【感想・ネタバレ】FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実のレビュー

あらすじ

ここは、すべてが狂っている
衝動に満ちたトランプの意思決定を暴いた全米大ベストセラー!
FEAR: Trump in the White Houseの日本語版!

感情的になりやすく、気まぐれで予想のつかないアメリカ大統領の言動に世界が翻弄されている。
ホワイトハウスのスタッフは大統領の危険な衝動と思いつきを故意に妨害し、国を動かしている。
世界一の強国の意思決定はいま狂気に満ちている。本書は、その物語である。
ニクソンを退陣させた伝説の記者、ボブ・ウッドワードだから書けたトランプとホワイトハウスの真実。
政権内部を知悉する重要人物らに数百時間にわたる極秘インタビューを敢行。
会議メモ、部外秘のファイル、文書、個人の日記といった一次情報から大統領執務室、エア・フォースワン、ホワイトハウスの公邸部分でトランプ大統領の意思決定がどのように行われているかを暴く。

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Posted by ブクログ

ドナルド・トランプは、確かに“恐怖の男”である。

著者の意図的には、ドナルド・トランプが、恐怖を武器にして、様々な人々を操ったり、様々な国を恫喝したりと言う事を言わんとしているのだと思うけど、私的には、文字通りドナルド・トランプは『リアル恐怖の男』だなと思います。

日ごろニュースを見ていても、なんとなくは感じているけど、この本を読むと、本当に何も知らない、思い込みの激しい、無能な人間が、何千発モノ核兵器をもつ国の国家元首であることに【本当に】恐怖を覚えました。

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2019年07月08日

Posted by ブクログ

【トランプが燃えているとき、その軌道を周回している人間はすべて熱を感じ取る】

関係者への膨大なインタビューを基に、トランプ大統領下のホワイトハウスの内実について迫った作品。アメリカを始めとした世界各国でベストセラーに輝いています。著者は、「調査報道」という用語の確立に多大なる貢献をしたジャーナリズム界の巨人、ボブ・ウッドワード。訳者は、これまでも同著者の作品の翻訳を手がけてきた伏見威蕃。原題は、『Fear: Trump in the White House』。

衝撃的なタイトルと宣伝文句につられ、「感情的なトランプ大統領 vs. 理性的な側近」という先入観が成り立ってしまいそうですが、本書が明らかにしているのは、誰しもの感情と感情が真正面からぶつかり合う壮絶な決闘の様子でした。読み物として抜群に面白いのと同時に、トランプ政権の意思決定の在り方を考える上でとても参考になる一冊だと思います。

それにしてもリンゼー・グラム議員の交渉術が凄まじい☆5つ

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2019年06月05日

Posted by ブクログ

全編ブラックジョークのような一冊。けれども、対象が対象なだけにさすがに笑えない(笑うしかない)。この人は何のために大統領になろうと思ったのだろうか?理解不能。

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2019年01月31日

Posted by ブクログ

アメリカの政治についてそれほど詳しくないものの、自分の思い込みで政策を決めようとする姿や、政策の話よりゴルフ中継を優先する姿に背筋が凍りついた。

それと同時に、終わった話を何度も蒸し返されることが、どれほどスタッフの精神にダメージを与えているかを考えると、直接関わりはないけれどいたたまれない気持ちになった。

残りの任期が無事に終わること、そして、再選されないことを切に願う。

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2019年01月04日

Posted by ブクログ

トランプが一国の、しかも超大国の舵取りをするにはまったくふさわしくなく、危険満載な存在であることは改めて理解できた。しかし、この本で注目したいのは、そうしたクレイジーをなだめ、なんとか国家としての正統性を逸脱しないようにと心を砕く周囲の人間たちの姿だ。自分たちが忠誠を尽くすべきは現在の大統領でなく、「より高い忠誠」の対象である米国そのものである、と言うことだろう。ここが、中心人物への忖度を繰り返して恥ずることのないこの国の政権周囲の人間達と決定的に異なることだ。トランプは自分への忠誠を人々に求める。しかし多くの高官は(例外はもちろんいるが)、職務に対して忠誠を尽くすのである。

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2019年08月13日

Posted by ブクログ

FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実。ボブ・ウッドワード先生の著書。優れたビジネスマン、優れた経営者が、優れた政治家、優れた大統領になるとは限らない。直観的な思いつきや閃きでは政治は上手くいかないし、自信満々なのは良いけれど自信過剰で権力を振りかざした高圧的態度で恐怖政治をしてしまっては庶民の心は掴めない。

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2018年12月28日

Posted by ブクログ

2年前の著作をようやく読み終えた(ボブ・ウッドワードは最近またトランプに関する著作を発表したばかりだ)。
命令書を大統領のデスクから、側近がサインされぬよう持ち去る、という衝撃のプロローグにはじまり、選挙戦からトランプ政権前期の混乱が克明に書かれる。
それにしても克明である。「ディープバックグラウンド」インタビューで構成されるトランプ政権の恐ろしさ。
トランプ氏は本書にも言及があるとおり、元々大統領になる気などなかったのだろうとは思う。その立場に立たなければ幾らでも言えることがあるからだ。責任を負うことに関して、彼は無頓着であると感じる。
思いつき、思い込み、忘れっぽさ、気まぐれ、そして「嘘つき」と称されるその態度。プレゼンは聞かない。あくまで意思を通すことが「強さ」だと考えており、Twitterで「生の声」を伝えることを好む大統領。そして「強さ」を履き違えている節がある。本書を読む限り、トランプ氏には凡そ堪え性がない。そして、その道の専門家がいくら説いても聞かないあの頑なさ。「嘘だ」「でたらめだ」の多さ。説得が通じない男、トランプ。
政治というのは本当に一筋縄でいくものではないと思わされる。理想を邁進していけるのは恐らくフィクションの中だけで、政治はもっと泥臭く地味で報われない。一刀両断で何もかもは解決しない。しかしトランプ氏はそのことに気づいていないか無視している。そういう意味では、政治がよくわからない一般市民に感覚が近いと言えるのかもしれない。分かりやすく単純な言説は、一定の高評価は受けるものだ。しかし、それを選ばない理由は沢山あるのだ。
指揮系統の混乱ぶりも酷く、多くの側近がトランプ氏の元を去る。加えて家族が政権に入り系統も何もなく直談判する。
個人的にはよく4年もったな、という感じだが、しかし間もなく行なわれる大統領選挙もどうなるか全く分からない。トランプという人を変えるのは無理だろう。しかも彼は抑え込めない。これからの4年、どうなるのであろうか...。
トランプ氏のテレビ好きエピソードはさもありなん、という感じであった。ある意味メディアに掻き乱され過ぎているともいえる。

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2020年10月01日

Posted by ブクログ

流石ボブ・ウッドワード作品で、緻密な取材と分析力だ。改めてトランプの選挙とその後の政権運営の出鱈目さを認識した。反知性主義も極まれり。早くこの男が政治舞台から消えることを深く望む。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

腹心をクビにしたり、様々なことが日々起こっているかの国の政情であるが、うちらの国と大きく違うのが、権力に対する反対意見も、かなり自由に奔放に発信されているということだと、さいきんとみに感じる。

日本だと、かなり特殊な人や組織でないと発しないような意見を、御腹痛の人であったり、メジャーな一般紙の記者であったり、芸能人であったりスポーツ選手が真剣に表明したりする。

それはやっぱり健全で素晴らしいことやと思う。
そして、それは誰かが作ってくれた環境ではなくて、自分たちで勝ち取り守ってきたものなんだろうとも。

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2020年02月10日

Posted by ブクログ

ある程度予想していたこととはいえ、このような幼稚な人物が大統領になれてしまうシステム、それを利用しようとする人達の多いこと、逆に行き過ぎから国を守ろうとする人達もいてある程度自浄作用が働いていること、など興味深く読んだ。大統領権限がとてつもなく大きく、キャリアを築くためとはいえ、自分だったら、この人物とは仕事はできない。良くも悪くも、アメリカは大統領が国を変えることができるので、日本とは大違いだ、というのを再認識した。

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2019年11月16日

Posted by ブクログ

トランプ大統領の発言や政策は無茶苦茶に見えることが多いし、政権スタッフもしばしば入れ替わり、娘や娘婿が影響力を行使するなどガバナンスにも疑問がある。
それがなぜなのか、ということが本書で明らかにされている。まともというか、優秀なスタッフもかなりいるが、ナバロとかロスといったろくでもない者も紛れ込んでいて、それがトランプ大統領自身のポピュリスト的な発想と相まって、世界を混乱に陥れるような政策を打ち出しているということだ。それにしても、このトランプという人物はいったい何なんだろう。ビジネスで成功と失敗を繰り返し、かなりの資産を築いているのだから、頭脳も度胸もないわけではないだろうに、テレビばかり見ているとか、幼稚な発想とか、自説への固執とか、忘れっぽさとか、子どもと老人が同居しているかのようだ。これが超大国の大統領とは驚くばかりだ。
日本との関係、特に安倍総理についての言及がなかったのが日本人としては残念なところ。

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2019年06月29日

Posted by ブクログ

徹底的なインタビュー取材からそこにいるかのように書かれている。
おそらくほぼ事実だろうとした上で、
今のアメリカ政府の政策決定がこんなひどい状況だというのが恐ろしい。
従来の政策決定が何も決められない何も変わらないと言うのはその通りかもしれないが、世界最強の最大の影響力を持った核を持っている国が大失敗をしない大損害を与えないと言う点で防波堤にもなっていた。
いまや何をしてかすか分からないどんな大惨事が起こるか分からないと言う状況になっている。
ここに書かれているような状況は本当に恐ろしいと思う。

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2019年06月02日

Posted by ブクログ

大統領の陰謀の作者でもあるワシントンポスト記者・ボブ・ウッドワードのトランプ政権内幕本。
よくこんな政権内部のやりとりとかが克明に描けなるなと感心してしまう。この本に出てくる閣僚はその後もどんどん変わっていってあまり残ってはいない。混乱した状況は続いていて貿易戦争まっただなか。でもトランプじゃなかったら起きなかった事象で怖いものみたさ的には楽しみな面もある。なんだかんだトランプを軌道修正している人たちもアメリカにはたくさんいるんじゃなかいかと思っている

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2019年05月11日

Posted by ブクログ

米国のトランプ政権の舞台裏を綿密なインタヴューで赤裸々に明らかにした。ウォーターゲート事件をスクープした若手記者の一人だった著者は現在もワシントン・ポスト紙で副編集長をしている。トランプ政権とはなんという政権なのだろうか。これは一人トランプ大統領の資質によっているのだろう。世界の超大国の大統領がこのような勘による政権操縦をしているなんて!

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2019年02月28日

Posted by ブクログ

本書を読んでいる途中でまたひとり、トランプ政権から人が去って
行くことが発表された。ジョン・ケリー首席補佐官が年末までに
辞任する。

辞任というより更迭かもな。政権発足後から側近の誰もが自分の
考えを大統領に吹き込み、娘のイヴァンカとその婿であるクシュ
ナーは家族であることを特権のように使う。政治経験もないのに。

秩序も規律もなく、カオスと化したホワイトハウスを正常化しよう
としたケリー氏の姿は本書の中でも涙ぐましい努力だった。でも、
結局一番の障害はトランプ大統領本人なんだものな。

こうなって来ると次はマティス国防長官が政権を去る日も近いかも
しれない。ティラーソン前国務長官辞任後、唯一のブレーキ役に
なっていたマティス国防長官が去ってしまったら、もう誰も大統領
の暴走を止められないかもしれない。それどころか、暴走に拍車を
かける人間ばかりが側近として残りそうだ。

マイケル・ウォルフ『炎と怒り』を読んだ時も思ったが、ホワイト
ハウスの上級スタッフは、単なる思い付きを最高のアイデアだと
信じ込んでしまう大統領に相当に振り回されている。

そうして、大統領が軽率な行動を取らないよう、執務デスクから
署名しようとした文書や草稿をこっそり持ち去っていた秘書官の
努力に敬意を表したい。

集中力が持続できない、語彙が貧弱、自分が思い込んだこと以外は
すべて「でたらめ」だと言い切る、政治上の手続きを理解しない、
ブリーフィングの資料にさえ目を通さない、自分の間違いは絶対
に認めないし、過去の発言はその時の気分でなかったことになる。

「あんたはクソッたれの嘘つきだ」。

トランプ大統領の弁護士が辞任する際、本人に向かってこそ言わな
かったが、胸にしまい込んだ言葉。大統領の元を去って行った人
たちの多くが、同じような思いを抱ていたのではないだろうか。

これが世界唯一の強大国の大統領の現実なんだよな。コメディ映画
のあらすじだったらどんなによかっただろう。あ、任期終了後に
映画化したら面白そうだけど、怒るだろうな、大統領。

どうしようもない大統領だけれど、シリアのアサド政権によって
子供たちが殺戮されていることに心を痛めている様子には彼の
違う一面が見られてよかった。

でもな、アメリカ国内では移民親子引き離し政策という愚策を
犯しているんだよな。メラニア夫人からの批判もあって、早々に
停止はしたが、今後のことは分からない。

何しろ政策全般が大統領の思い付きと、イヴァンカやクシュナーに
吹き込まれたことで決まってしまうのだから。

本書では政権発足後の約1年のごたごたを関係者の証言から構成
している。トランプ大統領の任期中、あとどれだけの人事の交代
があるのだろう。

次にアメリカ大統領になる人は、トランプ大統領が引っ掻き回した
ことの尻ぬぐいが大変だろうな。お気の毒な気がする。

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2018年12月09日

Posted by ブクログ

いやはやテレビくらいしか見ない阿呆なトップに引きずり回される俊英たち。
民主主義制度の怖さを思い知らされる。
浅はかな知識と思い込み、更には意思決定の仕組みの複雑化でアメリカが4年間に失ったものは大きい。それでも経済活動はGAFAを中心として世界に君臨する強さのエネルギーはこのカオスからなのか?興味はつきない。

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2021年09月11日

Posted by ブクログ

大統領選投票日の前日に読破。トランプ大統領は、ビジネススクールで教えるリーダーとは異なるが、意図的に突拍子のない行動をしているのではと感じさせられた。読み始める前は、トランプへの否定的なスタンスの記述を想定したが、ビジネススクールや軍隊で型通りのマネジメントを学んだスタッフへの皮肉的な目線もある。これがトランプの強さかもしれないと感じた。さて、明日の結果はどうなるであろうか。

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2020年11月03日

Posted by ブクログ

ボブ・ウッドワードが描くトランプ大統領像。
2016年末の大統領選挙においてヒラリー・クリントンを破って大統領となったトランプ。
ウッドワードは彼がもつ数々の情報源から得た情報を基に大統領選前後のトランプと、彼を大統領にしようとした人たち、そして当選後のホワイトハウスにおけるトランプと、彼の閣僚や側近たちの動向を詳細に描き出している。
ちなみに読んでいて、あまり意外性はない。というのも、報道されるようにトランプ大統領は高圧的であり、気まぐれであり、ナルシストであるというトランプ像がほぼそのまま出てくるからだ。
明らかになってくるのはトランプの中には彼の感じているアメリカ像、世界の中でアメリカが置かれている境遇、あくまでも彼が感じている境遇がある。すなわち、超大国として頼られる国であり、時にあまりにも頼られすぎ、他国が果たすべき責務までを背負いこまされているアメリカ。本来はもっと強く威厳があるはずなのに、他国から食い物にされているアメリカだ。
彼の側近には彼のアメリカ像に共感し、それを変えようとする、すなわちアメリカ・ファーストを進めようとする陣営と、そのように見えるのは国際関係の中で各国と協調しているからであり、アメリカがその役割を変えようとすることは逆にアメリカの不利を招くとするグローバリスト陣営だ。
トランプは前者の陣営の声を代弁することで大統領になったが、ある意味それはあくまでも彼の思い込みの中でのアメリカ像だ。トランプは一人の無知な少年で、二つの陣営に分かれた大人たちから、それぞれの主張を聞かされるといつも彼の主張が揺れ動くように見える。それ故にマスコミから「ぶれている」と喝破されると動揺して激しく抵抗する。
そしてその動揺を側近たちの責任として叱責する。
その繰り返しがホワイトハウスの中で絶えず繰り返されている。
ちなみに、安倍首相はトランプとの信頼関係を強く強調していたが、この本の中で彼の名前は出てこない。日本という国名も数回、片手程度しか出てこない。
アジアで取り上げられるのは中国と北朝鮮と韓国だ。
中国に対してはアメリカを貿易赤字に陥らせている国として攻撃するものの、中国が北朝鮮に対して制裁に出たのは自分と習の信頼関係のおかげだと信じている。
北朝鮮は核実験を強行し、そのミサイルがアメリカにまで届くようになりつつある脅威として。
韓国はその北朝鮮からの攻撃を検知する重要拠点という位置づけだ。アラスカの基地からでは北朝鮮からミサイルが発射されて15分後にならないと検知できないが、韓国からは数十秒後に検知が可能だ。しかし、トランプの口から韓国の名前が出てくるのはその軍事上の重要性ではなく、韓国が在韓米軍の維持にお金を出さないことに対する不満が原因だ。何度も何度も韓国が金を出さないなら、韓国に駐留している米軍を引き上げさせろと主張しては側近から止められ、韓国との同盟の重要性を説明されるということが繰り返される。
そう、日本の名前がトランプの口から出てこないのは、日本がお金を出し、アメリカの意見にも抵抗しないからなのだ。

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2020年10月04日

Posted by ブクログ

トランプ政権2冊目。1冊目がトランプ政権に賛同的な本だったので、反対サイドっぽい本を選びました(つもりでした)。

感想。反対サイドではありそうだが、だいぶ政治寄りで、かつストーリー仕立てで前回大統領選前から始まる内容は、予想していなかった。私はトランプ政権&その下での経済についての評価を端的に学びたかった。

本書は、トランプの人柄がよくわかり、それを押さえ込もうと苦労されている様子もよくわかり、その実態がFEARなのもわかって、全米大ヒットの暴露本?なのだろうが、私が読みたかった内容では無く、私の選択ミスでした。

そのため読み飛ばしただけです。

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2020年01月13日

Posted by ブクログ

いろいろ報道されてきた内容から、ある程度の情報は得ていたが、トランプ大統領がここまでひどい人物なんだと認識を新たにした。
トランプの支持率が大きく下がることがない理由が理解できない。見たいものを見て、聞きたいことのみ聞く、異論には耳を貸さず、フェイクニュースとして一顧だにしない。
弾劾裁判で何とかクビに出来ないものか。

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2019年10月14日

Posted by ブクログ

・トランプ大統領は、海外の同盟国の重要性や外交の価値を理解していない。
ー「北大西洋条約機構( NATO )」は、欧米諸国の結束の基礎だと多くの人は考えているが、大統領選挙運動の際、トランプはNATOを批判した。批判の根拠は金。GDP(国内総生産)の2%を防衛費として支出するという加盟国の目標に対し、ドイツは1.2%だったことを問題視した。
ートランプは、在韓米軍に年間35 億ドルも支出していることに激怒し、撤退を口にした。駐留国が金を出さないなら米軍は撤退させる。平和な世界秩序を維持するのは、アメリカの利益ではない、と考えているかのよう。

・トランプは、一瞬のひらめきで物事に対処し、その場の勘で行動することを好む。即興で工夫するのが自分の強みだと思っているかのよう。

・トランプがツイッターで誰彼なしに攻撃することを懸念する側近らは、ツイートする際、事実関係は正確か、筋が通っているかなど、校閲することを提案した。トランプはこれを認めたが、校閲のほとんどは無視し、好きな通りにやった。

・トランプは、ツイッターについて、「これは私のメガホンだ」と言う。フィルターを通さずに、国民に直接、語りかける手段として効果的と考えている。

・トランプは、北朝鮮の最高指導者・金正恩を、ツイッターで激しく非難する。それは「弱さを見せてはならない」と考えるから。「どちらが意志が強いのかの競い合いだ。リーダー対リーダーではそれが重要だ」と彼は言う。

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2019年09月28日

Posted by ブクログ

「くそったれの嘘つき」という表現で本編が終わっているので、著者が一番書きたかったのはそれなのだろうと思う。

一方で、本書は、米国におけるエスタブリッシュメントと異端児との相克とも読めるし、これまでになく混乱を極める米国行政府とも読める。

トランプ政権に対する評価はおそらく十年以上先に決まるのだろうが、その部分を横に置けば、政界のプロたちに囲まれながら孤軍奮闘するトランプ氏という構図が際立ってしまうのも確かだ。

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2019年08月19日

Posted by ブクログ

地の文と会話文が入り混じっていて読みにくかったが、なんとか読み通した。

「踊るホワイトハウス」「トランプ政権狂騒曲」とでも副題を付けたくなるような、トランプの気まぐれと激しやすい人柄に振り回される閣僚や側近が描かれている。
最初の登場人物紹介がすでに圧巻。ほとんどの人の任期が半年以内。

トランプは認知症とかじゃないのかな…。

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2019年06月07日

Posted by ブクログ

こういう人材でもアメリカ合衆国大統領を務められることがよくわかった。その下のスタッフの苦労は半端ないと思うが。

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2019年04月29日

Posted by ブクログ

就任以来、様々な政治・経済・外交問題などに対するトランプ大統領の言動を、直接関わったり目撃した人々への数百時間のインタビューをもとに再現。大統領令に署名するから命令書を作成しろとトランプがいい、秘書官や側近が法的権限がありませんといさめる場面が繰り返されている。

個人の暴走を抑える側近多数による仕組みと捉えるべきか、簡単には変えられない盤石のシステムというべきなのか、何が良くて何が悪いのか、わからないです。

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2019年04月14日

Posted by ブクログ

トランプ大統領の発言や行動は、本当は深い思慮や意図があってのことなのだろと、少しは期待していたのだが・・・。
こういう人物が国のトップになれるなんてどうなってるんだと思ったが、よく考えてみると色々なところのトップってこんな感じの人ですね。

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2019年03月03日

Posted by ブクログ

率直に言えば、本書を読んで何かドナルド・トランプという人間について新たな洞察が得られたかといういえば、答えはNoである。ただし、いわゆる”鳥頭”であるドナルド
・トランプの狂気の沙汰を食い止めるために、周囲が繰り広げた官僚的反逆は、究極のスラップスティックとして映る。

例えば、韓国との軍事同盟を破棄しようとするドナルド・トランプを止めるために、こっそりと草案の文書を捨てようとする周囲の努力は涙ぐましい。”鳥頭”たなるドナルド・トランプにとって、目につく書類がなければ、その問題を思い出すことはないからだ。

そういう点で関心したのは、就任後、初の軍事作戦で亡くなった兵士の家族に向けた言葉であった。周囲が作成した兵士のプロファイルには書かれていない内容を彼は家族に向かって話す。それは、その兵士の活躍や勇敢さを示すフェイクエピソードであり、家族が聞きたかった内容そのものである。どんな場面であろうと、聴衆が聞きたいと思っていることを即興的に語れること。この一転に彼の唯一の政治的才能が宿っている。

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2019年02月11日

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