【感想・ネタバレ】レッド・プラトーン 14時間の死闘のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年09月26日

すでに目的が何なのか分からなくなっているがやめられない戦争。タリバンがアフガン全土を掌握したあとに読むとますますそう感じられるが、本書の舞台である2009年時点でも「おれたちのキーティングでの任務は、このMRE(携帯口糧)をクソに変えることだ」というくらい泥沼化も見えていた。それでも前線の兵士にとっ...続きを読むては上官に疑問をぶつけるのが仕事ではない。

第二次大戦後の日本でも戦友会は一種のセラピーとして機能しているとの指摘(保阪正康?)があったが、本書も著者にとって、戦場の霧を少しでも晴らし、あの日に何があったかを整理・記録して外に吐き出す意味があったのでは。

異常に好戦的なやつとか、隠れていた自軍のアフガン人通訳を見つけて撃っていいいか聞くやつとか、日常生活では関わりたくない連中が優秀な兵士とされる。限られた人数の職業軍人(それも貧しい出自が多い)を何度も繰り返し海外派兵しなければならない状況。それでも極限状況下での兵士たちの連帯は単純に胸を打つ。

しかし四方八方から好き放題に銃火を浴びても持ちこたえるのだし、そんな前哨を何年も維持していただけでも彼我の戦力差はとんでもない。タリバンはどんなつもりでキーティングに全面攻勢をかけたのだろう。航空支援が来たらそこまでなのは百も承知のはず。もっと短期決戦にすべく果敢に突撃できなかったのか。そんなこと考えても仕方ないが。

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Posted by ブクログ 2018年03月26日

アフガン物の戦記。兵士レベルの視点での生の戦闘体験。読んでいる者を戦場のど真ん中に置くようなリアリズム溢れる戦記ものだった。仲間がどんどん撃たれて死んでいく中での兵士の精神状態や極限状態での行動など非常に克明に描かれていた。米軍軍人特有の考え方なのかもしれないが、仲間の遺体を絶対に確保する、そのため...続きを読むには生きている兵士を犠牲にしても構わないという価値観は日本人である我々には少し馴染めない価値観かもしれない。まさに文化の違いだろう。

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Posted by ブクログ 2017年12月11日

初めは、個人の紹介が多くて、退屈した話が続き、戦闘がない日の軍隊の退屈な生活の日々、便所の便を受けるドラム缶の処理などは、如何にも嫌な任務だった。初めは、退屈だったが、戦闘が始まり、記述がそこに行くとそこに居合わせた人しか書くことができない。緊迫した状況が伝わってきた。また、まだ、20代で、若いのに...続きを読む、戦闘で足をズタズタにされて、満足に歩くこともできなくなり、また、20代で、戦闘で、命を落として、戦争とは、悲惨と思った。しかし、この著者が書いているように、相手のタリバンの死体を見ても、何も感じないと書いているが、色々理由があるだろが、他人の国に勝手に上がり込んで、戦争を始めて、人殺しをして、また、時に、民衆を巻き込んで、人殺しをして、敵のタリバンがどんな悲惨な死体でも、何も、思わない。また、どんな傷でも、何も感じない。これが、アメリカの考え方、あるいは、兵士の考え方と思った。しかし、この戦闘が終わってから、この悲惨な結果について、分析して、この現場の責任者だった司令官の責任をきちんと問題にするということは、ここにアメリカの合理性とアメリカの軍隊の強さの理由を見た気がする。どこかの軍隊みたいに、下にばかり厳しくて、上の指揮官に甘かった、どこかの軍隊とは、大違いと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

映画『アウトポスト』の原作本。

アフガニスタンの辺境に設置された前哨基地でタリバン兵の強襲を受けた兵士の記録。映画だと後半1時間で描かれたタリバン兵強襲を本では9割以上をその描写に使われているから、読むと映画後半シーンの理解度が跳ね上がる。

映画では分からない部分と文章では伝わらない部分の両方が...続きを読むあったからセットで楽しめるのが良い。映画初見時でも壮絶な戦闘だなと思ったけど本で読むと更に壮絶で、本を読んだ後に映画を見るとちょっとあっさりし過ぎと感じてしまう。

改めて本で読んで「危機を予測して備え、緊急時の制限がある中でそれぞれができることを実行する」っていうのが規模は違えど非常災害対応に通じるものがあるなと思った。

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Posted by ブクログ 2019年02月23日

絶対に映画になるでしょ!と思ったらあとがきにもソニーが映画化と書いてあった。
アフガニスタンで50対300の現代版スリーハンドレッド状態から、14時間戦って生き延びた兵士のノンフィクション。迫力が凄い!!

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Posted by ブクログ 2018年04月18日

手に汗握る戦争もの.この本の内容は素晴らしいの一言に尽きる.写真もたくさんあって一人一人の兵士が生きていることを実感させられる.だけどそもそもよその国にこんな基地を作ることの是非を問いたい.

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Posted by ブクログ 2018年04月17日

激しい戦闘の中でよくもこれだけ正確に記録が残せたものだと感心する.まるで自分が戦場の中にいるような臨場感!何をいえば,日露戦争時代に日本に近代戦が生まれたときに作られた術漏斗孔とか砲掩体壕とか難しい言葉が多い.言葉の使い方もちょっとおかしい.強いものが弱いもののところに来て暴力をはらうことを蹂躙とい...続きを読むうが,軍隊が敵の基地を攻撃するのは蹂躙とは言わないと思うけどなあ.

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