丹地陽子のレビュー一覧

  • ピースメーカー

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    中学校の放送部が、部員の個性を活かして学校の問題を解決するという内容の短編集。
    小路氏というより、はやみねかおる氏や似鳥鶏氏の作品という雰囲気がします。現実ではこんなに上手くいかないと思うけど、中学生の健気な正義感が好ましいです。

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    2014年07月02日
  • 四丁目 身がわりバス

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    ホラーSFっぽい話や怪談の短編集。各巻にテーマのようなものがあるのかな?この四丁目は「不在」「消失」に関する話が多いような。テーマが難しいものなので、中にはちょっと小学生には難しそうなものも(文体的にも)。それでもこの背筋がぞくっとするような、「これが自分にも起こったら」…という日常に潜んでいそうな怖さが良い。

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    2013年09月29日
  • ヘンダワネのタネの物語

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    ネタバレ

    読メにて知り着手。児童書だし面白くてあっという間に読めたー^^変と言われることを恐れて本当の自分を隠すイラン人のアリと、変と言われても自分を貫き通すナオ。クラスメイトだけど特に接点のない2人が、ナオの伯母さんの家に泊まることによって急速に接近する。子供の言葉は率直で容赦がないからこそ傷付く。悪気ない言葉で大人でも傷付くのだから、柔らかい心の子供の傷、防衛本能どのくらいなのか。私は結構ナオに近くて、変わってるとよく言われ、今でも変と言われるけど、それこそ褒め言葉と思ってるし我慢してまで群れたいと思わない。それでもやっぱり異国の地で育つアリが「絵はやめられるけどイラン人であることはやめられない」と

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    2013年09月04日
  • ピースメーカー

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    中学校を良くしようと頑張る放送部の話。

    運動部と文化部が対立しているというより
    先生達が仲悪いだけだよね。
    いい学校じゃないか。

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    2013年08月16日
  • ピースメーカー

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    ネタバレ

    人当たりのよい放送部員たちが
    校内で起こる対立や問題の
    仲立ちをして解決していくお話。

    放送部員のキャラクターに
    かなり好感を持てる。

    ケンちゃんミウちゃんは
    良い仲になりそうだ。

    小路さんの作品は舞台が昭和のものが多い。
    本作品も1974~1975年の話。

    正直、過去が舞台じゃなくても…とは思うものの、
    ビートルズやフォークソングが流行っている時代の
    話を書くのが作者のこだわりかもしれないので、
    深く言及はしないでおこうと思う。

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    2013年08月05日
  • ヘンダワネのタネの物語

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    絵ばかり描いていてヘンな子だと思われている小学生、直と、イラン人の同級生、アリのお話。
    不思議成分をふくみつつファンタジーではない現実のお話。
    ヘンダワネとはイランのスイカのこと。

    直と直の弟の暖とアリは直のおばさんのリコちゃんの家で一晩あずかってもらうことになる。
    ヘンだと思われてもひとりで絵を描きたい直と、ヘンだと思われたくないアリ。
    でも日本人の変わり者と、出自が違う異物の「ヘン」は同じ「ヘン」ではない。
    日本語が下手な親や祖国に対する複雑な感情、アリが語る魅力的なイラン、アリがおじさんにきいた物語。
    知っている世界と知らない世界と物語の世界が違和感なく溶け込んで、新藤悦子の物語世界に

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    2012年11月02日
  • きよのお江戸料理日記4

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    料理長の弟が、店を持つことに。

    先に…という状態で、心中穏やかではないです。
    それは当然だろう、というのもありますが
    読者としては、なるほどな展開に。
    ある意味もてもて?w

    一国一城、というのに、本人は我を通そうとしているし
    どうして思う通りに進む、と思っているのか
    非常に謎です。
    合わせてもらえるのが当然、と思っているのか
    どうにかすれば引っ張れる、と思っていたのか。

    店を持つ前のやらかし、もそうですが
    確かに紙は高いですし、書いておけるものはないですが
    ちょっとこれは…な弟君。
    物理的にも離れましたし、次に入った人からも
    言われてしまう予定ですし、どうにか…なる?

    今回は、あっちと

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    2025年12月06日
  • 天馬は空をゆく 金椛国駿風

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    金椛国春秋の続編

    前シリーズは追われたり、正体を隠していたりとハラハラすることが多かったので
    遊圭たちの子どもたちは冒険しつつも、今はまだ長閑だなと感じる

    シリーズの今後が楽しみ

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    2025年10月07日
  • きよのお江戸料理日記3

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    父がやってくる。

    連れて帰るつもりで、と言われても…な状態ですが
    最悪な状態にはならず、現状維持。
    これはこれでよかったのかと。

    そして店主の出戻り弟奮闘記。
    突っ走る前に、きちんと理由説明をw
    考えられうるいけない事、をしているので
    図体がでかい少年、としか思えません。

    なんやかんやでくるくる状態。
    結構な平和状態でしたが、最後の夢。
    ここに向かって、突き進むのでしょうか?

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    2025年09月21日
  • 大人だって読みたい! 少女小説ガイド

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    これからもっと読みたい少女小説ガイドを読んだ後に、こちらの本を見つけたので読んでみました。

    私の少女小説歴史は80年代の氷室冴子、新井素子から始まり、藤本ひとみ、唯川恵、花井愛子‥と読んでましたので、当時の小説の解説は興味深く読めました。最近でも、村山早紀さんを読んだりします。

    冒頭、人気作家さんに独占インタビューを読んで、もっと読みたい少女小説ガイドでも読んだのと同じように、作家業の大変さを知りました。

    興味深く読んだコラム
    独断と偏見の花井愛子読み

    甘やかな夢はどこから生まれる
    藤本ひとみの世界

    「コバルト文庫」レーベルが2019年をもって休刊に
    なっていたんですね。

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    2025年09月17日
  • 相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺言

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    出版社の作品紹介を見たら凄く面白そうと思ったのでもう少しテンポ良く読めるかと思ってたけど違った…
    遺言に隠された謎へは中々辿り着かず複雑だし、エミリーについても後半まで明かされず、展開の進みが遅くて焦ったく感じて途中で飽きてきてしまった。
    全3巻刊行予定の第1巻目の本作ではなぜエイブリーが遺産相続したのかはまだ不明だし、訳者あとがきに物語はこれから加速していくとあったので次巻以降で面白くなってくることを期待したい。

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    2025年09月08日
  • ダブルファザーズ

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    血の繋がりより一緒に過ごした時間が大切ってことですね。
    いい感じでまとまっているけど、不倫…。全て片付いてからそういうことをするべきかと…田原さん…。

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    2025年08月06日
  • 極彩色の食卓 ホーム・スイート・ホーム

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    絵画の修復師を目指す燕はで2週間の研修で風光明媚な瀬戸内の島へ。そこでの人々との出会いを通じて、燕は自分の過去と向き合い前へ進んでいく。家族といっても近いからこそ言葉にする大切さを実感させられる。

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    2025年07月19日
  • 悍馬は西天に過ぐ 金椛国駿風

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    ついに旅が始まる。賊に捕われるという危機に陥っても知識を駆使し逃げたず天賜の姿にやはり遊圭の息子だなと思ってしまった。遊圭や玄月の知人が登場しだし今後誰が登場するのかも天賜達の旅路と共に楽しみなところ。

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    2025年07月13日
  • 極彩色の食卓 ホーム・スイート・ホーム

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    ネタバレ

    シリーズ最終巻。
    過去2作の登場人物たちに加えて、新しい出会いも。
    第一印象が良くない人たちも、実は複雑な感情を抱えていて、物語が進むうちにギクシャクした関係が滑らかになっていく。
    その変化は、シリーズ共通。
    特に1巻目から対立していた柏木と燕の関係が、かなり前進して、とても微笑ましい。
    まだまだシリーズが続いてほしい気持ちもあるが、大団円なラストで大満足!

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    2025年07月08日
  • きよのお江戸料理日記

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    ネタバレ

    読みやすかったです。
    きよの弟は最初は本当にどうしようもなかったけど、奉公しているうちにだんだん大人になってきて良かった。
    きよは今までの環境からかどうしてもネガティブだけど周りがいい人ばかりなのでこれからどんどん頑張ってほしい。
    次読もうかな〜

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    2025年07月03日
  • 極彩色の食卓 カルテットキッチン

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    前作は料理と色彩の組み合わせで、何とも美味しそうな食卓風景を描きだしていたけれど、本作はさらに音楽の要素が加わって、より豊かな食卓になっている!

    音楽を専攻しているけれど人前でピアノが弾けない高校生・桜が、美術の道に進む燕と出会って、少しずつ自分の気持ちや過去の記憶と向き合っていく物語。

    家族に甘えたいけれど、甘えられない。
    ピアノを楽しく弾きたいのに、弾けない。
    色んなジレンマを抱えている桜の苦しさに、胸が押しつぶされそうになる。
    でも、燕の料理と、律子の絵が、彼女の気持ちを解放させる。

    お腹も耳も目も満足させてくれるこの本、疲れている時におすすめです!

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    2025年07月02日
  • きよのお江戸料理日記6

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    千川の店主、奉公人達で潮干狩りへ。そこで収穫した海産物で料理の腕比べをしたり不忍池の蓮のシーズンにだけ蓮見客向けの屋台を切り盛りすることになったり。その経験からきよが自身の夢への思いを募らせる。今作は弥一郎の感情がかなり分かりやすい。

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    2025年05月04日
  • きよのお江戸料理日記6

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    江戸の料理屋「千川」で料理人として働くきよ。
    料理の腕比べをきっかけに、奉公人仲間のれんが
    料理人を目指して修行することになった。そんなれんと、
    きよは、ひょんなことから蓮見客向けの屋台を
    切り盛りすることになり…。

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    2025年05月25日
  • つくしちゃんとながれぼし

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    「色鉛筆貸して”隣の席のイワクラくんにそう言われたけど、つくしちゃんは貸したくない。だってイワクラくんは以前に貸した消しゴムをボコボコにして返して来たりするから。大事な色鉛筆、貸したくない…。
    小学生のつくしちゃんの友達や家族との交流の日々を描いた児童書。
    モヤモヤしたりたのしくなったり。子どもならではの思いが懐かしい。
    大人も楽しめる一冊。

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    2025年03月26日