あらすじ
フリーのエージェントとなった元SVR(ロシア対外情報庁)将校ゾーヤは、データ端末を持つスイスの銀行家とともにジュネーヴに向かう列車に潜んでいた。だが、銀行家を追うマタドールらGRU工作員の襲撃を受ける。激しい戦闘の最中、ゾーヤはかつての盟友ジェントリーと邂逅する。果たしてジェントリーとゾーヤはこの戦いを勝ち抜くことができるのか!? シリーズ最大級のスケールで贈るノンストップ・アクション大作!
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Posted by ブクログ
いやーハラハラした。正直言ってゾーヤはもうこの巻でいなくなるのかなあって思ってたけど、いやはやとんでも無かった。
思いのほかハッピーエンドだったのでこのまま最新巻出ないでって思うけど、やっぱりザックハイタワーと一緒に戦うバチバチのグレイマンが見たい。次回作も期待!
Posted by ブクログ
マーク・グリーニー『暗殺者の屈辱 下』ハヤカワ文庫。
シリーズ第12弾。
小説の中ではロシアに打撃を与えることが出来るのだが、現実ではそうはいかない。
結果的にCIAを裏切ることになったグレイマンことコートランド・ジェントリーはゾーヤ・ザハロフと共に再び生命を狙われることになるのだろうか。
ジュネーブに向かう列車の中で機密情報を収めた端末を巡り、ロシアの情報機関とゾーヤ・ザハロフの銃撃戦が展開される。ゾーヤとジェントリーが再会したのも束の間。端末の秘密を握るヴェレンスキーに体当りされ、ジェントリーは110キロものスピードで疾走する列車から転落する。
主人公が簡単に死ぬ訳は無いと思うが、ジェントリーはアルパイン・エアバッグなる登山用ベストを着ていたために九死に一生を得る。この辺り余りにもご都合主義的なのだが、良しとせねば。
アルコールとコカイン中毒のゾーヤとジェントリーの再会。2人は機密情報を巡り、共闘することに。
本体価格1,100円
★★★★★
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ジェントリーとソーヤの任務が交錯し、カオスな事態が続いていくが、なんとか鍵となるウクライナ人バンカーとスマートフォンは奪われないでいた。
ただし、制約解除の日は迫っており、ロシアに大打撃を与えるには危険を冒してニューヨークに向かわなくてはいけない。
前半戦の追われる側から攻める側になる後半戦。
特に後半の後半戦はとても面白く夜更かししてでも読みたいほどだった。
Posted by ブクログ
〈グレイマン〉シリーズ十二弾。ロシアのウクライナ侵攻の影響から起きた事件と、そこに関わってくるジェントリーの闘い。とにかく戦闘、アクションシーンに圧倒される。上巻の終盤から下巻の序盤の展開は緊張感とスピード感がすごい。人質を取り返すために、ジェントリーとゾーヤの二人の不利な闘いの終盤もまた素晴らしい。まだまだ面白さが衰えずこの先も楽しめそうで嬉しい。
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なぜ、「屈辱」なのか。
原題は「BURNER」。燃焼器、バーナー、消耗させるもの、燃焼させる。
原題もイマイチ伝わらない。
ゾーヤが破滅的に描かれているので、グレイマンと何か誤解した状態で殺し合うとか、グレイマンが何もできない状態でゾーヤが殺されるとか、いろんな場面を想像しながら読み進めて行ったが、そんなことは起こらず、逆にこのシリーズには珍しくグレイマンが笑顔で終わるラストになった。
なんで「屈辱」にしたんだろう。全くわからない。
でも、中身は抜群に面白い。
新たなシリーズの幕開けとも言える設定も楽しみだ。
次回作もぜひ期待したい。
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下巻では、CIAの女上司との掛け合いに注目。
正月中に読み終えたので詳細が記憶喪失。
・・・私事ですが、年末発行の最新作に追いつきました。近日中に楽しませて頂きます。
Posted by ブクログ
なるほど。“グレイマン”の一大転機となる事件でしたね。
でも、これでスッキリとCIAとジェントリーの関係が改善されるというのは、どうなのかな?まぁ、これまで命を狙われ続けていて、いつまでそう言う設定を活かしつつ、CIAの仕事もやるというややこしい状況を続けるのかというジレンマもあるんですけどね。
いずれにしても、このシリーズの次の作品が早く読みたいです。どう、物語が変わっていくのか。
Posted by ブクログ
前作は12年前と現在を行ったり来たりして進んでいたが、今作は現在進行形のみでいきます。短い期間に密に事件が綴られます。息詰まる展開というやつです。終結は、なんだ、やっぱりそうなのか、ということでした。それにしてもジェントリーさん、背後を護ってくれる人をもう少し増やしたほうがいいと思う。
Posted by ブクログ
フリーのエージェントとなった元SVR(ロシア対外情報庁)将校ゾーヤは、データ端末を持つスイスの銀行家とともにジュネーヴに向かう列車に潜んでいた。だが、銀行家を追うマタドールらGRU工作員の襲撃を受ける。激しい戦闘の最中、ゾーヤはかつての盟友ジェントリーと邂逅する。果たしてジェントリーとゾーヤはこの戦いを勝ち抜くことができるのか!?
列車内のアクションは、かなり読み応えあり。
Posted by ブクログ
裏表紙の登場人物一覧を見ると、それぞれの表情が脳内で動き出す。僕の中では頂点に近いほど、本シリーズの大ファンだ。
息をつかせないタクティカルアクションは上巻から下巻まで徹頭徹尾貫かれている。また、実在の人物を思わせる設定も興味を掻き立てる要素の一つだ。使用される銃器が新しいものに変わっているので、ミリタリーマガジンで勉強しないといけないな。
本作「暗殺者の屈辱」は帯にも書かれるように、まさに転換点となる内容だ。登場人物の入れ替わりがあり、大きく状況が変わる予感だ。一気読みした瞬間から次回作を期待してしまう、期待を裏切らないシリーズだ。
Posted by ブクログ
ヨーロッパを走る列車の中〜車両の上での闘いや、最後の飛行場格納庫内での銃撃戦など、ますます映像化したらさぞかし賑やかそうになってます。ストーリーはいつもどおり安心して楽しめますが、今回は少し長く感じてしまったかな。やはりチームで動くとなると、移動や作戦展開などの描写がどうしても長くなり、それが少しだれた印象になったかな。
いずれにしても、ジェントリーがこんなふうになるとはね。最後は「暗殺者の熱愛」だよ。3.5