伏見威蕃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
超優秀な暗殺者コートランド・ジェントリーはCIAに呼ばれてプライベートジェットでアメリカへ。その途中でイギリスに立ち寄ったとき、襲撃事件は巻き込まれる。同乗していた囚人が拉致されてしまった。ロシアのスパイからCIAに鞍替えをする途中のゾーヤはCIAの施設で軟禁状態にあった。そこでロシアの将軍である自分の父親が殺された現場の写真を見せてもらう。それをきっかけに施設から脱走しようとすると、その施設を何者かが襲った。ゾーヤは何とか逃げた。一見無関係の囚人拉致事件とゾーヤの脱走。これらの結びつきが明らかになると・・・
今までのグレイマンシリーズで最も読みやすいような気がした。動機や手段が納得できるものだったからだろうか。
そして、メチャクチャ面白い。面白すぎる。上下巻3日で読んでしまった。
ものすごく大掛かりなテロを行おうとする話なのだけれど、これがまた恐ろしい。今後どこかで実施されるかも知れないと思うと枕を高くして寝れない、、、(ということはない。)
ピンチの創り方とピンチから逃れる術、どちらも絶品だった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第8弾。ジェントリーが乗る飛行機が襲撃に遭い銀行家が連れ去られそれを追うことに。そこのアクションシーンから迫力満点。今作ではゾーヤが再登場し、緊張感が高まり2人はどんどん深くに入り込んでいく。連れ去りの計画とそれを追うジェントリー。戦闘シーンの迫力がさらに増し、そしてジェントリーは追い詰められていく。ここまでボロボロになるのは初めてじゃないかっていうくらい。そこからどう立ち上がり向かっていくかも読みどころ。今作も一気読みなのだけれどゾーヤとのシーンが増えるにつれて少し変わってきたのかな?という雰囲気も感じないでもない。それでも今作も大満足の面白さ。
-
Posted by ブクログ
本シリーズも数えて7作目だ。これまで、主人公ジェントリーの正義漢ぶりにやきもきした場面もあったが、前作くらいから、それが一番大きな魅力になっている。おまけに今までは単独行動が主だったが、本作は、もはやチームとしての活躍だ。全編緩むことなく展開するストーリーに1週間は没入できる。
最近、仕事上でアセット(資産)という言葉がよく出現するが、冒険小説では工作員のことをアセットと呼んでいる。工作員に指示を出すのはハンドラーだ。会社で資料を読みながら、『アセットを使って生産性を向上させる・・・』フムフムとハンドラー気分に浸っているのは私だけだろうか。
いや、英語をカタカナに変え、使いたがる国民性ゆえ、5年後には上司のことをフツーにハンドラーと呼んでいるかもしれないね。 -
Posted by ブクログ
マーク・グリーニー『暗殺者の追跡(下)』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズ第8弾。冒険エンターテイメント小説。これほどグレイマンが痛め付けられるのはシリーズ始まって以来ではなかろうか。極めて映画的な活劇が描かれ、なかなか面白い。
CIAの秘密施設から逃亡したゾーヤ・ザハロワの目的が明らかになり、グレイマンことコート・ジェントリーはゾーヤを支援する。今回、ジェントリーにはCIAからの直接的な指令は無く、新たにCIAの資産になろうとしているゾーヤが気付いたロシアと北朝鮮が関わる予想外の巨大な陰謀を阻止するためにゾーヤと共に行動するのだ。
果たして、ジェントリーとゾーヤは巨大な陰謀を阻止することが出来るのか……
本体価格880円
★★★★★ -
Posted by ブクログ
マーク・グリーニー『暗殺者の追跡(上)』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズ第8弾。グレイマンに対する抹殺指令が解除され、緊張感は失ったものの、冒険エンターテイメントとして割り切って読めば面白い。欧米に加えて、ロシア、北朝鮮までがきな臭い動きを見せる中、主人公の暗殺者グレイマンことコート・ジェントリーと元SVR女性将校・ゾーヤ・ザハロワが再びコンビを組んで活躍する。
ジェントリーが乗るジェット機がイギリスの空港で何者かに襲撃され、CIAが捕縛していた銀行家が連れ去られる。ジェントリーは襲撃者たちを追い、銀行家の奪還を試みる。
一方、アメリカでは、かつてジェントリーと束の間の蜜月を過ごしたゾーヤは、あることに気付き、彼女が潜むCIAの秘密施設が襲撃されたのを機に施設から逃走を図る。
2つの襲撃事件はいつしか交わり、ジェントリーとゾーヤは再びコンビを組んで闘いの世界に……
本体価格880円
★★★★★ -
Posted by ブクログ
【トランプが燃えているとき、その軌道を周回している人間はすべて熱を感じ取る】
関係者への膨大なインタビューを基に、トランプ大統領下のホワイトハウスの内実について迫った作品。アメリカを始めとした世界各国でベストセラーに輝いています。著者は、「調査報道」という用語の確立に多大なる貢献をしたジャーナリズム界の巨人、ボブ・ウッドワード。訳者は、これまでも同著者の作品の翻訳を手がけてきた伏見威蕃。原題は、『Fear: Trump in the White House』。
衝撃的なタイトルと宣伝文句につられ、「感情的なトランプ大統領 vs. 理性的な側近」という先入観が成り立ってしまいそうですが、本書が明らかにしているのは、誰しもの感情と感情が真正面からぶつかり合う壮絶な決闘の様子でした。読み物として抜群に面白いのと同時に、トランプ政権の意思決定の在り方を考える上でとても参考になる一冊だと思います。
それにしてもリンゼー・グラム議員の交渉術が凄まじい☆5つ -
Posted by ブクログ
【上下巻のレビュー】
お人よしの暗殺者、シリアへ行く。。。
今回ジェントリーはCIAではない仕事を引き受けにパリへ。素人からの依頼の為に情報不足な中、作戦を実行したジェントリーだったが不測の事態発生(展開的には予測通りではあるが)。しかも作戦完了かと思えたが、話は意外な展開を見せて未だ内戦の激しいシリアへ行く羽目に。訳者の解説にもあるようにシリア大統領として描かれるアッザムは実在の大統領をかなりなぞらえているとのことなので、緊迫感溢れるストーリーが展開される。シリアへの潜入、そこから更なる作戦へと展開へと目が離せない。潜入に関してはやはりグレイマンらしい活躍があり、今回も読者を唸らせる。目的遂行の為には目の前の敵は倒すと覚悟を決めてシリアに潜入したものの、相変わらずのいい子ちゃんの倫理観が時々鼻を突く。それでも暗殺者と相反する倫理観が成立するなんてこのグレイマンくらいなものだろう。そのキャラクター設定こそが本シリーズの醍醐味でもある訳で、やはりこのシリーズは面白い。次作に繋がりそうな敵も登場し、更なる期待をしたいところ。 -
Posted by ブクログ
トランプが一国の、しかも超大国の舵取りをするにはまったくふさわしくなく、危険満載な存在であることは改めて理解できた。しかし、この本で注目したいのは、そうしたクレイジーをなだめ、なんとか国家としての正統性を逸脱しないようにと心を砕く周囲の人間たちの姿だ。自分たちが忠誠を尽くすべきは現在の大統領でなく、「より高い忠誠」の対象である米国そのものである、と言うことだろう。ここが、中心人物への忖度を繰り返して恥ずることのないこの国の政権周囲の人間達と決定的に異なることだ。トランプは自分への忠誠を人々に求める。しかし多くの高官は(例外はもちろんいるが)、職務に対して忠誠を尽くすのである。
-
Posted by ブクログ
【高速回転のコーヒーカップの中心で】テクノロジー,市場,気候変動という3つの要素が著しく加速傾向を見せ,もはやかつての暮らしに戻ることのできない世界をどう生き抜くかを説いた作品。絶え間なき変化の必要性と根強いコミュニティの安定の重要性を軸として筆が進められています。著者は,『フラット化する世界』等の著作で知られるニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト,トーマス・フリードマン。訳者は,これまで著者の翻訳を多数手がけてきた伏見威蕃。原題は,『Thank You for Being Late: An Optimist's Guide to Thriving in the Age of Accelerations』。
もちろんアメリカの読者が一義的には想定されているのですが,同時代に生きる人であれば,読んで損はまずないであろうと思える一冊でした。歴史の転換点としての2007年というのは説得力がありましたし,ミクロのレベルから社会が力強くあるという方向性にも,アメリカ的な魅力を強く感じました。
〜本書執筆の旅で私が学んだもっとも重要な個人的,政治的,哲学的教訓は,もっと枝分かれしろと世界に要求されればされるほど,私たちはいっそう,信頼という表土に根をおろさなければならないということだった。信頼こそが,すべての健全なコミュニティの基盤なのだ。私たちは表土から栄養をもらっているのだから,表土に栄養をあたえなければならない。〜
読みやすい翻訳もお見事☆5つ
※本レビューは上下巻を通してのものです。 -
Posted by ブクログ
下巻
アフガニスタンにて米陸軍特殊部隊と同盟軍は、タリバンの拠点を騎馬での移動と航空機からの爆撃により制圧を行い、要衝マザリシャリフの攻略を行うも、タリバン兵捕虜の蜂起し、CIA職員か殺され、マザリシャリフは再度戦場となる。
情景や距離感が掴みづらいけど、地図やマザリシャリフの略図や発生場所などのイラストがあるのは助かります。
戦闘の後、同盟軍との別れ、メディア対応、式典など、各員それぞれで表現される。
活躍した兵士達も、その後の派遣先で命を落とす記述もあり、終わってはいない事を理解する。
あとがきにもあるけど、物語の様な内容、登場人物達でした。