【感想・ネタバレ】吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖のレビュー

あらすじ

研究用の貴重な美術品を割ったという、あらぬ疑いをかけられて大学で浮いてしまった女子大生・花岬麻冬(ルビ:はなさきまふゆ)。
そんな失意の彼女が吉祥寺で出会った漆芸家・棗芽清乃(ルビ:なつめきよの)。
「あなたには、あなたにとっての真実があるのでしょう、それを歪めてはいけません」
麻冬の事情を知り、そう語りかける清乃はまるで見てきたかのようにその真相を解き明かしていくが、彼女の力はそれだけではなかった――。

がけっぷち女子大生&美しき漆芸家が贈る、心温まる陶芸ミステリー。

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Posted by ブクログ

陶芸の世界と無縁な私でも、存分に楽しんで読めました。清乃さんの仕事中の凛とした佇まいと、プライベートでのお茶目なところのバランスがとても良くて、こんなお姉さん欲しい!と思う。
麻冬のひたむきな頑張り屋さんなところも好感が持てるし、逸流くんのツンデレっぷりも微笑ましい。
落ち込んでいる麻冬に対して、お酒を飲みながら話を聞き、「興が乗りました。気分転換に散歩に出かけませんか?」と外へ連れ出す清乃さんの言葉遣いと気遣いが素敵。

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2022年12月27日

Posted by ブクログ

ハートフル・ユーモア・お仕事・青春の日常の謎ですね。
穂波晴野さん、愛知県生まれ。シナリオライター、作家。この本がデビュー作品になります。
 メメさんの本棚で見つけました。面白かったです。
 メメさん、ありがとうございましたp(^-^)q

 女子大生の花岬麻冬は岐阜県から東京の英明大学にかよって二年目。履修している考古学演習1の課題で土器を観察したのだが、なんとその土器が破損して、あらぬ疑いを受けてしまう。傷心して、吉祥寺の商店街を散策していると、〈壊れモノ、繕います。お気軽にご相談ください。〉のふしぎな張り紙を見つけた。
吸い込まれように、店の中に入るときれいな美人の店主と遭遇。「木蓮陶房」の棗芽清乃さんと遭遇して、事件は進展して、物語が始まる。
 連作短編の四話。
 金沢で漆の金継ぎを修行したという清乃さんが探偵役だが、陶器、磁器、漆器の話が網羅されていて、話の展開が軽くならない、若い清乃さんと大学生の麻冬の青春、成長物語でもある。ユーモアたっぷりで、人情も加味されていて、筋書きもしっかりとしていて、キャラクターも魅力的、読みやすい文章も良いですね。
次回作品がまだ出て無いようなのが、残念です。
期待したいですね。

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2024年06月16日

Posted by ブクログ

読みやすくて金継ぎについても興味が持てて〇。
女性の方が好みそうな人物設定かな。
いろいろ粗い感じもするけれど、吉祥寺はおもしろそうだし今後の作品に期待します。

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

第一章はイヤミス感のある不幸さがありましたが、二章目からは安定のほっこりミステリーに落ち着きました。続編も読みたいです。

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2023年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事件手帖というから、漆やうつわの知識を使って謎を解き明かす系のミステリーかと…。
清乃さんと麻冬が心通わせていく様を楽しむかんじの作品。
表紙の麻冬、てっきり男の子だと思ってたよ。美人で大人なヒロインと、少し頼りない男子大学生のお話と思ってたら女の子でびっくりした。

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2023年06月03日

Posted by ブクログ

漆器はともかく、金継ぎというあまり馴染みのない世界の魅力が伝わる。日常のうつわをもっと愛でたい気持ちになる。

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2022年12月03日

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