伏見威蕃のレビュー一覧

  • 暗殺者の献身 上

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    病身を押し、多発する情報員失踪の真相究明に当たるグレイマンは、やがて愛する女性の救出に赴き、世界を揺るがす陰謀の渦中に!

    シリーズ第10作は、ほぼベルリンを舞台に繰り広げられる大諜報戦とアクション。下巻に続く。

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    2021年10月31日
  • 失われた世界

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    シャーロック・ホームズの作者、コナンドイルが書いたSF小説。

    メインキャラクターのチャレンジャー教授が、『羊をめぐる冒険』の羊博士や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の博士に似てるよなと思ったが、言うまでもなく、こちらが元ネタなのであった。

    彼を含め、主な登場人物のキャラクターが明確で(いわゆるキャラ立ち)、みんなが愛おしく思える。そういう点でも良い小説。

    ハラハラする冒険譚で、途中から読み進む手が止まらなくなった。

    どうやって話を終わらせるのかと思ったが、最後まで驚かせ、笑わせてくれる。流石の手練れという気がする。

    野蛮な殺戮場面や人種差別的記述もあるんだが、一番かわ

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    2021年10月03日
  • 暗殺者の悔恨 上

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    いつものように依頼を受けて暗殺をするジェントリー(グレイマン)。元ボスニア・ヘルツェゴヴィナの将軍であるバビッチを暗殺したことで、性的人身売買のために囚われている女性たちを窮地に陥れた。暗殺の目的を達した以上、普通の暗殺者であればその後のことは無関心なのかもしれないが、そこは我らがグレイマン!、女性たちを救うために動き出す。ジェントリーとは違うアプローチで性的人身売買に囚われた妹を救助するために姉のタリッサとジェントリーが出会う。この二人がバディとなり冒険を続ける。女性を流通に載せるパイプラインや犯罪組織の巨大さが明らかになり、敵は手ごわい。お人よしのジェントリーがどのように解決するのか下巻が

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    2021年08月11日
  • レッド・メタル作戦発動 下

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    いま、ロシアとNATOが戦うとしたら、こうなるんですかね?

    途中、一進一退と言うか、序盤はほとんどNATO側が押し込まれていて、ロシアの思うようになるのかと思いましたが、やっぱりNATO側が勝つという事になるんですね(苦笑)。辛勝ですが。

    この戦いが起きる時に、並行して起きていたアジアの状況が、いよいよ過熱してきたという情景で、この作品は終わります。ということは、少なくとも、この話の続きとして、そちらの話が描かれてもいいと思うんですが、どうなんでしょう?

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    2021年06月03日
  • レッド・メタル作戦発動 上

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    冷戦が終結し、ロシア(旧ソ連)と西欧諸国が対決する物語は久しくありませんでしたが、この作品は、その『久しぶり』の作品です。ヨーロッパは地続きですからね、油断なりませんね。

    それにしても、上巻では驚くべき作戦が実行されました。でも、その後の展開を考えれば、合理的な作戦目標なんですよね。NATOやアメリカが、この様なシナリオを予想していたか否かはしりませんが、この索引が上梓された以上、研究していることを願います。実行されたら怖い。

    という事で、作戦は下巻に続きます。

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    2021年05月31日
  • 暗殺者の悔恨 上

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    CIA支援下の作戦であれば十分な装備と情報があるのに、今回は図らずも行動を起こすことになった。
    初期の頃に戻った感じで、これはこれで面白い。

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    2021年05月09日
  • レッド・メタル作戦発動 下

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    ヨーロッパではポーランドが、アフリカではケニアのレアアース鉱山が戦場となる。もう第三次世界大戦のレベルだ。ロシアのレアアース鉱山奪回を阻止することはできるのか、戦車を中心とした戦いが描写される。アクション描写は素晴らしく、兵隊たちが戦う姿を記録映画のように文字にしている。人の生き死には当然ながら発生する。そんな中、ポーランドの女性民兵と米国のA10パイロットとのロマンスがキラリと光る。

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    2021年04月11日
  • レッド・メタル作戦発動 下

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    小説として楽しむ分にはいいが、こんな米露激突の時代が本当に来ませんように。現場には居合わせたくないという描写がてんこ盛り。

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    2021年04月04日
  • RAGE(レイジ)怒り

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    かなりの長編だが、ニュースで見聞きした事象と登場人物だったので、興味深く読み進められた。また、翻訳本にありがちなわかりにくい表現が少なくて、読みやすかった。

    過去の名誉や現職を捨てて、馬鹿なトランプをコントロールしつつアメリカのために尽くそうとしたティラーソンやマティス、コミーの辞任劇は本当に可哀想だったが、前例をぶち壊し、直感で判断するトランプ流も、北朝鮮との戦争を避けるのには機能した?かもしれないし、、、評価は難しいところ。。

    トランプはどうしようもない人間だが、周囲の専門家が高い倫理観を持って職務にあたる姿は、日本のダメ政治を見せられている人間としては、羨ましかった。。

    それにして

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    2021年04月04日
  • レッド・メタル作戦発動 上

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    レアメタル鉱山の極秘奪回作戦を始動したロシア。世界を揺るがすこの陰謀に、世界各地の精鋭が立ち向かう!

    この手の作品は、トム・クランシーの初期作を読んだぐらいで、あまり熱心な読者ではない。それでも、さすがマーク・グリーニーの手にかかると読ませます。下巻に続く。

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    2021年04月03日
  • 暗殺者の悔恨 下

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    拉致された女性たちがヴェネツィアに運ばれることがわかった。タリッサは、ヴェネツィアに向かうグレイマンと別行動をとり、ハッカーを使って性的人身売買を行なう組織の情報を得ようとする。グレイマンはCIAに援助を要請するが、作戦本部本部長ハンリーの対応に不審な点があった。何か企みがあるのか?しかも、因縁のある男がグレイマンの命を狙っていた!グレイマンの心理に深く迫る新手法で描く迫力の冒険小説。

    かなりご都合主義的な、でも無難な着地であった。

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    2021年03月27日
  • 暗殺者の悔恨 上

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    シリーズ第9作。
    “グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。彼は依頼を受け、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争時の戦争犯罪人を殺害した。だが、その結果、性的人身売買のために拉致された女性たちに危害が及ぶと知った。彼女たちを救うべくグレイマンは行動を開始し、ボスニアで欧州連合法執行協力庁のタリッサと遭遇する。彼女は拉致された妹を探していた。彼はタリッサとともに、拉致された女性たちの行方を追う。

    一人称で描くグレイマン。他の登場人物は三人称なので、やや違和感がある。敵に対する強い怒りを表現したかったのか。下巻に続く。

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    2021年03月24日
  • レッド・メタル作戦発動 下

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    戦争は悲しい現実を生むが、終わった後に平和を噛みしめる。それぞれの物語が終わり、新たな物語が始まる。

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    2021年01月31日
  • 暗殺者の追跡 上

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    ネタバレ

    流石はグレイマンシリーズ、安定の面白さ。北朝鮮のスパイが、潜水艦から日本に上陸した場面が出てきた時は、「日本でドンパチが始まるのか!?」と期待で胸を膨らまたが、彼らは直ぐに伊丹空港から別の国に飛び立ってしまったので意気消沈した(笑)

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    2021年01月24日
  • 暗殺者の悔恨 下

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    ネタバレ

    ドゥブロヴニクやヴェネツィア旧市街の車の入れない入り組んだ路地での活動から、一転『蝶のいた庭』の変態の大邸宅を思い出させるアメリカ西海岸の農場へヘリを使って乗り込むという、どんな条件でもこなしてしまうなんと有能なグレイマン。

    グレイマンは正義の味方、という一文がありにんまりした。
    巨大な必要悪の前にグレイマンはどう立ち回ったかが面白い。
    自らの次のミッションをCIAとの交渉材料に使う部下、それに応えて、宮仕えと自らの矜持との葛藤の間で、見て見ぬふりをしながら重要な情報をスッと提示する上司。
    正義だけでは生きていけない世界に、正義だけで対抗するグレイマンと賛同するオールドマンたち。
    新年一冊目

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    2021年01月02日
  • 暗殺者の悔恨 上

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    ネタバレ

    いつか読むミステリーの助けになればという不純な動機で(ホント)、ヴェネツィア発のアドリア海クルーズに行ったことがあるのだが、ここでついに役に立った!
    そこにいるだけで不穏なアルバニア人(失礼!)と戦うドゥブロヴニクでの救出劇は興奮した。

    グレイマンのロシア人の恋人は今回は登場せず、ふたりの活躍はかっこいいんだが、暗殺者グレイマンシリーズに恋愛要素はいらないと思うので少し不安だったのだが、今回は上巻では彼女やCIAがらみ、いつものエージェントも全く出てこない私的活躍なので、その点でも面白い。まだ下巻を読んでないので、さて。

    いざヴェネツィア。

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    2020年12月31日
  • 暗殺者の悔恨 下

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    後半は前半よりも戦闘シーンが多め。
    後半は組織の重要人物が乗るヨットに潜入する所から始まる。
    いよいよ組織の本丸に近付く。

    そのあとはお楽しみ、あれよあれよという間に組織が壊滅に追い込まれていく。
    今回は今までの作品のように、すでに大規模な戦闘が起きるところに巻き込まれていくというよりは、自分が渦を巻き起こして周りを巻き込んでいく感じ。

    いつものメンバーとは違う新メンバーが出てきて楽しいです。

    最後はみんなハッピーで、気持ちがスッとします。

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    2020年12月19日
  • 暗殺者の悔恨 上

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    暗殺者グレイマンシリーズの新作。
    今回はCIAのミッションではなく私的活動が中心。

    話の始まりは個人契約によりユーゴスラビアに潜入し、戦争犯罪を犯したセルビア人将軍を暗殺しようとするところから始まる。

    始めは狙撃を狙っていたが、残虐行為を犯したターゲットを楽に死なせるわけにはいかなと思い、肉薄しての殺害を決断する。そしてターゲットの屋敷に侵入すると、そこには。。

    今回の敵は国際性的人身売買組織であるだけあり、目を背けたくなるような凄惨な描写が多い。
    今までのグレイマンシリーズの中で最も凄惨で胸糞悪くなる描写が多かったので、注意が必要。

    とはいえ、アクションや話の展開の速さは従来通り、素

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    2020年12月19日
  • 暗殺者の悔恨 下

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     シリーズを重ねる毎に主人公の魅力が増してくる。本作は9作目で、早川書房のHPで出版告知を見てから心待ちでした。期待に違わぬ大活躍で、胸躍る1週間が過ごせました。面白かった。
     ライアン・コズリング主演で映像化されるとのこと。映画化と思ったらNetflix制作らしいので、入会しなければならない。よし!愛の不時着も見るぞ!

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    2020年12月19日
  • ダーク・マネー―巧妙に洗脳される米国民

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    いやー、すごいボリュームでしたが、色々と勉強になりました。アメリカ保守の闇の部分。もちろん、これを読んで「リベラルは清い」などと思ったら大間違いであちらはあちらでドロドロしたカネが…な訳で、そういう意味ではどっちもどっち。政治は「カネ」ですよねぇ…
    ただ、この本で主に取り上げられているコーク兄弟のデヴィッド氏は昨年亡くなっていますし、トランプとの関係は微妙と言われていましたので、この本で書かれていることの「後」をもう少し知りたくなるところではあります。

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    2020年11月27日