伏見威蕃のレビュー一覧

  • 暗殺者の飛躍 下

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    下巻では、いつものグレイマンことコート・ジェントリーが暴れまくる。タフな仕事をタフな肉体で遂行するシーンは、まさに本シリーズの真骨頂。これまでと異なるのは、チームとして行動するところ。しかも、いつもはハードボイルドか!と思うほど女気がないが、今回は違う。女と協力して作戦を実行する。恋愛にも発展するところが新しい。グレイマンが女性を愛することが、すでに意外な感じはするのだが、そんなジェントリーも悪くない。次回作でも、ゾーヤは登場してくれるのだろうか。二人での作戦行動は息も合っており、物語としても幅が広がって面白くなりそうだ。ぜひ、継続的に登場させてほしい。

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    2017年11月06日
  • ハイテク艤装船の陰謀を叩け!(上)

    購入済み

    期待を裏切らない面白さ

    オレゴン号以上の能力を持つ敵のクルーザーにど立ち向かうのかなどいつも期待を裏切らないおもしろさです。

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    2017年10月30日
  • 暗殺者の飛躍 下

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    ネタバレ

    下巻では中国人ハッカーを保護するもラオスで離ればなれとなる。

    その後、なんとか所在地を突き止めるもそこはマフィアの巣窟で、そこに中国共産党軍とロシアのチームが突入してくるという混沌とした状況に。。

    前作までと違って、追いかけられることはなくなりましたが、それでも面白さは健在です。
    展開が早くていい。

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    2017年10月13日
  • 暗殺者の飛躍 上

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    ネタバレ

    暗殺者グレイマンシリーズ。
    前作でCIAからの暗殺指令を秘密裏に解除されたジェントリーはCIAの資産として行動を始めるようになっていた。

    次の舞台は中国。
    中国屈指のハッカーが軍から逃亡し、国外へ向かったため、それを保護するというミッション。

    しかし、状況は複雑になり、現地のマフィア、中国共産党軍、そしてロシアの工作員も交えた戦いが始まった。

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    2017年10月13日
  • 暗殺者の飛躍 上

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    シリーズ6作目の本作が最高に面白い。
    年末に発行される「この●●がすごい」系のランキング誌で高評価は必至だ。

     今までは追われる側だったCIAの仕事を請け負い、香港に飛んだジェントリーは中国、ロシアの諜報機関と渡り合う大活躍。アクションはもちろん、ストーリーもミステリーとして充分の面白さ。主人公ジェントリーの弱さを共有できる女性の登場も、ハードボイルドを損なうことはない。とにかく、先を読み急がせるストーリーと、高い技量で繰り広げられるアクションのとりこだ。
     台風の2日間を本書で過ごそうと思っていたのに、1日を残して読み終えてしまった・・・。

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    2017年09月16日
  • 暗殺者の反撃 下

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    見つけ次第射殺の指令が下されているグレイマン(ジェントリー)。シリーズを通して謎にされていたものが、本作品で明らかになる。とても大がかりな陰謀があったことが分かり、一連の謎は解決する。これでシリーズとして一区切りついた。本作品でグレイマンシリーズは完結かと思いきや、このシリーズは今後も続くようなことが、訳者解説で書かれていた。こんな面白いシリーズを今後も読めるのは嬉しい。それにしても、手に汗握るアクションの連続であり、読ませる作品である。スパイもの作品として一級品である。難しいこと考えないで、アドレナリンを出しながら、ワクワクドキドキの冒険ストーリーを素直に楽しめた。

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    2017年06月30日
  • 暗殺者の反撃 上

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    CIAから見つけ次第射殺の命令が下されているグレイマン(ジェントリー)。今回は母国である米国を舞台に、CIAと戦う。本書は前編であるので、これから本格的な戦いが始まるまでの準備であるが、それでも緊張感はたっぷり醸し出されている。また、今回が最もグレイマンらしく目立たない存在となりながら活動する。スパイや特殊部隊のスキルに感嘆する。後編で繰り広げられる凄まじい戦いを期待する。

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    2017年06月28日
  • 暗殺者の復讐

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    本作品では、グレーマンらしく、あまり人に見つからずに作戦を遂行する。作戦といっても、ほぼ個人的な作戦なのだが。人目につかない展開なので、なかなか主人公のコートランド・ジェントリー(グレーマン)がピンチに陥ることもなく終盤まで行く。もちろん最後には息が止まるほどのハラハラドキドキのアクションが待っている。もちろん無敵のジェントリーは健在。このような感じだが、中弛みもなく最初から最後まで緊張感を持って楽しませてくれる。冒険小説の典型で誰にでもお奨めできる。本作品もこれまでのシリーズと同様に爽快だ。

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    2017年05月18日
  • ねじれた文字、ねじれた路

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    …小説で泣いたの久しぶりです。
    だいたい、帯や裏表紙に書いてある「感動の~」とか
    あんまり信用しない上に、
    単なる売り文句だと思っているのですが、
    いやー…良かった。これは良かった。
    解説にもありますが、
    余韻を楽しむ作品と云っていい程。

    冒頭から憂鬱な気持ちに蹴落とされ、
    そのほの暗いローテンションのまま淡々と進んでいきます。
    ので、挫折しがちな文体かも知れませんが、
    其処を超えて此のラストは味わっていただきたく。

    こないだまで読んでいた東江さんの邦訳に比べたら、
    あんまり技巧的さを感じない
    訳文なのかもしれませんが、
    その堅さもかえって良かった気がします。

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    2016年12月16日
  • 暗殺者の反撃 下

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    ネタバレ

    長い間(4タイトルー本5冊分!)命をCIAから狙われ続けたグレイマンの最後の闘い?が描かれる。
    真相を探ろうとするグレイマンと、それを阻止&殺害しようとする側が交互に描かれるが、緻密にその両側の活動が描かれているので読み応えがある。ストーリーは一直線でも、双方の思惑や作戦、さらには多彩なキャラを描きこんであるのでドラマが分厚くなっているし、シリーズ特徴である詳細な軍事ガジェットの描きこみも相まって一級の作品に仕上がった。肝心の殺害指示の真相も二転三転して、散々引っ張っただけはある。
    元々グリニーはアクションのキレは定評がありながら、ドラマ部分がやや淡白な印象があったが、もはや押しも押されぬ一級

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    2016年11月26日
  • ねじれた文字、ねじれた路

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    ネタバレ

    風変わりなタイトルは、ミシシッピー(Mississippi)の綴りを覚える時に、アメリカの子供が歌う歌詞の一部だということ。
    アメリカ南部を舞台に殺人容疑をかけられている白人と、野球の夢を諦め地元に帰ってきた黒人下っ端警察官の、元同級生がおりなす物語

    最後のあっと驚く仕掛けもあり、ミステリーとしても評価できるが、どちらかというと人間ドラマとしての読み方をしてしまう。二人の主人公と周囲の人間たちの悲哀と少しばかりの癒しが、ジワジワ心にしみてくる。読み終わった後の余韻がたまらなくいい。

    友情、人間の信頼関係って簡単に崩れるけど、時間をかけてじっくり癒せるものでもあるんだなぁ。
    主人公の一人ラリ

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    2016年11月04日
  • 暗殺者の反撃 下

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    ネタバレ

    CIAやサウジアラビアの暗殺者から逃れながら、確実に黒幕へと迫るグレイマン。
    初めて過去の戦友が仲間となり、いよいよ黒幕を追いつめる。

    明らかにどうにもならなそうでも、なんとかしてしてしまうのが相変わらずすごい。
    スピード感があって面白かったです。

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    2016年11月03日
  • 暗殺者の反撃 上

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    グレイマンシリーズの最新版。
    ついにグレイマンアメリカ上陸。
    早々にハチャメチャな方法で軍資金と武器を手配し、早期警戒網を構築した。
    そして自分を追い込んだ黒幕を探りに行こうとする。

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    2016年11月03日
  • 国際秩序

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    キッシンジャーの広範に及ぶ視点から見た壮大な世界史観。ヴェストファーレン(ウェストファリア)条約が現在の国際法の基盤となっているという点、さらにドイツが強くならないように周辺国による力の均衡が組まれていたなどの描写は実に興味深い。

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    2016年09月24日
  • 暗殺者の反撃 下

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    本屋さんにいくと、必ず早川文庫のコーナーにチェックを入れる。
    トム・ウッドさんのヴィクターシリーズや、マークグリーニーさんのグレイマンシリーズの新刊が出ていないか、面白そうなミステリーが出ていないか確認するためだ。数年前は、スペンサーシリーズや87分署シリーズの新刊を確認していたが、このシリーズはもう新刊が出ないからね・・・。1週間ほど前に本屋さんに行ったところ、ありました。マークグリーニー・グレイマンシリーズの新刊『暗殺者の反撃』。

    かつての所属機関CIAから”目撃次第射殺”の対象だったグレイマンが、世界各地で追われ、攻撃を受け、切抜けるといった今までのストーリーから攻守反転させる展開だ。

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    2016年08月27日
  • 暗殺者の反撃 下

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    ストーリーがダイナミックに展開する下巻。ジェントリーは数々の危機的状況を凌ぎ、目撃次第射殺という彼に下された指令の理由を探る。そして、ジェントリーに迫るシリーズ最大の危機…

    アメリカらしく、CIAの内紛や権力闘争も絡み合い、捻れに捻れた展開が続く。真実をやっと手の中に掴んだと思えば、その真実は嘲笑いながら手の中からこぼれ落ちていくといった具合で、少しじれったい。現在進行形のストーリーの中に挿入されるジェントリーの過去。6年前にジェントリーが関わった作戦の真実とは…

    ラストには少し不満が残るものの、十二分に面白いスパイ冒険小説である。本作はこれまでのシリーズとは違った味わいがあり、ラストを考

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    2016年07月27日
  • 暗殺者の反撃 上

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    暗殺者グレイマン・シリーズの第5弾の上巻。相変わらず面白いスパイ冒険小説である。第5弾にして、いよいよグレイマンの謎が明らかにされそうな展開とジェントリーを次々襲う過酷な事態…

    CIAの工作員として秘密任務を遂行していたグレイマンことコート・ジェントリーに突然下された、目撃次第射殺の指令。ジェントリーは5年間に及ぶ死闘と逃亡生活に終止符を打つべく、アメリカ本土に上陸し、自分に下された指令の理由を探るのだが…

    シリーズを最初から読んでいないと、少し苦しいかも知れない。しかし、シリーズを読み出したら、面白さで読むのが止まらなくなるはず。

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    2016年07月26日
  • フラット化する世界 経済の大転換と人間の未来〔普及版〕(下)

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    上中下読ませていただきました。読むべき内容だ。しかしながら、私はどうしたらいいものなのか、なにもできませ~ん。

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    2016年06月12日
  • 戦場の掟

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    2004年秋から特ダネをつかむため米軍とともにイラク各地を訪れたワシントン・ポストの特派員スティーブ・ファイナルは仕事が原因で離婚し主夫に熱中するあまり鬱になっていた。そしてバリー・ボンズが薬漬けになったことを記事にし大陪審証言をリークしたとして収監された弟と悪性腫瘍で余命わずかの父を残し2006年再びイラクに逃げ出した、民間警備会社の仕事を10日間取材するとして。

    取材先のクレセントで出会ったのはイラクでこれほど楽しそうにしている人間は他にいないという好青年のジョン・コーテー彼もまたアフガンとイラクの戦争から除隊し、平和な学生生活に耐えられず逃げ出したー達だった。「おい、ここを離れなきゃだ

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    2015年12月23日
  • 戦場の掟

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    需要と供給、合理性を突き詰めた結果が救いようのない狂気の世界を作り出している。現代の戦争の姿を鮮やかに描き出した良書。

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    2015年10月06日