伏見威蕃のレビュー一覧
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[大画の大河]シンプルな題名そのままに,国際社会を形作る世界秩序について語り尽くした作品。歴史的にどのような秩序が作られ,現代はその秩序がいったいどこへ向かおうとしているのか......。著者は,『外交』,『回復された世界平和』等の著作を有する元米国務長官のヘンリー・キッシンジャー。訳者は,幅広い分野の翻訳を手がける伏見威蕃。原題は,『World Order』。
国際政治界における「横綱」による一冊だけあり,どっしりと構えて外交の世界について考えるためにはうってつけの作品。世界史や外交史だけでなく,軍事や哲学も援用しながら導き出されるキッシンジャー氏の慧眼ぶりは,やはり読書後の満足感の違い -
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初めは、個人の紹介が多くて、退屈した話が続き、戦闘がない日の軍隊の退屈な生活の日々、便所の便を受けるドラム缶の処理などは、如何にも嫌な任務だった。初めは、退屈だったが、戦闘が始まり、記述がそこに行くとそこに居合わせた人しか書くことができない。緊迫した状況が伝わってきた。また、まだ、20代で、若いのに、戦闘で足をズタズタにされて、満足に歩くこともできなくなり、また、20代で、戦闘で、命を落として、戦争とは、悲惨と思った。しかし、この著者が書いているように、相手のタリバンの死体を見ても、何も感じないと書いているが、色々理由があるだろが、他人の国に勝手に上がり込んで、戦争を始めて、人殺しをして、また
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世界的人気ゲームMGS4で取り上げられた民間軍事会社PMCの真実に迫った一冊。
日頃から念仏のように「戦争反対だ」「憲法九条を守れ」などと唱えてばかりの平和主義者には、頭を撃ち抜かれるほどの衝撃で目を醒まさせられる内容。
かつての軍需産業は兵器や弾薬、装備品や車輌、艦船や航空機といった、ハードウエア産業の話だと思っていたのだが、イラク戦争の前後から、傭兵や民間軍事会社等の、ソフトウエア産業へと機軸がシフトしている。ベルリンの壁崩壊や米ソ冷戦の終結以降、世界的な軍縮の流れにより、かつての社会主義国家を中心に、軍事関係の人材の流出が激しくなっており、民間軍事会社は、能力や知識を持て余した軍事 -
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下巻では、いつものグレイマンことコート・ジェントリーが暴れまくる。タフな仕事をタフな肉体で遂行するシーンは、まさに本シリーズの真骨頂。これまでと異なるのは、チームとして行動するところ。しかも、いつもはハードボイルドか!と思うほど女気がないが、今回は違う。女と協力して作戦を実行する。恋愛にも発展するところが新しい。グレイマンが女性を愛することが、すでに意外な感じはするのだが、そんなジェントリーも悪くない。次回作でも、ゾーヤは登場してくれるのだろうか。二人での作戦行動は息も合っており、物語としても幅が広がって面白くなりそうだ。ぜひ、継続的に登場させてほしい。
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シリーズ6作目の本作が最高に面白い。
年末に発行される「この●●がすごい」系のランキング誌で高評価は必至だ。
今までは追われる側だったCIAの仕事を請け負い、香港に飛んだジェントリーは中国、ロシアの諜報機関と渡り合う大活躍。アクションはもちろん、ストーリーもミステリーとして充分の面白さ。主人公ジェントリーの弱さを共有できる女性の登場も、ハードボイルドを損なうことはない。とにかく、先を読み急がせるストーリーと、高い技量で繰り広げられるアクションのとりこだ。
台風の2日間を本書で過ごそうと思っていたのに、1日を残して読み終えてしまった・・・。 -
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見つけ次第射殺の指令が下されているグレイマン(ジェントリー)。シリーズを通して謎にされていたものが、本作品で明らかになる。とても大がかりな陰謀があったことが分かり、一連の謎は解決する。これでシリーズとして一区切りついた。本作品でグレイマンシリーズは完結かと思いきや、このシリーズは今後も続くようなことが、訳者解説で書かれていた。こんな面白いシリーズを今後も読めるのは嬉しい。それにしても、手に汗握るアクションの連続であり、読ませる作品である。スパイもの作品として一級品である。難しいこと考えないで、アドレナリンを出しながら、ワクワクドキドキの冒険ストーリーを素直に楽しめた。
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…小説で泣いたの久しぶりです。
だいたい、帯や裏表紙に書いてある「感動の~」とか
あんまり信用しない上に、
単なる売り文句だと思っているのですが、
いやー…良かった。これは良かった。
解説にもありますが、
余韻を楽しむ作品と云っていい程。
冒頭から憂鬱な気持ちに蹴落とされ、
そのほの暗いローテンションのまま淡々と進んでいきます。
ので、挫折しがちな文体かも知れませんが、
其処を超えて此のラストは味わっていただきたく。
こないだまで読んでいた東江さんの邦訳に比べたら、
あんまり技巧的さを感じない
訳文なのかもしれませんが、
その堅さもかえって良かった気がします。 -
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ネタバレ長い間(4タイトルー本5冊分!)命をCIAから狙われ続けたグレイマンの最後の闘い?が描かれる。
真相を探ろうとするグレイマンと、それを阻止&殺害しようとする側が交互に描かれるが、緻密にその両側の活動が描かれているので読み応えがある。ストーリーは一直線でも、双方の思惑や作戦、さらには多彩なキャラを描きこんであるのでドラマが分厚くなっているし、シリーズ特徴である詳細な軍事ガジェットの描きこみも相まって一級の作品に仕上がった。肝心の殺害指示の真相も二転三転して、散々引っ張っただけはある。
元々グリニーはアクションのキレは定評がありながら、ドラマ部分がやや淡白な印象があったが、もはや押しも押されぬ一級 -
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ネタバレ風変わりなタイトルは、ミシシッピー(Mississippi)の綴りを覚える時に、アメリカの子供が歌う歌詞の一部だということ。
アメリカ南部を舞台に殺人容疑をかけられている白人と、野球の夢を諦め地元に帰ってきた黒人下っ端警察官の、元同級生がおりなす物語
最後のあっと驚く仕掛けもあり、ミステリーとしても評価できるが、どちらかというと人間ドラマとしての読み方をしてしまう。二人の主人公と周囲の人間たちの悲哀と少しばかりの癒しが、ジワジワ心にしみてくる。読み終わった後の余韻がたまらなくいい。
友情、人間の信頼関係って簡単に崩れるけど、時間をかけてじっくり癒せるものでもあるんだなぁ。
主人公の一人ラリ -
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本屋さんにいくと、必ず早川文庫のコーナーにチェックを入れる。
トム・ウッドさんのヴィクターシリーズや、マークグリーニーさんのグレイマンシリーズの新刊が出ていないか、面白そうなミステリーが出ていないか確認するためだ。数年前は、スペンサーシリーズや87分署シリーズの新刊を確認していたが、このシリーズはもう新刊が出ないからね・・・。1週間ほど前に本屋さんに行ったところ、ありました。マークグリーニー・グレイマンシリーズの新刊『暗殺者の反撃』。
かつての所属機関CIAから”目撃次第射殺”の対象だったグレイマンが、世界各地で追われ、攻撃を受け、切抜けるといった今までのストーリーから攻守反転させる展開だ。