結城浩のレビュー一覧
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数学ガールシリーズで言わずとしてた著者。その筆致はこんな堅苦しくなりそうなテーマでも遺憾なく発揮されている。はや恐ろしや。
目から鱗は10の指数0が1になる論拠。10の2乗が100ってことは10の1乗はその1/10だよなーという説明は確かにって腑に落ちた。章を追うごとについていくのがやっとではあるけど、そういうものなんだなと概観を学ぶことができたのは個人的に有意義。他の方はもっと具体的な気づきや学びあるでしょうが、数学音痴な私の限界。
プログラマと銘打ってはいるが、数学的思考の入門書として山本貴光さんがポッドキャストで紹介されていたので、そういった広い門戸でどなたでも手に取ってみると面白い -
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⬜️感想
・言ってることはわかるんだけど、実際に実装するかというと‥みたいなのが多い笑
・インターフェースに対してコーディングすることの威力を、様々なパターンで見せてもらった印象
・「クラスが自動車で、インスタンスがプリウスで〜」みたいな説明より、こういう具体例の方が分かりやすいと思った。
コードも読みやすいし、素晴らしい本でした
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⬜️目的:デザインパターンを通じて、オブジェクト思考プログラミングの理解を深める
・各モジュールを作るにあたり、インターフェースに対してコーディングすることで、メインロジックの各モジュールに対する依存性をなくす(イン -
Posted by ブクログ
「もっと早く読んでいれば…」という思いと「早くに読んでても投げてたろうな」という思いが混ざった感情。
高校生の主人公が二人の「数学ガール」と数学をする青春物語。
数学があまり得意でない人でもちゃんと追えるように丁寧に説明をしてくれている。
そのため、高校数学まで履修していれば数式の変形は問題なく理解できる。
「特に目的はないけどこの式を変形して何か定理を見いだせないか」というお話と「ある命題についての答えを得るために式変形をする」お話の両方があるのが個人的に好き。
こんな感じで心から楽しんで数学をしているのを見ると、ただ学校の授業で受け身になって数学をすることのつまらなさ、勿体なさを痛感す -
Posted by ブクログ
ネタバレ第2巻は、フェルマーの最終定理。さすがに、これを説明するには、内容的にもボリューム的にも難しかったか?。雰囲気だけ理解できたような気になって終わってしまった。
しかし、あらためて数学の持つ面白さを体感させてくれる。
原始ピタゴラス数、互いに素、複素平面、余り、群、法、オイラーの公式、自然対数、指数法則。高校時代に漠然と聞いていた用語が、意味を持って繋がる気がする。かといって、人生に役立つわけではないが…。それがいいのかもしれない。
最先端の数学が、時代がくれば学校の教科書に載る、と語る。「負の数」や「複素数」のように。私たちは、まだまだ、新しい数学の世界を傍観するだけだけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレフィボナッチ数列、相加相乗平均、ゼータ関数、テイラー展開とバーゼル問題、数学の世界の入り口かもしれないけど、ページをめくるごとにあっけにとられながら、素敵な世界にはまり込ませてくれる。学生時代に授業で受けた数学って、こんな世界だったのか?、と。そして、不思議な世界でもあると。
本書では意味がありそうな、なさそうな数式が並んでいる。それを解いていくにつれて、数学の世界に引き込まれてゆく。そして、結論にたどり着いたとき、何とも言えない感動を一緒に味わう。
こうして、数学に嵌っていく人が誕生していくんだろうな、と。
そして、気が付く。回答を追うことはできるけど、これを自分で解決することは無理だぁ -
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〈深い数学の世界へ優しく導く〉
数学が好きな「僕」が二人の少女の問いに答えながら数学を解説してくれる一冊。
元々2007年から結城浩さんによる数学青春物語『数学ガール』シリーズが発行されました。そのシリーズでは「フェルマーの最終定理」「ゲーデルの不完全性定理」など、主に高校数学以上の事柄がテーマとして扱われています。
こちらの『数学ガールの秘密ノート』シリーズは「式とグラフ」「整数で遊ぼう」「丸い三角関数」など、中学生や高校生向けのやさしい数学をテーマに執筆されています。
「式とグラフ」はこのシリーズの1作目です。
テーマに数学を据えていますが、小説のように登場人物の会話で話が展開してい -
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ネタバレ数学ガール秘密ノートで自分にとっての最後の1冊を読み終わりました。今回は「複素数の広がり」という副題となっています。複素数は高校の数学で習いましたが、「2乗すると-1になる」というそれまでなかった概念が導入されたということは理解していたと思うのですが、それで何が便利になるのか、どういったことに使われるのかについては教えてもらえなかったと記憶しています。
数学ガールでは用途については特に説明されていませんでしたが、複素数を常に図形で表してみたり、実数との違いについて丁寧に説明したり、共役複素数という互いに虚数部分の絶対値が等しい複素数について図形で確かめながら説明がなされ、「嘘」の概念では -
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ネタバレ0,1のビットはせいぜいコンピューターが処理するときに使う基本的な仕組みという程度の話で、一体どんな物語をかけるのかなと思いながら読み始めました。
まずわかりやすい例としてスキャンとプリントの話が出てきて、「F」という文字をスキャンするとき、プリントするとき、ビットのデータを使って行ったり、あるいはちょうど半分で入れ替えたり、外枠だけをアウトプットしたりということをやりました。この外枠だけをアウトプット、というのが難しく、テトラちゃんは隣り合うビットが1のとき(データ出力するとき)真ん中のデータは0に変換すれば外枠だけが出力されるはず、という規則に気が付きました。おしくも縦の枠だけ出力さ