伏見威蕃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グレイマンが主人公のシリーズ第4作品目です。今回の作品も並外れた身体能力と自制心、そして殺しを生業としながらも自らの正義を貫くストイックさが堪能できます。NETFLIXで見た映画がきっかけで、小説を読み始めました。こうして小説を読み進めると、映画はいくつかの作品をごった混ぜにした感じだったのだとわかります。映画もアクションシーンは見応えがあるので、一度は鑑賞してみてください。映画と小説は作品そのものが別だとの認識を持っています。あえて、どちらが面白いか決めないといけないのであれば、文句なく小説に軍配を上げますね。このシリーズはすでに数作品がこの後翻訳されていますので、読み続けると思います。
若かりし頃、ロバート・ラドラムさんクライブ・カッスラーさんの作品を追いかけていた時のように、マーク・グリーニーさんの作品を読まずにはいられない体になってしまいました。小説で味わう、血湧き肉躍るアクションがあることを教えてくれた人たちになります。現在絶賛中毒中の作家さんは、本作品の著者とジェームズ・ロリンズさんになります。この手の作品がお好きな方は、気に入ってくださるのではないでしょうか? -
Posted by ブクログ
本書は原題は"WAR"副題に3つの戦争とあるように、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのハマスへの報復、そしてアメリカ国内の深刻な対立(静かな戦争というべきか)というアメリカが直面する課題が、膨大で詳細な取材と分析から見事に描かれる。
プロローグでかつてウオーターゲート事件を共に追及した懐かしいバーステイン記者を通じて当時デベロッパーとして野心家だったトランプとの出会いが描かれ(1989年)、その後も変わらない彼の本質(決して負けや非を認めない)を再確認することになる。
それが犯罪者だったニクソンよりひどく、アメリカ史上最悪の無謀で衝動的な大統領候補として2024年に立候補したトランプだったことを直截的に言い切ったのは今までの第1次トランプ政権を描いた著作のタッチに比べると少し驚きだった(P512)。
2~41は主にロシアのウクライナ侵攻が描かれ、バイデン政権においてロシアの野心(ウクライナ併合)に関する情報収集・分析が正確で侵攻する可能性が高い(確実)ことを把握しており、事前にウクライナやNATOに情報提供していたにもかかわらず、真剣に対応してこなかった事実が明かされる。
またロシアに対して様々なチャンネルから警告した様子も鮮烈だ。
ただ侵攻前のアメリカのアフガニスタン撤退及び事後策の不首尾(政府軍の脆弱さ、タリバンの復活)が、ロシアにアメリカの弱体化(世界の警察官ではない)というシグナルになったのでは?との指摘は重い。
反面バイデン政権が自国軍を外国に派遣しなかったことを評価する著者の視点もやや一面的すぎる気がする。
42~54は主にハマスのイスラエルに対するロケット攻撃や民間人の人質、テロ行為に対する反撃ないしパレスチナ一般人を含む報復を、どう抑制させるかバイデン政権の苦労が読み取れる。
また反イスラエル、反イランの複雑な中東の国際関係を仲介して中東戦争に拡大しないための労苦を通じてリアルな世界を知ることが出来る。
55以下は以上の2つの戦争状況の推移とバイデンの再選とトランプの大統領選が描かれる。
バイデン政権で国内の移民政策に対する批判が根強かった事実、81歳の高齢となったバイデンに対する国民の不安が民主党からも噴出してきたことから選挙途中でハリスに交代した事実は物悲しい。
ただエピローグで著者は本書が政治家や政権の疑惑や疑念を暴く従来の姿勢とは異なりバイデン政権の国益に沿った責任ある誠実な安全保障の実情を称賛していることが珍しくも清々しく感じた。 -
Posted by ブクログ
500ページ超の大作。ある意味現在進行形。
ただし、この本の主人公にとっては、終わったのかもしれない。
主人公はジョー・バイデン前アメリカ大統領。
彼はロシアのウクライナ侵攻と、イスラエルとハマスの戦いの2つの戦争に
現職アメリカ大統領として直面、対応した。
そしてもう一つ、トランプ大統領候補と、大統領の座を巡って戦った。
結果彼は、唯一米兵を戦地に送り込まなかった大統領となった。
あわせて、立候補を取り下げ、ハリス副大統領に民主党候補の座を譲った。
それにしても、、ウクライナについてはヨーロッパ、アメリカはウクライナを支援し、
イスラエルとハマスの戦いは、こぞってイスラエルを支持する。
ガザ地区に対するイスラエルの行動をどうして支持できるのかね。
何が人道支援なのか。ガザ住民に何の非があるのか。
ハマスを匿っている?ガザを窮地に押し込むから窮鼠猫を噛むでこうなったんだろうに。
ヨーロッパもアメリカも信じられん。
そこに来てアメリカ。トランプが復活した。
彼の言動に一貫性があるとは到底思えない。
ドル安を希望しながら、彼の言動はどう考えてもドル高を誘導している。
世界の王のような振る舞い、、、
アメリカのポチと化している日本政府、痛い目に遭うぞ。
この本を読んでいて、アメリカとイスラエルがなければ世界は平和なのではないか、
とさえ思ってしまった。
バイデンさん、さぞや心労がかさんだろうな。お疲れさまでした。
著者の個人的覚書
プロローグ
1章~77章
エピローグ
読者への覚書
謝辞
訳者あとがき
情報源について