丹地陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トルコの美しい猫、ワン猫。青と緑の二色の瞳を持ち、ワンという町にだけ住む、美しい白猫。
ワン猫に会いたい!という口実で、父親の仕事赴任先イスタンブルにやって来た愛。教室では本音を言えない、友だちとわかりあえない、出る杭は打たれる…そんな気持ちから、まっとうな理由で日本から出ることを望んだのだ。
イスタンブルの日本人学校で友達になった未来は、幼い頃から父親の仕事について世界を転々としている。
そんな未来と、図書室で見つけた手紙。
猫のイラストと、このワン猫に会いたかったら補習校のはやとの所に会いに来て、とある。
愛と未来ははやとを訪ねるが、ワン猫はいなくなってしまった。三人はワン猫を探して -
購入済み
アルさが全く伝わってこない
食材や料理の話は本当に生き生きとしていて美味しそうである。惚れに引き換えもう一つの重要なテーマである「絵」に関してはリアルさが全く伝わってこない。コンクリートの壁に壁画として直接書いているのならおそらく油絵だと思うが、油絵独特の油の匂いや、絵が乾くまで触れない といったところが描かれていない。ヒロインの造形はかなりわざとらしいし、主人公の造形はどんよりとしてしまっている。
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