伏見威蕃のレビュー一覧

  • 暗殺者の献身 下

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    最初に興味を持ったのは、朝日新聞書評で取り上げられていた本書。いつもの仲間や上司が、いつもの調子で登場するけど、話は滅法おもしろい。恋愛要素はいらないような気もするが。4.0

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    2022年11月27日
  • 暗殺者の回想 下

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    後半戦も文句なしに面白かった。

    ただし、前半とは逆に現在のよりも過去のエピソードの比重が多めだった、ちょっと現在のエピソードが尻すぼみ感があった。
    とは言え、過去のエピソードも展開が速く、スケールも大きかったので十分面白かった。

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    2022年11月20日
  • ねじれた文字、ねじれた路

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    しかしアメリカ人はこういうのが好きだなぁ~。
    デニス・ルヘイン、ジョン・ハート……
    閉鎖的な田舎町、貧困、人種差別、レイプ、銃、酒、麻薬、家庭内暴力……。

    ミシシッピの田舎で友人だった二人
    白人でホラー好きで人付き合いの苦手な子と、黒人で母と二人シカゴから流れてきた野球好きの子。仲が良かったはずの二人がいつの間にか離れていく。
    二人の距離が広がった少女の失踪から25年、再び事件が起こり二人は……。

    25年前と現在が二人それぞれの視点で描かれ、最初の100ページは苦労した。
    ミステリーではなく文芸小説だと思って、唐突に切り替わる時間と視点に慣れ始めると、独特の雰囲気の中、ドーンと沈み込み浸る

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    2022年09月15日
  • 暗殺者の追跡 下

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    最初に「暗殺者の悔恨」から読んだので、これは一作前。普通にとってもおもしろい。確かにボンドやジェイソン・ボーンを本で読んでるみたい。
    更にさかのぼってみよう!4.0

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    2022年09月09日
  • RAGE(レイジ)怒り

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    時期的には「恐怖の男」とかぶる時期もあるが、本書はトランプ本人のインタビューを17回実施したり、金正恩との親書のやりとりの公開等取材対象の材料が広がった。
    テイラーソンの就任経緯や解任、マティスの就任経緯や辞任といった重要閣僚についてはより両方の立場から描かれている。
    北朝鮮との子供っぽい罵りから、親書によるおだてに乗ってまんまと手玉に取られるパフォーマンス大統領の愚劣な対応ぶりに唖然とする。
    また本作で最大のテーマはコロナウィルスとの長く深刻な対応のやりとりだ。
    医療専門家たちの助言に基ずく対策から経済再生にかじを切る中で感染拡大,死亡者の増加への判断に対するビジネスライクな割り切り方に国民

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    2023年09月18日
  • 暗殺者グレイマン〔新版〕

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    Netflixにより映画化。一部の劇場で配信前に公開されたので、先日観てまいりました。光る場面もあるのだが、大味なアクション大作といった感じ。その上で、10年ぶりに新版を再読。

    凄腕の暗殺者「グレイマン」の命を狙い、各国から刺客が放たれた! 大型映画化が実現した冒険アクションの金字塔が装いも新たに登場。

    原作の勝ち。これを完全映像化するのは無理。
    初めて読んだ時以上に興奮してしまいました。

    NV文庫で黒背というのは、珍しい。

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    2022年07月26日
  • ネイビーシールズ 特殊作戦に捧げた人生

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    アメリカの元海軍大将の回顧録。出来事として、ソマリアの海賊やサダムフセインの捕獲、ビンラディンの暗殺などを当然知っているが、その背景や過程にどのような政治的な判断や作戦実行の難しさがあったのか、本書は教えてくれる。これまで知ることができなかったこうした側面をしっかりと描写されているところが、読み応えがあり、面白いと感じた。

    やはり、特にビンラディン暗殺のくだりは、読んでいてこちらにも緊張感が伝わってくる。あと、冒頭の高校時代のアメフトの監督が電話を掛けてくれたというエピソードも印象に残っている。何気ないエピソードだけれども、こうしたこと行動をとれる人間になりたいと思った。

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    2022年06月25日
  • 失われた世界

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    ネタバレ

    子供の頃に読んで以来、数十年ぶりに読んだが、意外に細部まで覚えていてびっくりした。それだけ子供心に強い印象を残す良作だったということだろう。報告会での翼竜の登場と最後のダイヤのくだりはやっぱりワクワクする。

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    2022年06月24日
  • 黙約の凍土(下)

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    ロシアの核をイランに売却するという企てが、ロシアの国家戦略ではないとしたら、どこでどう企画立案されて、承認されたのか?GRUの将校がかかわっているのに謎ですね。政府というか、国家の利益よりも、個人の利益を優先する人物あるいは集団が、ロシア政府にいるという事なのでしょうね?

    それに加えて、オプ・センターの敵が、国外だけではなくて、国内にもいるという事。それは、このオプ・センターシリーズでは継続してある出来事なんですが、国外の敵よりも国内の敵の様が厄介ですね。

    とはいえ、話は続きそうです。早く次が読みたいですね。

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    2022年06月12日
  • 黙約の凍土(上)

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    本作の前の作品『暗黒地帯』で、ロシア・ウクライナといういま世界を揺るがしてる地名が出てきたのは、偶然ではないんでしょうね。

    この作品は、それに続く作品。やっぱりロシアは登場します。そして他に出てくるのは、アメリカの不俱戴天の敵イラン。いやぁね、いま、アメリカが部隊のエスピオナージを書くと、そうなるんでしょうね。

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    2022年06月11日
  • 無人の兵団 AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争

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    本書は、現代の自律型兵器に関する情報や考え方を網羅した、この分野におけるバイブルのような本だが、発行からわずか数年で、兵器がさらに進化し実用化が進んでいる。

    ウクライナ戦争においても、トルコ製無人攻撃機のバイラクタルTB2や自爆型の「神風ドローン」が活躍し、自律型兵器は戦争の帰趨を決するような存在にまで成長してきた。

    著者は軍人出身であることから、AIによる判断よりも軍人による判断を信用している。しかし、アフガニスタンの米軍撤退戦でも、米軍による民間人への誤爆があった。実際にはどちらの方が判断ミスが少なくなるのだろうか。

    人間の判断とAIの判断のどちらが正しいのか。プーチンのような独裁者

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    2022年05月30日
  • 暗殺者の献身 下

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    ああっ。ブルーアお前もか?
    またもや米に追われることになったグレイマン。
    次に現れるのは何処か?

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    2022年04月29日
  • 暗殺者の献身 上

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    最初から最後まで具合の悪いジェントリー。
    それでも心を通じ合えるゾーヤの元に。
    二人で危機を脱することができるのか?

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    2022年04月24日
  • PERIL(ペリル)危機

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    こんな表紙と帯見たら読みたくならないわけがない

    もしかしたら起きていたかもしれない中国への攻撃
    ある種モンスター化したトランプを支えるスタッフ
    対するバイデンとは果たしてどういった人物であるか
    あの議会襲撃事件で現場はどんな状況だったのか
    コロナによるパンデミックという予期せぬ事態
    経済対策でのギリギリの攻防戦
    米軍アフガニスタン撤退への想いと拭えぬ悪い予想
    中間選挙への不吉な影

    この本は確かに長い
    だが読んで良かった、知れて良かった


    アメリカ議会の仕組みと漢字表記だとまるで早口言葉のような様々な役職がわかっていないので正直どこまで内容を理解できてるのか自信がない
    ただ、わからないとい

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    2022年02月05日
  • PERIL(ペリル)危機

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    前作に続き、トランプ政権の内幕を信じられないレベルで明らかにする内容。今回はトランプからバイデンへの政権移行期をカバーしており、1月6日のトランプ支持派による議会乱入がクライマックスになっている。トランプとその取り巻きが異常な集団である事が細かく描かれて本当に気持ち悪くなる。ちなみに今のウクライナ危機に繋がるエピソードもあり、日本語訳がこれだけ早く出るのはありがたい。

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    2022年01月29日
  • 暗殺者の献身 下

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     シリーズ10作目は、オールスターキャストで面白さも抜群。

     ただ、国際情勢に疎い当方にとってストーリーのすべてを理解できているわけではないけれど、十分面白い。銃器の扱い、タクティクスの確かさ、どの場面も主人公ジェントリーを始めとした登場人物が躍動する。

     ハンドラーであるハンリーの左遷、それに伴うCIAとジェントリーの関係性の変化、10作目を読み終わったところだが、興味はすでに次回作へ。

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    2021年11月27日
  • 暗殺者の献身 上

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    いろんな組織がでてきて、名前と所属その他諸々の関係を頭の中で整理するのが大変。ほとんどベルリンで展開します。

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    2021年11月26日
  • 暗黒地帯(ダーク・ゾーン)(下)

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    混とんとしている世界情勢は、本の中身も混とんとさせてしまいますねぇ。

    昔の様に善悪(一方の見方ですが)がはっきりしている場合は、話も分かりやすかったのですが、善悪が判らず、それが故に起きている事態も詳細がはっきりしないまま投入される武力。実際に起きそうだから怖い。でも、なんだか話が複雑すぎる。そんな感じです。

    世界は一筋縄ではいかないんですね。

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    2021年11月09日
  • 暗殺者の献身 下

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    終末部のとある襲撃方法は、とあるハリウッド映画で観たことがあるが、活字で読んでも大迫力。タイトル通りの暗殺シーンもあって、満足しました。

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    2021年11月07日
  • 暗殺者の献身 上

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    グレイマンシリーズ第10作目

    重篤な感染症に罹っているにもかかわらず、ジェントリーは任務を遂行します。ですがやっぱり、本調子ではないようです。とは言え、強すぎるジェントリーなので、感染症に感染した状態くらいの方が、相手にとってはハンデになって、むしろフェアなんではないかと?

    ジェントリー、ジェントリーに守られていることを知らないゾーヤ、ジェントリーを狙う刺客、ゾーンを狙うロシア、そして、現地に諜報機関と、さまざまな機関や人物たちがくんずほくれつして上巻は終わり。

    下巻で、どう物語が進んでいくのか、ワクワクドキドキです

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    2021年11月02日