【感想・ネタバレ】数学ガールの秘密ノート/行列が描くもののレビュー

あらすじ

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「僕」と三人の数学ガールたちとの数学トークを通して中高生レベルの数学を楽しく学ぶシリーズの第10作目です。
本書のテーマは、「行列」です。
行列の知識は、数学を活用していくために必須です。たとえば、機械学習やディープラーニングを理解するとき、コンピュータを使って数式処理や数値計算を行うとき、ゲーム開発、画像処理、コンピュータグラフィクス、アートなどの多彩な分野を学ぶときなどに、行列の知識は欠かせません。
行列はまた、高校で学ぶ多くの分野を関連づけて学べる題材でもあります。複素数、ベクトル、三角関数、図形の面積に関わる幾何学、交換法則や結合法則といった代数学の法則などに行列は関わっています。
本書では、行列に関する用語や計算方法から始まり、行列の多彩な側面に触れながら行列の基礎知識を学んでいきます。高校の新課程では行列が消えてしまったため、大学に入れば必ず学ぶ線形代数の前準備としても本書は大きく役立つでしょう。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中学生にも分かりそうな内容から始めて、線型変換、行列式、連立方程式との関係まで、行列の奥深い世界を見せてくれる傑作。説明も鮮やか。
初めて行列に出くわした時に抱いた苦手意識とモヤモヤが氷解した。

中学生のときに『数学ガール』シリーズに出会っていたら、数学に対する苦手意識はかなり軽減されたんじゃないかなと思う。それくらい、数学の楽しさと親しみやすさを教えてくれる本だった。

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2022年12月13日

Posted by ブクログ

高校課程で履修していない行列についての本でした。
行列について一から定義を確認するステップを踏みながら進んでいくので非常に分かりやすい良書となっています。もちろん、この一冊で全てを理解できるわけではありませんが、自分で手を動かし、考えることで行列が示すものの一端を垣間見ることができたと思います。

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2019年12月21日

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