あらすじ
AI時代の世界覇権の行方を左右するもの、それはデータ、計算、人材、機構の4つの戦場だーー。前著『無人の兵団』でロボット兵器の実態をスクープした著者が、「知能」を持つ自律兵器やサイバー戦など、戦略資源としてのAIをめぐる暗闘の実情を炙り出す。
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Posted by ブクログ
600ページを超えるボリュームであるが、終わり150ページぐらいは参考文献集なので、何とか読み切れた。しかし、軍事・テクノロジーの馴染のない用語も出てくるので、理解しながら読み進めるには、少し時間がかかった。
Posted by ブクログ
21世紀は半導体の覇権を握る国が覇権を獲得すると「半導体戦争」と言う本を読み思っていたが、覇権を取るにはどうやらAIも先頭を走らないと獲得出来ない。
その21世紀の覇を狙うのは二大超大国アメリカと中国。この本が出版されたのが去年5月、この本では将来的にAIの発展速度及びAIが人を超えるシンギュラリティーの予測はまだ出来ないと記していた。
出版後に中国の企業が発表した格安高性能AIディープシークは、まさに衝撃だった。最先端半導体チップを使わず型落ちのチップでオープンAIとNVIDIAにとんでもないショックを与えた。アメリカ政府も衝撃を受けただろう、なぜならこの本の後半を締めたAIを軍事にも利用出来るから。ゲーム感覚で航空機を無人で操作する未来も来る。
現在の所AIは、チェスや囲碁のトップ棋士に勝利するAIなど特化した分野くらいのレベルだが、ディープシークショックでどんどんAIは進化する可能性を示した。推論AIやクリエイターに影響する画像生成AI、監視に使える顔認識AIなど中国をリーダーとする権威主義国家と民主主義国家で、悪い方にも良い方にも使える。
AIが身近になる時代は、楽しみだか私は怖いと言う気持ちが勝る。徹底的になルール作りの大切さがこの本を読んで分かりました。