あらすじ
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
『プログラマの数学』の結城浩が贈る、魅惑の数学物語。美少女ミルカさん、元気少女テトラちゃん、それに僕。三人の高校生が数学にチャレンジ。数学を楽しみ、学ぶことについて考え、異性へほのかな思いに心を動かす……。オイラー生誕300年記念出版。
2002年から結城浩のWebで公開されてきた「数学ガール」。読者からの熱いエールが本書の企画を動かしました。本書は、三人の高校生が数学の問題に挑戦する物語。題材は「素数」「絶対値」という基本的なものから「フィボナッチ数列」「二項定理」、「無限級数」や「テイラー展開」、「母関数」まで多岐にわたっています。
読み物形式でありながら、取り扱う数学的内容は本格的。数学クイズが好きな一般の方から、理系の大学生、社会人まで幅広い読者に楽しんでもらえる数学物語です。数式が苦手でも大丈夫。登場する高校生自身も数式で悩み、ああでもない、こうでもないと読者と思いを共有します。数式が追えなくても「旅の地図」と称した概念図で読者さんの理解を助けます。
《数学は、時を越える》をテーマにおいた本書は、本格的な数学の奥深いおもしろみをすべての読者に提供するでしょう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
高校生の頃、学級本棚に並んでいたこの本をたまたま手に取ったのがきっかけでした。数学が得意だったわけではないですが、数式や雑学にはほんの少し興味があり、プログラミングをかじっていたのもあり、気付けばシリーズの大ファンに。
数学に関する知識や解法、考え方などだけではなく、主人公が数式を通して女の子たちと青春をしていくストーリーも好きです。中でもミルカさんとのやりとりにはドキドキさせられます。
物事の捉え方や考え方の勉強にもなるなあと思いました。
Posted by ブクログ
この本は担任の先生の勧めで読み始めました。恋愛の描写では「いや、そうはならんやろ!」と思うところもありましたが、数学の美しさ、登場人物の名言に心を動かされました。初めはよく分からなかったミルカさんの数学も、章を重ねる毎に分かるようになって自身の成長を感じ、難しい問題を美しく解いた時は登場人物とともに歓喜の声を上げました。絶景スポットに行ったかのような感動に身を震わせ、こんなに美しい世界があったのか、生きててよかったと何度思ったか知れません。分からなくとも読み進めれば憧れのようなものを感じ、いつか理解して解いてやると熱意を覚えました。ただただ私をときめかせ、数学を生きがいにしてくれる、愛用の参考書になりました。数学なくして人生なし!
Posted by ブクログ
霧雨の中、山を登り始める。一時ほど頑張った所で上を見上げても山頂はまだ雲に隠れているが、ふと、振り返ってみると眼下は霧が晴れて美しい景色が見えていた。
本を読み進めていくと、そんな気持ちになった。
Posted by ブクログ
「もっと早く読んでいれば…」という思いと「早くに読んでても投げてたろうな」という思いが混ざった感情。
高校生の主人公が二人の「数学ガール」と数学をする青春物語。
数学があまり得意でない人でもちゃんと追えるように丁寧に説明をしてくれている。
そのため、高校数学まで履修していれば数式の変形は問題なく理解できる。
「特に目的はないけどこの式を変形して何か定理を見いだせないか」というお話と「ある命題についての答えを得るために式変形をする」お話の両方があるのが個人的に好き。
こんな感じで心から楽しんで数学をしているのを見ると、ただ学校の授業で受け身になって数学をすることのつまらなさ、勿体なさを痛感する。
Posted by ブクログ
フィボナッチ数列、相加相乗平均、ゼータ関数、テイラー展開とバーゼル問題、数学の世界の入り口かもしれないけど、ページをめくるごとにあっけにとられながら、素敵な世界にはまり込ませてくれる。学生時代に授業で受けた数学って、こんな世界だったのか?、と。そして、不思議な世界でもあると。
本書では意味がありそうな、なさそうな数式が並んでいる。それを解いていくにつれて、数学の世界に引き込まれてゆく。そして、結論にたどり着いたとき、何とも言えない感動を一緒に味わう。
こうして、数学に嵌っていく人が誕生していくんだろうな、と。
そして、気が付く。回答を追うことはできるけど、これを自分で解決することは無理だぁ。
凄い世界だ。
なんども、読み返したくなる一冊です。
Posted by ブクログ
こんな風に数式と対話できたらなあと思う。
私にあとほんの少しでも数学的な素養があれば、本書をもっと深くまで楽しめたのだろうか。と言いつつ、文系の僕でも頑張って頭を使えば理解できるように、数式の意味が丁寧に解説されている良書。ラノベ形式なので、「そんな女子高生いるわけないだろ」と頭の固い御仁は思うかもしれないが、それも含めて楽しむことができたので、まだまだ僕は若いのかもしれない。
著者が結城浩だと知ったとき、「デザインパターンの人じゃん」とびっくりしたのだが(ちょうどデザインパターンの輪読会をしていた)、本書をよんでいると、随所に数学とプログラミングの繋がりを感じて、妙な納得感があった。例えば、手持ちの武器を組み合わせたりアレンジしたりして問題を解くところとか、原理的な部分は理解しなくてもなんとなくいけるけど、理解してないと結局どこかで詰むところとか。うん、やっぱり、数弱の私はプログラミングに向いていないのかもしれない。。
Posted by ブクログ
数学について考えさせられる、参考書のような顔、
魅力的な登場人物達が青春を数学と共に歩む、小説のような顔、
その2つが同時に楽しめます。
私では理解できない数式も出てきました。
この本をキッカケに数学をもう一度勉強してみようと思いました。
Posted by ブクログ
数論がテーマだった。差分と微分の対応関係など興味深い。よくある数列の触りかと思いきや、想像以上に深いところまで飛び込んでくれたので、思い切り堪能させてもらった。数学する楽しさ、厳しさと、その世界での舵の取り方もさらりと語ってくれる。数学探求が物語になることを著者は証明した。さすが賞を取るだけのことはある。結城浩さんが何者なのか、すごく気になった。
Posted by ブクログ
読んでいて数学に淡い恋心が湧いてくる。本当に恋した時のような甘美なドキドキ感と、難解さへの歯痒さや苦しさもどかしさまで湧いてくる。
学生の頃に読んでいれば、もっと数学を別の見方ができて、私も楽しめたのかもしれない。ただの受験マシーンとしての勉強ではなく、学問として楽しみたかったなと悔しくもなる。
Posted by ブクログ
この本に出会えたから私は今も数学を好きでいられている気がします。
内容的には中学生の頃の自分にはとうてい理解できない難しい数式などが出てきて困惑しながら読み進めました。高校生になった今読み返してみると、当時の疑問点が解消され、それに加えて理解できることにより知識が上乗せされ、数学の美しさ、楽しさに自分自身が感銘を受けた一冊です。
ちょっと背伸びしてみたいな、っていう人でも全然お勧めできちゃうシリーズです。
Posted by ブクログ
数学が好きになった
学校でなんとなく習っていたものが分かりやすく、会話形式で説明してくれるので「あー! そうだったのか」とすっきりさせてくれる
Posted by ブクログ
難しい!とても!(笑)
高校で数Ⅱ・Bまではかろうじてやったけれど
かなりあやふやなので
半分くらいは?でした。
だけど
数式を見て久々にワクワクしました!!!!
理屈は分からなくても
この式がこうなるのか!!!!!
すごい!!!!!
という感覚的な理解でも
わたしにとってはおもしろかったです。
Posted by ブクログ
数学のエレガントさに改めて気づかされる本です。程度は低いどころか理系数学そのもの(数論)ですが,テキストとは違うので“微に入り細をうがつ”ものでは決してないので,登場人物や数学者たちの“目的を持った思考”を追体験することができます。自力で解けるようになるのが理想ですが,そうでなくても,様々な思考世界を渡り歩く自由ほど面白いものはありません。個人的には,母関数を用いるアプローチとコンヴォリューションが印象的でした。
*****
「学校の先生は,どうして先輩のようにていねいに教えてくれないんでしょうか…」
「きみと僕とはいま,対話をしているよね。きみは疑問を抱いたらすぐに僕に聞く。僕はそれに答える。だからわかりやすいと感じるんじゃないかな。一歩一歩確かめながら進む感じがするんだね,きっと。先生の授業を聴くだけじゃなく,わからないところを先生に聞いたらいいのかもしれないよ……もっとも,答える先生の力量によるけれどね」(p.37)
Posted by ブクログ
数学から完全に離れた今、ふと読みたくなって再読。初めて読んだ大学の時と比べると、高校数学もかなり抜け落ちた感が否めないが、数学の楽しさを少し思い出せた気がしました。完全に抜け落ちないようにするためにも、気が向いた時に続編も読んでいこうかな。
Posted by ブクログ
’02年から著者のWebで綴られてきた「数学ガール」が、若い読者らの評判と熱い支持で出版されたのが’07年、以後、’08「数学ガール-フエルマーの最終定理」、’09「々-ゲーデルの不完全性定理」と続刊され、初巻の「数学ガール」はすでに初版15刷となるベストセラー。近くは電子書籍化もされ話題になっている。ネタの多くは「コンピユータの数学」-R.L.グレアム、O.パタシュニク、D.E.クヌース-に依っているとされるが、ともあれコンピュータ科学の世界で必要とされる数学的センスが身につくこと請合いと好評。 -20100630
Posted by ブクログ
難しくて理解が追いつかない所も何箇所かあったが、数学という言葉の面白さを今までより少し知ることができた。
相加相乗平均や二項定理、sinxのテイラー展開の話などは理解もできたし面白かった。
等比数列の和の公式など、今まで公式を知っていただけのものが、武器とガンガン使われている様子には感動を覚えた。
もっと数学勉強してからまた読み返そう。
Posted by ブクログ
面白いが,「秘密ノート」シリーズに比べるとやっぱり相当手強い。一作目だけあって,ちょっと走ってる感じがあるかな。しかし,こういう数学本が出てきたのはすごいことだと思う。
Posted by ブクログ
内容としては参考書や教科書のコラムに載っているような感じ。それをストーリー仕立てにわかりやすく一つ一つ丁寧に解説していくというお話。
一応理系の人間ですが、特別数学が得意というわけではなく、どちらかというと苦手なのかもしれない私ですが、とてもわかりやすく読むことができました。完全にテトラちゃん視点で物語を追っていました。このシリーズは三巻まで読みましたが、どのシリーズも非常に面白いと感じました。数学の奥深さを手軽な雰囲気で身をもって学ぶことができます。
Posted by ブクログ
正直、出てくる数式はわからないものが多くて、ミルカさんについていくことはできなかった…でも、テトラちゃんがひとつずつ順を追って理解していくところや、疑問を発する場面で、物事を考えて理解するプロセスや、学ぶことの楽しさを感じながら読み進めることができた。
具体例で考えること、そこから一般化すること、それらを行き来することって、数学に限らず大事なことだなぁというのが心に残った。
Posted by ブクログ
中学生の時に母に勧められ読んでみた。
主人公、ミルカさん、テトラちゃんの3人の織り成す物語に自分も惹かれていった。
数式などはほとんどが高校・大学レベルのものが多く、理解が難しいが一応数式抜きでも楽しめるようにはなっている。
数式の意味が全て分かるようになってからもう一度読みたい、そう思わせてくれる本であり、自分を数学へと導いてくれた本でもあった。
Posted by ブクログ
79点
さすがに一般的な小説とは言えないかもしれない。
数学にまつわる話を親しみやすくストーリーにしている点は評価できる。実際、興味を持てた。小説としてストーリーの満足感を求めることはできないけれど、読みやすい数学の本としてはかなり評価が高いと思う。何冊もシリーズが発刊されてるだけある。
続編も時間があれば読みたいと思える作品だった。
冒頭の点数は小説としての点数。
Posted by ブクログ
数式が頭からこぼれそうよ…
「僕たちは好きで学んでいる。先生を待つ必要はない。授業を待つ必要はない。本を探せばいい。本を読めばいい。広く、深く、ずっと先まで勉強すればいい。」(-本文より)
本当にそうだよ。勉強を好きになれ、ではなく、好きなものを好きに勉強してくれ。
Posted by ブクログ
大学在学中に連載・発売され話題になっていた作品をいまさら読んでみた。
文体や登場人物のキャラクター設定に好き嫌いはあれど、全体を通じて徐々に大きな命題を提示し、主要キャラクターに段階的に挑ませていく話の作りはとてもうまいと感じた。
そしてなにより、ベースになっているオイラーを始めとする数学者たちの作ってきた歴史に感服する。
Posted by ブクログ
高校時代、こんな青春過ごしてみたかったなぁー。そしたらもっと数学が好きになれただろうに。
こんな風に自分が好きなものを、同じように好きな友達がいて、しかもその友達が二人の美少女なんて、本当にベッタベタなモテない男子が夢見るあらまほしき青春時代。分かりやすい。
アカデミックな部分も難しすぎなくて良かった。テトラちゃん以下の数学レベルだけど、なんとか最後まで諦めずに読めたぞ。
でも数式はやっぱり自分の手を動かさないとすっと入ってこないなぁ。
Posted by ブクログ
難しくて理解できない問題のありましたが、日頃何も知らずに使っている公式の意外な姿がわかりとても面白い本でした。
学びを深めて再度読みたい1冊でした。
Posted by ブクログ
物語になっていると読み進めやすい。チクチクする感じがよい。まんまと罠にはまった感じ。
私が中学か高校のときに読みたかったな。中学だと厳しいかもしれないが、暇な数学の授業中など時間はあったので、年上の人に訊きながらでもできたかもしれない。
数列ひとつとっても、いろいろな楽しみが溢れているのだとしった。母関数、いつか習ったかなあ。
本書は、それとなく子供の目に入るところに置くようにしたい。
Posted by ブクログ
物語と小説のコラボ。こんなん初めてやったからとても新鮮。
途中からは数学の内容にはついていけなかったから、走り読みしたけど、学生の時にゆっくり読みたかったなーって思った。
少し時間をおいて、少し簡単という、秘密シリーズ?も読んでみたい。
Posted by ブクログ
最初にポアンカレ予想の巻を読んで面白かったので最初から読もうと思い手に。これは数列の話なのか…何なのかよくわからないなりに数学の世界を堪能。フィボナッチ数列くらいまでは楽しかったがその後ちょっとしんどくなってきた…が、テイラー展開からバーゼル問題で楽しくなってきた。昔読んだ『数学の不思議』という本で見たあの不思議な数式はバーゼル問題だったのか!単なる数字の合計に何故唐突にπが出てくるのか不思議でたまらなかったが、そういうことだったのか!ってよくわかってないが…
しかしこんな風に数学を楽しみたいなぁ。2冊連続で少し疲れたので次は少し間を開けて第2巻を読んでみたい。