丹地陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレレイプ犯グループへの「制裁」を企てたことから窮地に追い込まれ、一人の力を用いて心中を図ったふたりの行く末は…? というところから始まる下巻。
過去に戻された歩和は一ヶ月間、存在しないものとしてこの世から消えていたが、一人に『本当の名前』を呼ばれたことで姿を取り戻す。
どうやら、名前を呼ぶことが『消された』存在をこの世へと呼び戻す手段のようで…?
歩和の消えていた間、性暴力のターゲットは新人アルバイトの綾乃へと成り代わっていた。
『一度目』で過ちを犯した一人たちは、もどかしいほどの正攻法で卑劣な犯罪へと立ち向かうことになるが、ここからも上巻をものともしない激動の不幸のオンパレードが二人を襲う。 -
Posted by ブクログ
2年生のつくしちゃんと、4年生のおねえちゃん。
おねえちゃんは頭もよくて、ピアノも弾ける。おこりんぼうでいばりんぼうだけど、つくしちゃんの自慢のおねえちゃん。
読書感想文の課題図書は優等生的で面白くないという勝手な思い込みがあったけど、この本には感動した。
先に読んだ娘が面白い、特に「あと五分」のお話がいいと言っていたが、私もそのお話が一番好き。
おねえちゃんの妹への優しさと気恥ずかしさと、妹がおねえちゃんを守るところ。
年が近い姉妹の、喧嘩するけど大好きで、大好きだけどやっぱり嫌いって思ってしまうこともある絶妙な関係性が伝わってきた。
大人にもおすすめ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ孤独に生きる会社員、須賀一人の元に過去に飼っていた黒猫のハナだと名乗るひどく小柄な子どものような少年がやってくるところから始まる物語。
触れると望んだものを消すことのできる能力で母親の身籠っていた弟を「消した」ことから心を閉ざし、贖罪として、ゲイでありながら孫の顔を見せるために結婚するべきだと考えていた一人の頑なな心を、猫のようにじゃれつくことで次第に溶かしていくハナ少年。
やがてハナ少年の正体と本当の名前が明かされたところから、物語は急展開を迎え……。
特設サイトで公開されている一章の後は、ハナ少年に視点が切り替わり、結末までが語られます。
ハナ少年=歩和の壮絶な現状にはウワァ…。ネタバレ -
Posted by ブクログ
つくしちゃんは小2、お姉ちゃんは小4。娘たちと同じ。そして私と同じ年齢差。
お姉ちゃんはしっかり者でおこりんぼうでちょっといじわる。ふむふむ、私の姉もそうだ。
お姉ちゃんは足を引きずって歩く、詳しくは描かれていないけど、そのせいか、すごく努力家だ。
くつひもが解けたまま歩いてるつくしちゃんを気にして、ぶっきらぼうに注意するお姉ちゃん。それがきっかけで2人は遅刻しそうになる。
その時のつくしちゃんの行動に喉の奥がキュッと痛くなった。
その他にも、つっけんどんのお姉ちゃんと妹らしいつくしちゃんの、よくある、でも心温まる話が詰まっている。
私のお姉ちゃんも、長女も、つっけんどんで優しい。いつ -
Posted by ブクログ
さすが空色勾玉の作者・荻原規子、単なるファンタジーに終わらせない。父のイギリス転勤に母と弟がついていって、大学に入ったばかりの美綾は一人で日本に残ることになる。玄関で拾った犬のパピヨン(モノクロ)が喋りだして実は八百万の神だったという変てこな設定だが、この神がオカルトじみていなくて冷静なのが結構可笑しい。ただ、美綾は小学校の幼馴染に出会って、幽霊騒ぎに巻き込まれる。深刻な感じになってくるのだが、結局、幽霊は人間が生み出すものだというモノクロの言は正しかったようで、裏に人間関係の感情のもつれがあったのだ。主人公の大学生活における人間的な成長の物語かなあ。設定はファンタジーで変てこりんだけどね。
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ネタバレ 購入済み
皆、頑張っている。
千川で、きよも、皆も、頑張っている。彦之助も、兄や、父親に、認められつつある。きよは、自分の店を持てるのか?夢は、正夢か?これからの展開が、気になる。