丹地陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中学校内のちょっとしたアクシデントや揉め事を、放送部が自分達の最大の持ち味を活かして解決していく連作短編集です。文体に難解な語彙がないので、どの年代の読者でも読みやすいものになっています。放送の機材を駆使して情報集めたり、インタビュー取材と題して潜入調査をしたりと、放送部ならではのアイデアが面白かったです。またどの話も事件を解決するまでの過程に重点を置いていて、解決策を実行したその後の描写は結構あっさりとした感じで終わっていました。けれどモヤッとする心残りがあるわけではなく、爽快感のある青春の一ページらしい締めくくり方が良かったと思います。
あと最後は少しだけ意表を衝かれました。次の部長を任せ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ蝶が大好きな主人公の女の子。蝶のことを見たり考えたりすると、まわりの音が聞こえなくなる。
5月に、広島お好み焼き屋の息子が転校してきた。
その転校生も、主人公と同じ蝶好き。
すぐに仲良くなり、一緒に主人公の叔父の趣味である蝶の標本作りを叔父に習ったり、蝶を観察したりした。
主人公は、その転校生のことが好きになった。
ある日、アサギマダラという本州から沖縄まで海を旅する蝶を捕まえた転校生は、それを虫かごごと主人公にプレゼントする。そして、冬になったら蝶のさなぎを捕まえて、家で成虫まで育てる約束をする。
しかし、次の日、転校生は学校や主人公になにも言わずに転校した。主人公が転校生の家に遊びに行 -
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Posted by ブクログ
美しい極彩色の食べ物達に音が加わり混じりあった今作、やはりとっても美しいなと感じられる
食べ物の色の美しさを感じるために読む作品だなって
赤や黄色、白や黒や緑
食べ物を色で楽しむ律子さんが羨ましくて、そして食べ物ってこんなに色鮮やかなんだって思い出させてくれる
ステンドグラスのクッキー、想像したけどとても素敵で作ってみたい!
クッキーに穴を開けて砕いた飴玉を流し込む
絶対美味しいしキラキラ綺麗なんだろうなぁ
どれもこれも美味しそうだったけれど、今作の中で1番食べたいと思った食べ物!
あと、土鍋とレトルトカレー回は震災の時を思い出した
私の住む場所も震災直後停電して、家で土鍋を使って真っ白な白