伏見威蕃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【WAR 3つの戦争】 ボブ・ウッドワード 著
久しぶりに遅くまで読み耽りました。「訳者あとがき」で書かれているように「ボブ・ウッドワードの数多い著作のなかでも屈指の読みごたえのある傑作」と思います。
バイデン政権下での「ウクライナ戦争」「ガザ戦争」「対トランプ大統領選」の「3つの戦争」を軸に描いています。全て実名表記で、よくここまでホワイトハウスの内情を調べ上げたと感心しました。圧巻は、何と言ってもガザ戦争の部分。バイデン・ブリンケン、ネタニヤフ、さらにサウジやカタールを始めとした中東諸国首脳らの会話が事細かに記載されており、現在のイスラエル・イラン紛争など中東を考える上での解像度が一気に上がります。猪突猛進のネタニヤフを相手に、トランプ政権でも同様のやり取りがなされたものと推察しますが、この地域の安定化はとても難しいことが読み取れます。
新聞・ニュースでは知ることのできない舞台裏が活き活きと描かれており、何かの小説を読むようです。日本については数行しか出てきませんが、逆に考えれば「戦争」に巻き込まれていないためとも言え、日本外交には感謝です。一方で、同様のことが起これば、ここまでのチーム・ワークは難しく、「シン・ゴジラ」のような首脳陣の右往左往になるのではないかなど、色々と考えさせられた秀逸な一冊です。 -
Posted by ブクログ
トランプ1期目と、バイデン1期目の序盤を描いた労作。政権奪取前は威勢の良かったバイデンが徐々に萎んでいくのは見ていて厳しく、政治家というのは野党の時こそ輝いて見えるのは万国共通だなと感じた。
全体を通して、トランプ2期目との最大の違いは側近の質であると強く感じた。たとえば1期目はウィリアム・バーやマーク・エスパーといった実務家がトランプに異を唱えてでも職務に忠実であろうとしていた。大統領選挙結果を巡って、マイク・ペンスがトランプの意に反してトランプの敗北を認めたのは最大の例だろう。
その結果、トランプ2期目では絶対的な忠誠をもとに側近を起用したのだなと納得できた。その結果としてアメリカが早くも破壊されかかっているのだが……
軍がどこまで耐えられるのか。制服組トップには耐えてもらいたいのだが、本書でトランプがやりたがっていたイラン攻撃が現実にされたことでゲンナリしている。 -
Posted by ブクログ
Netflixで映画『グレイマン』を見てから、本書を手に取りました。映画と原作は全く別の作品で、それぞれ楽しめるものです。ですが、本作品に限っては、原作の方が断然面白かったです。ロバート・ラドラム氏の『暗殺者』(ジェイソン・ボーンシリーズの原作)を読んだときの高揚感に近いものがありました。これまでシリーズは10巻まで翻訳され発売されていると帯に記載があります。これは、全巻読むしかないですね。コートランド・ジェントリーという名の主人公、通称グレイマンの活躍をこれからも追いかけます。
今まで、私の中のヒーローは、イニシャルがJBでした。ジェームズ・ボンド、ジェイソン・ボーン、ジャック・バウアーです。新たに、CG=GM(コート・ジェントリー=グレイ・マン)が加わりました。