あらすじ
小犬の姿をした「八百万の神」(モノクロ)と暮らす大学生の美綾。読んだばかりの『将門記』についてモノクロと話していると、「一緒にその時代を見に行かないか」と誘ってきた。次の瞬間、美綾はモノクロと共に(意識体)となって本物の将門の時代へ飛んでいた。平将門が若きリーダーとして確かに存在しており、目の前に現れる! 意識だけの感覚に徐々に慣れた美綾はモノクロと別行動を取っていると、アクシデントが起こり、将門の護衛を務める蝦夷の少女ユカラの身体に閉じ込められてしまうが、ユカラの将門への気持ちを知ることに。やがて「えやみ」という邪悪な呪術が絡んだ親族との戦いが起きる。一方で「えやみ」を浄化しようとする「山の民」が変化したオオカミたちが、ユカラに力添えをして将門を危機から救おうとするが……。
「これぞ荻原規子。さすが荻原規子。本の中に引きずりこまれそう。神の視点で歴史を見るとはこういうことか!」八咫烏シリーズで人気の阿部智里氏、大絶賛! 壮大なスケールで描かれた書き下ろし、シリーズ第3巻ついに登場!
感情タグBEST3
蝦夷の文化に興味がわきます!
とても面白かった!最初はなぜわざわざ過去に戻るのか?とも思いましたが、読んでいるうちに話が面白くて熱中してしまいました。
なぜ過去に戻らなければならなかったのかも最後明かされてスッキリします。ユカラがとても切ない・・・。
そして、モノクロ(黒田)に恋してしまったと思われる美綾。今後、このシリーズはどのように展開していくのか楽しみです。
続刊、ぜひ出て欲しいです!
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。やっと出たかーという感じ。間が開きすぎて、主人公美綾と八百万の神モノクロ以外の登場人物を忘れてしまっていたが、その他の人はあまり関わってこなかったので、全く問題はなく、おもしろかった。
今回、モノクロと美綾は時空を超えて、若き日の平将門の時代へ行く。
歴史にあまり詳しくはないのだが、平将門の話を荻原さんらしい、歴史ファンタジーに仕上げていて、思わず『そうだったのか』と思ってしまいそうになった。
将門を最後まで護ろうとする蝦夷の娘、ユカラの想いが切ない。
このシリーズがどこへ向かうのかまだよく分からないけど、次作はもう少し早く出してもらいたいw
Posted by ブクログ
久しぶりのエチュードシリーズ。
久しぶり過ぎて、色々忘れてしまっていた。
それでも過去を遡るなんて面白すぎて、夢中になって読んでしまった。
小説なのに美綾が羨ましい。
神話と史実が地続きで繋がっており、とても読みやすかった。
ユカラの存在など、全てが綺麗に収まり、なるほどーと感嘆してしまった。
Posted by ブクログ
読み終わった後、ユカラの名前の意味を調べてやっと納得した。
久しぶりの荻原先生の世界観に浸れて幸せ。噛みしめながら読みたかったけど、我慢できずに一気読みしてしまった。
Posted by ブクログ
最初は物語が見えない、というか登場人物に追いつけなくてなかなか進まなかったんだけど、ユカラが1人の女の子がどんどん出てきてから読むのが楽しくなってきた。美綾がすげーわがままっこに思えるのだが、それを受け止める黒田?モノクロ?が好きだ。
2023.4.2
55
Posted by ブクログ
四年ぶり?の新刊!
かなり忘れているのだが・・・
今回は、モノクロや黒田くんとともに、美綾が平将門の時代に飛ぶ話。
こんなに切ない話だっけ?
そのせいか、シリーズ既刊3巻のうち、一番、おもしろく読んだ。
蝦夷の少女・ユカラが魅力的。
Posted by ブクログ
第一章 将門 第二章 ユカラ
第三章 黒田 第四章 モノクロ
小犬の姿の八百万の神<モノクロ>と大学生の美綾。彼らのこれからは???と思っていたら、平将門の時代へ!!!
身体があってはできないことがたくさん出来て面白かった。
ユカラって?と思っていたらそういうことね。
Posted by ブクログ
将門の呪いを祓おうと北からやって来た蝦夷の少女ユカラの思いは、凛々しく純粋で切ない。そのままストレートな話だったらよかったのに、現代から八百万の神のモノクロに連れられた美綾が、見えない存在で見守っている、呪いの元凶は道鏡で、新人の神の不手際が関わっているなんて設定が余計なんだよなあ。ユカラや将門の描き方が中途半端なのだ。でもそうなると、物語自体はかなり重くなるだろうけどね。
Posted by ブクログ
いつの間にか3巻が出ているので読んだ。
2巻から、QEDシリーズみたいな方向にストーリーの舵を切ったんだなと思ったのは覚えている。
3巻は主人公とモノクロ以外は全て歴史上の登場人物。
もはや、わんぱく団やマジックツリーハウス状態だ。
今回はなぜか平将門がテーマ。
テーマは唐突なんだけど、話はまさに荻原さんらしくてとても面白かった。
このシリーズ、どこに着地するのか、荻原作品を全部読んできたが、なぜか今までで一番ヒヤヒヤしてしまう。
神様ボーイと恋。90年代のラノベみたい。
Posted by ブクログ
面白かった。1、2と、いまいちだったし、相変わらず主人公のキャラが好かないが、今回のはシロクロ(神様)にタイムスリップで過去に連れて行ってもらい、平将門を見てくるという旅にでる。将門は有名な割にあまり取り上げられたり、文学作品なども少ないので、こういう形でもとても興味深いと感じた。まあ、おいそれとキャラにできないお方ではあるが。
ラストがまあ、好みではないが、エンジョイした。
Posted by ブクログ
歴史ファンタジーになっちゃった、3作目。
面白くないわけじゃないけど、面くらった感じで、イマイチ入り込めなかった...
生徒たち、ついてこれるのか心配