伏見威蕃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かなりの長編だが、ニュースで見聞きした事象と登場人物だったので、興味深く読み進められた。また、翻訳本にありがちなわかりにくい表現が少なくて、読みやすかった。
過去の名誉や現職を捨てて、馬鹿なトランプをコントロールしつつアメリカのために尽くそうとしたティラーソンやマティス、コミーの辞任劇は本当に可哀想だったが、前例をぶち壊し、直感で判断するトランプ流も、北朝鮮との戦争を避けるのには機能した?かもしれないし、、、評価は難しいところ。。
トランプはどうしようもない人間だが、周囲の専門家が高い倫理観を持って職務にあたる姿は、日本のダメ政治を見せられている人間としては、羨ましかった。。
それにして -
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Posted by ブクログ
シリーズ第9作。
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。彼は依頼を受け、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争時の戦争犯罪人を殺害した。だが、その結果、性的人身売買のために拉致された女性たちに危害が及ぶと知った。彼女たちを救うべくグレイマンは行動を開始し、ボスニアで欧州連合法執行協力庁のタリッサと遭遇する。彼女は拉致された妹を探していた。彼はタリッサとともに、拉致された女性たちの行方を追う。
一人称で描くグレイマン。他の登場人物は三人称なので、やや違和感がある。敵に対する強い怒りを表現したかったのか。下巻に続く。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレドゥブロヴニクやヴェネツィア旧市街の車の入れない入り組んだ路地での活動から、一転『蝶のいた庭』の変態の大邸宅を思い出させるアメリカ西海岸の農場へヘリを使って乗り込むという、どんな条件でもこなしてしまうなんと有能なグレイマン。
グレイマンは正義の味方、という一文がありにんまりした。
巨大な必要悪の前にグレイマンはどう立ち回ったかが面白い。
自らの次のミッションをCIAとの交渉材料に使う部下、それに応えて、宮仕えと自らの矜持との葛藤の間で、見て見ぬふりをしながら重要な情報をスッと提示する上司。
正義だけでは生きていけない世界に、正義だけで対抗するグレイマンと賛同するオールドマンたち。
新年一冊目 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつか読むミステリーの助けになればという不純な動機で(ホント)、ヴェネツィア発のアドリア海クルーズに行ったことがあるのだが、ここでついに役に立った!
そこにいるだけで不穏なアルバニア人(失礼!)と戦うドゥブロヴニクでの救出劇は興奮した。
グレイマンのロシア人の恋人は今回は登場せず、ふたりの活躍はかっこいいんだが、暗殺者グレイマンシリーズに恋愛要素はいらないと思うので少し不安だったのだが、今回は上巻では彼女やCIAがらみ、いつものエージェントも全く出てこない私的活躍なので、その点でも面白い。まだ下巻を読んでないので、さて。
いざヴェネツィア。 -
Posted by ブクログ
暗殺者グレイマンシリーズの新作。
今回はCIAのミッションではなく私的活動が中心。
話の始まりは個人契約によりユーゴスラビアに潜入し、戦争犯罪を犯したセルビア人将軍を暗殺しようとするところから始まる。
始めは狙撃を狙っていたが、残虐行為を犯したターゲットを楽に死なせるわけにはいかなと思い、肉薄しての殺害を決断する。そしてターゲットの屋敷に侵入すると、そこには。。
今回の敵は国際性的人身売買組織であるだけあり、目を背けたくなるような凄惨な描写が多い。
今までのグレイマンシリーズの中で最も凄惨で胸糞悪くなる描写が多かったので、注意が必要。
とはいえ、アクションや話の展開の速さは従来通り、素 -
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Posted by ブクログ
2年前の著作をようやく読み終えた(ボブ・ウッドワードは最近またトランプに関する著作を発表したばかりだ)。
命令書を大統領のデスクから、側近がサインされぬよう持ち去る、という衝撃のプロローグにはじまり、選挙戦からトランプ政権前期の混乱が克明に書かれる。
それにしても克明である。「ディープバックグラウンド」インタビューで構成されるトランプ政権の恐ろしさ。
トランプ氏は本書にも言及があるとおり、元々大統領になる気などなかったのだろうとは思う。その立場に立たなければ幾らでも言えることがあるからだ。責任を負うことに関して、彼は無頓着であると感じる。
思いつき、思い込み、忘れっぽさ、気まぐれ、そして「嘘つ -