丹地陽子のレビュー一覧
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ネタバレ2022年度読書感想文コンクール課題図書(小学校低学年の部)
なんてえぇ姉妹や……。っていう安い感想がまず零れ出る自分が感想文指導をしていいのか疑問ですが、いい本ですね。
一応、童話の位置付けだと思いますが、挿絵がカラーも多く充実していて、半分絵本のような印象で読めると思います。
同じく課題図書「ばあばにえがおをとどけてあげる」のばあばに引き続き、なぜおねえちゃんが足を引きずるようになったのかは謎ですが、完璧主義で負けず嫌いの小4おねえちゃんと、髪型のせいかちびまる子ちゃん感が溢れ出るうっかりキャラの小2つくしちゃん。
2人の日常を切り取った短編集のような作りになっています。
わたしは姉 -
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ネタバレついに父の隠していることが明らかになりました。そして、兄の真相も語られることに。隠されていた部分を知ることで、疑心暗鬼からの不安や恐れが、知ることで未来への不安や怖れに変わっていきます。生きることは、苦しみを2倍にも3倍にも背負っていくものなのかと、それでも生きていくことにためらわないことが、主人公の魅力です。
「何のために生きているのか」は「何故生まれたのか」の理由付けになると思います。必ずしも明確な答えが必要ではないけど、未来を明るくするためにとか、豊かに生きるためにとか、希望を感じられる生き方に繋がるのならいいなぁと思います。 -
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シリーズ3作目。やっと出たかーという感じ。間が開きすぎて、主人公美綾と八百万の神モノクロ以外の登場人物を忘れてしまっていたが、その他の人はあまり関わってこなかったので、全く問題はなく、おもしろかった。
今回、モノクロと美綾は時空を超えて、若き日の平将門の時代へ行く。
歴史にあまり詳しくはないのだが、平将門の話を荻原さんらしい、歴史ファンタジーに仕上げていて、思わず『そうだったのか』と思ってしまいそうになった。
将門を最後まで護ろうとする蝦夷の娘、ユカラの想いが切ない。
このシリーズがどこへ向かうのかまだよく分からないけど、次作はもう少し早く出してもらいたいw -
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Posted by ブクログ
これはすごいガイド本。
少女小説の黎明期から最近の作品までを取り扱っている。
津原泰水氏・若木未生氏のインタビューも読みごたえがあり、間に挟まれるコラムがまた面白い。
それにしてもすごい巻数の作品も多い。
コバルト文庫やティーンズハートなどの紙の本から始まった少女小説は、ジャンルとしての看板は消えていっても、その傾向は個人のweb小説を経てなろうなどの投稿サイトへと広がっていく。
ここで紹介しきれない作品もたくさんあるだろう。
電子版になっていない作品は、なぜあの時代に見つけられなかったのかと悔しくもある。
少女小説レーベルで発表されていない中でも琴線に触れる作品があるに違いない。
第二弾も期