結城浩のレビュー一覧

  • 数学ガール/ポアンカレ予想

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    惜しいなあ。
    いつも最後の章は容赦のない数学になるのだが、本巻だけはポアンカレ予想の雰囲気を伝えることで終わってしまった。
    次の巻はいつ読めるのか。

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    2023年08月01日
  • 数学ガール/ガロア理論

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    数学的対象を掌中のものにしようとする工夫と苦闘がこれでもかというぐらい丁寧に書かれている。

    最後の10章の方程式の可解性を論じたガロア理論が難しいとの声が散見されるが、本格的な数学書や入門書を渉猟してきた体験からするとガロアの原論文の佇まいをそのままに解説してくれた本書はかえって新鮮だった。

    不完全性定理の巻に比べると置いてきぼり感はない。

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    2023年07月26日
  • 数学ガール/乱択アルゴリズム

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    確率論、線形代数、行列、計算量、アルゴリズムと縦横無尽に展開。とりわけ乱択アルゴリズムに唸らされる。未知の分野だった。

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    2023年07月17日
  • 数学ガール/ゲーデルの不完全性定理

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    第9章までの記述は素晴らしい。第10章の不完全性定理の証明のところが端折りすぎでは?理解がまったく追いつかなかった。

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    2023年07月02日
  • 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス

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    エニグマの仕組みが分かって面白かった。映画「イミテーション・ゲーム」を思い出してちょっとテンション上がった。KECCAKのスポンジ構造とディプレックス構造、面白い&興味深い。ソフトウェアでは疑似乱数列しか作れないが、量子技術を使って真性乱数を作れるという話をどこかで聞いたのを思い出した(本には書かれていなかったが)。付録の楕円曲線暗号はワードとしてよく見聞きするが、初めて簡単な概念を知れて面白かった。

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    2023年06月30日
  • 数学ガール/フェルマーの最終定理

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    数学的な部分は噛み砕いて、発見的でほんとうに素晴らしい。

    個人的には女の子の描き方が気になった。母も加えると女性全般か。ジェンダーの規範化が強く出てしまっている。

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    2023年06月27日
  • 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス

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    安全確保支援士の知識の基礎固めとしておすすめされていることが多いので読みました。数学ガールで有名な結城先生の本です。とてもわかりやすい文体で図も多めで解説されているのですんなり理解できました!
    本全体を通して伝えたいメッセージもはっきりしており、うまくまとまっている本です。
    おすすめです✨

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    2023年05月10日
  • プログラマの数学 第2版

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    数学ガールシリーズで言わずとしてた著者。その筆致はこんな堅苦しくなりそうなテーマでも遺憾なく発揮されている。はや恐ろしや。

    目から鱗は10の指数0が1になる論拠。10の2乗が100ってことは10の1乗はその1/10だよなーという説明は確かにって腑に落ちた。章を追うごとについていくのがやっとではあるけど、そういうものなんだなと概観を学ぶことができたのは個人的に有意義。他の方はもっと具体的な気づきや学びあるでしょうが、数学音痴な私の限界。

    プログラマと銘打ってはいるが、数学的思考の入門書として山本貴光さんがポッドキャストで紹介されていたので、そういった広い門戸でどなたでも手に取ってみると面白い

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    2023年04月26日
  • Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版

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    ⬜️感想
    ・言ってることはわかるんだけど、実際に実装するかというと‥みたいなのが多い笑
    ・インターフェースに対してコーディングすることの威力を、様々なパターンで見せてもらった印象
    ・「クラスが自動車で、インスタンスがプリウスで〜」みたいな説明より、こういう具体例の方が分かりやすいと思った。
    コードも読みやすいし、素晴らしい本でした

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    ⬜️目的:デザインパターンを通じて、オブジェクト思考プログラミングの理解を深める
    ・各モジュールを作るにあたり、インターフェースに対してコーディングすることで、メインロジックの各モジュールに対する依存性をなくす(イン

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    2023年02月01日
  • 数学ガール

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    「もっと早く読んでいれば…」という思いと「早くに読んでても投げてたろうな」という思いが混ざった感情。 
    高校生の主人公が二人の「数学ガール」と数学をする青春物語。
    数学があまり得意でない人でもちゃんと追えるように丁寧に説明をしてくれている。
    そのため、高校数学まで履修していれば数式の変形は問題なく理解できる。

    「特に目的はないけどこの式を変形して何か定理を見いだせないか」というお話と「ある命題についての答えを得るために式変形をする」お話の両方があるのが個人的に好き。
    こんな感じで心から楽しんで数学をしているのを見ると、ただ学校の授業で受け身になって数学をすることのつまらなさ、勿体なさを痛感す

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    2023年01月15日
  • 数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ

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    ゆっくりじっくり読んだ。
    高校で混乱しがちな変位と位置のグラフ、変位と時間のグラフの違いがよくわかるし、波長や周期を含んで表す波の式にたどり着くまでの考えが整理されてわかりやすい。
    個人的に1番良いなって思ったのは、テトラが位相について「まだ分かってない感じがする」と言ったところ。すごく共感した。高校の時一応この言葉を使って物理の問題などには取り組んでいたけど、この「分かってない感じ」があった。それを言ってくれるキャラクターがいて、追求してくれるのは親切だと思った。
    フーリエ展開のところは難しかったです。

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    2022年12月25日
  • 数学ガールの秘密ノート/行列が描くもの

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    中学生にも分かりそうな内容から始めて、線型変換、行列式、連立方程式との関係まで、行列の奥深い世界を見せてくれる傑作。説明も鮮やか。
    初めて行列に出くわした時に抱いた苦手意識とモヤモヤが氷解した。

    中学生のときに『数学ガール』シリーズに出会っていたら、数学に対する苦手意識はかなり軽減されたんじゃないかなと思う。それくらい、数学の楽しさと親しみやすさを教えてくれる本だった。

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    2022年12月13日
  • 数学ガール/フェルマーの最終定理

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    ネタバレ

    第2巻は、フェルマーの最終定理。さすがに、これを説明するには、内容的にもボリューム的にも難しかったか?。雰囲気だけ理解できたような気になって終わってしまった。
    しかし、あらためて数学の持つ面白さを体感させてくれる。

    原始ピタゴラス数、互いに素、複素平面、余り、群、法、オイラーの公式、自然対数、指数法則。高校時代に漠然と聞いていた用語が、意味を持って繋がる気がする。かといって、人生に役立つわけではないが…。それがいいのかもしれない。

    最先端の数学が、時代がくれば学校の教科書に載る、と語る。「負の数」や「複素数」のように。私たちは、まだまだ、新しい数学の世界を傍観するだけだけど。

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    2022年08月21日
  • 数学ガール

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    ネタバレ

    フィボナッチ数列、相加相乗平均、ゼータ関数、テイラー展開とバーゼル問題、数学の世界の入り口かもしれないけど、ページをめくるごとにあっけにとられながら、素敵な世界にはまり込ませてくれる。学生時代に授業で受けた数学って、こんな世界だったのか?、と。そして、不思議な世界でもあると。

    本書では意味がありそうな、なさそうな数式が並んでいる。それを解いていくにつれて、数学の世界に引き込まれてゆく。そして、結論にたどり着いたとき、何とも言えない感動を一緒に味わう。
    こうして、数学に嵌っていく人が誕生していくんだろうな、と。

    そして、気が付く。回答を追うことはできるけど、これを自分で解決することは無理だぁ

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    2022年06月12日
  • Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版

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    分かりやすく読みやすい
    後書きにある通り23パターン全てを記憶することは難しいがインターフェースや継承、移譲、クラスの切り分け等のオブジェクト指向の基本的な考え方の一面を見ることができる

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    2022年05月27日
  • C言語プログラミングレッスン 入門編 第3版

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    まさに入門書で、最初の一冊目に最適だと思う。
    本当にレッスン形式で授業みたいに進めてくれるので勉強していて面白かった。難しい問題にうーんとなったとき、解答見たらちょっと難しかったですかね、と書いてあって、そういう初心者向けに書いてるところが良かった。ポインタの概念も分かった

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    2022年05月21日
  • 数学ガールの秘密ノート/式とグラフ

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    〈深い数学の世界へ優しく導く〉

    数学が好きな「僕」が二人の少女の問いに答えながら数学を解説してくれる一冊。

    元々2007年から結城浩さんによる数学青春物語『数学ガール』シリーズが発行されました。そのシリーズでは「フェルマーの最終定理」「ゲーデルの不完全性定理」など、主に高校数学以上の事柄がテーマとして扱われています。
    こちらの『数学ガールの秘密ノート』シリーズは「式とグラフ」「整数で遊ぼう」「丸い三角関数」など、中学生や高校生向けのやさしい数学をテーマに執筆されています。
    「式とグラフ」はこのシリーズの1作目です。

    テーマに数学を据えていますが、小説のように登場人物の会話で話が展開してい

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    2022年03月18日
  • 数学文章作法 推敲編

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    数学に限らず文章を書く際に役立ちます。本書に記載されていることが、文章内容にもしっかり適用されている点がすごいと感じました。

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    2022年02月20日
  • 数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり

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    ネタバレ

     数学ガール秘密ノートで自分にとっての最後の1冊を読み終わりました。今回は「複素数の広がり」という副題となっています。複素数は高校の数学で習いましたが、「2乗すると-1になる」というそれまでなかった概念が導入されたということは理解していたと思うのですが、それで何が便利になるのか、どういったことに使われるのかについては教えてもらえなかったと記憶しています。

     数学ガールでは用途については特に説明されていませんでしたが、複素数を常に図形で表してみたり、実数との違いについて丁寧に説明したり、共役複素数という互いに虚数部分の絶対値が等しい複素数について図形で確かめながら説明がなされ、「嘘」の概念では

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    2022年01月20日
  • 数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー

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    ネタバレ

     0,1のビットはせいぜいコンピューターが処理するときに使う基本的な仕組みという程度の話で、一体どんな物語をかけるのかなと思いながら読み始めました。

     まずわかりやすい例としてスキャンとプリントの話が出てきて、「F」という文字をスキャンするとき、プリントするとき、ビットのデータを使って行ったり、あるいはちょうど半分で入れ替えたり、外枠だけをアウトプットしたりということをやりました。この外枠だけをアウトプット、というのが難しく、テトラちゃんは隣り合うビットが1のとき(データ出力するとき)真ん中のデータは0に変換すれば外枠だけが出力されるはず、という規則に気が付きました。おしくも縦の枠だけ出力さ

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    2022年01月05日