結城浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代コンピュータで使われている暗号技術について網羅的に、また入門としては十分な粒度で知ることができた。
個人的には公開鍵暗号や共通鍵暗号など重要かつ概要は知っているけど詳細がよくわかっていなかった技術について、アルゴリズムレベルで理解できたことはよかった。
解説が非常に丁寧で読みやすいので、した知識や数学的な知見がなくても丁寧に読み解けば理解可能だと思う。
セキュリティ関連で手に取った本の中では絶対的な良書。
本書で繰り返し言われている以下の点についてはシステムを設計運用する上で注意するようにしたい。
・暗号アルゴリズムは隠すのではなく、一般に公開され十分に検証されているものを使うこと
・暗号 -
Posted by ブクログ
この本は非常に読む価値のある本の一つです。
私の場合、オブジェクト指向の考え方自体はC++を学習していく過程で理解を深めていました。しかし、デザインパターンについてはSingletonくらいしか知りませんでした。オブジェクト指向を何となくでも知っている・理解している方であれば、読み進められると思います。
丁寧に全パターンが書かれており、体系的に理解できます。UMLも書かれているため、あるパターンがどんなものだったか、振り返るにもちょうどいいです。
(これに限った話ではないですが)AndroidのSDKはSingleton、Builder、Factory、Observerなど、デザインパターン -
Posted by ブクログ
こんな風に数式と対話できたらなあと思う。
私にあとほんの少しでも数学的な素養があれば、本書をもっと深くまで楽しめたのだろうか。と言いつつ、文系の僕でも頑張って頭を使えば理解できるように、数式の意味が丁寧に解説されている良書。ラノベ形式なので、「そんな女子高生いるわけないだろ」と頭の固い御仁は思うかもしれないが、それも含めて楽しむことができたので、まだまだ僕は若いのかもしれない。
著者が結城浩だと知ったとき、「デザインパターンの人じゃん」とびっくりしたのだが(ちょうどデザインパターンの輪読会をしていた)、本書をよんでいると、随所に数学とプログラミングの繋がりを感じて、妙な納得感があった。例えば、 -
Posted by ブクログ
『数学ガール』シリーズは、数学の専門的なテーマを扱っているにもかかわらず、不思議なほどわかりやすいと思っていた。
その理由とも言える著者の一貫した考え方やそれを実行する手法の一端が書かれている。
考え方や手法はわかることはわかった。
でも、それを実際に行動に移すのは、並大抵のことではないと思った。
少なくとも自分にはまねできない。
ちなみに、この本のベースとなった講演が行われたのは、『数学ガールの秘密ノート』シリーズが出版される前のこと。
そのシリーズは通算で10巻を超え、新しい登場人物も出てきている。
もし、今、結城さんが講演を行うとしたら、どんなことを話してくれるんだろうというのが -
Posted by ブクログ
扱っている範囲はそれほど広くない。これでも文系には難しく感じる人もいると思う。文系の粘り弱さは想像を絶するから,このように工夫された本でも,落ちこぼれる人は消えない。そういう人は分からない原因を外に帰属するからタチが悪い。
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グラフは《パッとわかる》けど,それこそ危険なところなんだ。わかった気になっちゃうからね。そのグラフが何を表しているのか,目盛りと軸は正しいか,隠れた条件は何か,別の描き方ができないか……それを考えないと大変なことになるんだよ (p.43-44)
物理的な性質や,社会的な現象に対して,数学が直接的な証明を与えることはない。数学はただ,数理モデルをどう扱うべきかを教