の様子を色濃く感じさせる作品。とんでもないスピードで変化(進化?)が進む中、それぞれが身の回りコミュニティを健全なものにしていくことにすがりたくなる気持ちには共感はできるけど、実際の生活でできるだろうか。。
ベストセラーだけあって、読みごたえありです。 -
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トランプ大統領の発言や政策は無茶苦茶に見えることが多いし、政権スタッフもしばしば入れ替わり、娘や娘婿が影響力を行使するなどガバナンスにも疑問がある。
それがなぜなのか、ということが本書で明らかにされている。まともというか、優秀なスタッフもかなりいるが、ナバロとかロスといったろくでもない者も紛れ込んでいて、それがトランプ大統領自身のポピュリスト的な発想と相まって、世界を混乱に陥れるような政策を打ち出しているということだ。それにしても、このトランプという人物はいったい何なんだろう。ビジネスで成功と失敗を繰り返し、かなりの資産を築いているのだから、頭脳も度胸もないわけではないだろうに、テレビばかり見ているとか、幼稚な発想とか、自説への固執とか、忘れっぽさとか、子どもと老人が同居しているかのようだ。これが超大国の大統領とは驚くばかりだ。
日本との関係、特に安倍総理についての言及がなかったのが日本人としては残念なところ。 -
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ひとまずグレイマンシリーズの一区切り
SOSの謎は解決…だけど
これで良いのか?って感じの疑問も…
改めて語られていないジェントリーの生い立ち
父親との場面はベタやけど
このベタさがおっさん大好物やぞ
ちょっと文句を垂れると、銃の名称やたらと描写するのは良いけど読むとき減速するので
控えめでも良い気がする。(ミリタリーモノのお約束なんで他に比べたらマシですが)
今更ながら訳す時にジェントリー、グレイマン、コート、バイオレーターなど呼称の使い分けに意味のあるものとないものが混ざってるのなんか嫌だな。
だけどアクションの読ませ具合はやはり健在
グレイマン読むならここまでは是非読んでほしい。
ちょっと落ち着いたので、この先のシリーズが
蛇足にならないか心配 -
Posted by ブクログ
暗殺者グレイマンシリーズ4作目
今回はCIAが委託している民間の暗殺部隊の一匹狼であるデッドアイという工作員が立ちはだかる。
この男が出てきた時、グレイマンと同じ訓練を受けているため主人公の行動パターンが読める。
出てきた時「厄介なヤツきたなぁ〜」
と思ったけど、読むにつれて厄介度は増すばかり…
一歩間違えば主人公もこうなっていた"かも"しれない敵パターン
「俺はお前と同じだ」という割に民間企業に所属してるためバックアップも手厚く、グレイマンの地味に質素な隠密行動との差が描かれていてちょっと笑った。
「暗殺者の正義」あたりでほかの読者さんが言ってたけど、やっぱり北上次郎さんの熱量ほどではないかな。
「無駄な殺戮」確かにCIA目線で行くと結局アメリカの資産がマッチポンプしてるだけと言えばだけ…なんだけどたまに読むとめちゃくちゃ面白いんですよベタで、ジェントリーが凄腕の割に弱くてコントかって思うくらいの場面も良い。
困難な状況の連続、なのにめげないでだいたい満身創痍でラストまで転がる感じがたまらない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ後半になっても期待を裏切ることなくテンポよく物語が進む。
特にグレイマンがイランに潜入してからは、本来単調になりかねない物語を、複数の組織や様々なかかわりの人物を描きこむことで章ごとに交互に描いて退屈させない。
基本的には無事に(変更された)ミッションを遂行できるのか?誰と誰が味方となり裏切り者となるのか?最後まで予断を許さず物語がラストまで運ばれる。
しかもこの作者の巧いのは、軍事アクションとしての武器や装備の描きこみが緻密な一方で、多彩な人物のキャラも描けるし、何よりも下手すると超人的すぎるくらい強いグレイマンを、ユーモアでくるんだキャラとして造形できている事。
それが物語に深みを与えている。
年に一作のペースらしいので次の作品をまとう。 -
Posted by ブクログ
本書を読んでいる途中でまたひとり、トランプ政権から人が去って
行くことが発表された。ジョン・ケリー首席補佐官が年末までに
辞任する。
辞任というより更迭かもな。政権発足後から側近の誰もが自分の
考えを大統領に吹き込み、娘のイヴァンカとその婿であるクシュ
ナーは家族であることを特権のように使う。政治経験もないのに。
秩序も規律もなく、カオスと化したホワイトハウスを正常化しよう
としたケリー氏の姿は本書の中でも涙ぐましい努力だった。でも、
結局一番の障害はトランプ大統領本人なんだものな。
こうなって来ると次はマティス国防長官が政権を去る日も近いかも
しれない。ティラーソン前国務長官辞任後、唯一のブレーキ役に
なっていたマティス国防長官が去ってしまったら、もう誰も大統領
の暴走を止められないかもしれない。それどころか、暴走に拍車を
かける人間ばかりが側近として残りそうだ。
マイケル・ウォルフ『炎と怒り』を読んだ時も思ったが、ホワイト
ハウスの上級スタッフは、単なる思い付きを最高のアイデアだと
信じ込んでしまう大統領に相当に振り回されている。
そうして、大統領が軽率な行動を取らないよう、執務デスクから
署名しようとした文書や草稿をこっそり持ち去っていた秘書官の
努力に敬意を表したい。
集中力が持続できない、語彙が貧弱、自分が思い込んだこと以外は
すべて「でたらめ」だと言い切る、政治上の手続きを理解しない、
ブリーフィングの資料にさえ目を通さない、自分の間違いは絶対
に認めないし、過去の発言はその時の気分でなかったことになる。
「あんたはクソッたれの嘘つきだ」。
トランプ大統領の弁護士が辞任する際、本人に向かってこそ言わな
かったが、胸にしまい込んだ言葉。大統領の元を去って行った人
たちの多くが、同じような思いを抱ていたのではないだろうか。
これが世界唯一の強大国の大統領の現実なんだよな。コメディ映画
のあらすじだったらどんなによかっただろう。あ、任期終了後に
映画化したら面白そうだけど、怒るだろうな、大統領。
どうしようもない大統領だけれど、シリアのアサド政権によって
子供たちが殺戮されていることに心を痛めている様子には彼の
違う一面が見られてよかった。
でもな、アメリカ国内では移民親子引き離し政策という愚策を
犯しているんだよな。メラニア夫人からの批判もあって、早々に
停止はしたが、今後のことは分からない。
何しろ政策全般が大統領の思い付きと、イヴァンカやクシュナーに
吹き込まれたことで決まってしまうのだから。
本書では政権発足後の約1年のごたごたを関係者の証言から構成
している。トランプ大統領の任期中、あとどれだけの人事の交代
があるのだろう。
次にアメリカ大統領になる人は、トランプ大統領が引っ掻き回した
ことの尻ぬぐいが大変だろうな。お気の毒な気がする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグレイマン、今回はCIAから離れて単独で仕事を受けることになるが…。
舞台は中東、そしてイラン。今なお実際に泥沼の戦闘が繰り広げられている武装地帯、というイメージはあるのだけど具体的には全然わからない。
が、そこらは読み始めると丁寧に政治的背景も描かれているし、いい意味でストーリーはシンプル。
様々な立場の人間を巻き込み、敵味方の立ち位置が曖昧なうえ、それも次々に変わる中でグレイマンの孤立無援の闘いがキレの良いアクション描写を交えてテンポよく描かれる。
フレデリック・フォーサイズやトム・クランシーなどと似てはいるのだけど、このアクションのキレ、陰影のあるキャラ造形がこの作者の巧さ。