結城浩のレビュー一覧

  • 幸福の王子

    あまりに美しい物語

    黄金に覆われた鉛の体を持つ像は
    幸福な王子と呼ばれた夭逝の王子の姿と心を継いでいる。
    その王子像と、渡りの旅の道中にあるツバメの
    出会いと愛の物語。
    悲劇ではあるが、町の人々は王子像とツバメによって救われているのだ。
    悲しいだけの話ではなく、王子とツバメの気高さが胸を打つ。
    ツバメが実は主役なんだな...続きを読む
  • 数学ガール/ポアンカレ予想
    惜しいなあ。
    いつも最後の章は容赦のない数学になるのだが、本巻だけはポアンカレ予想の雰囲気を伝えることで終わってしまった。
    次の巻はいつ読めるのか。
  • 数学ガール/ガロア理論
    数学的対象を掌中のものにしようとする工夫と苦闘がこれでもかというぐらい丁寧に書かれている。

    最後の10章の方程式の可解性を論じたガロア理論が難しいとの声が散見されるが、本格的な数学書や入門書を渉猟してきた体験からするとガロアの原論文の佇まいをそのままに解説してくれた本書はかえって新鮮だった。

    ...続きを読む
  • 数学ガール/乱択アルゴリズム
    確率論、線形代数、行列、計算量、アルゴリズムと縦横無尽に展開。とりわけ乱択アルゴリズムに唸らされる。未知の分野だった。
  • 数学ガール/ゲーデルの不完全性定理
    第9章までの記述は素晴らしい。第10章の不完全性定理の証明のところが端折りすぎでは?理解がまったく追いつかなかった。
  • 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
    エニグマの仕組みが分かって面白かった。映画「イミテーション・ゲーム」を思い出してちょっとテンション上がった。KECCAKのスポンジ構造とディプレックス構造、面白い&興味深い。ソフトウェアでは疑似乱数列しか作れないが、量子技術を使って真性乱数を作れるという話をどこかで聞いたのを思い出した(本には書かれ...続きを読む
  • 数学ガール/フェルマーの最終定理
    数学的な部分は噛み砕いて、発見的でほんとうに素晴らしい。

    個人的には女の子の描き方が気になった。母も加えると女性全般か。ジェンダーの規範化が強く出てしまっている。
  • 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
    安全確保支援士の知識の基礎固めとしておすすめされていることが多いので読みました。数学ガールで有名な結城先生の本です。とてもわかりやすい文体で図も多めで解説されているのですんなり理解できました!
    本全体を通して伝えたいメッセージもはっきりしており、うまくまとまっている本です。
    おすすめです✨
  • プログラマの数学 第2版
    数学ガールシリーズで言わずとしてた著者。その筆致はこんな堅苦しくなりそうなテーマでも遺憾なく発揮されている。はや恐ろしや。

    目から鱗は10の指数0が1になる論拠。10の2乗が100ってことは10の1乗はその1/10だよなーという説明は確かにって腑に落ちた。章を追うごとについていくのがやっとではある...続きを読む
  • Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版
    ⬜️感想
    ・言ってることはわかるんだけど、実際に実装するかというと‥みたいなのが多い笑
    ・インターフェースに対してコーディングすることの威力を、様々なパターンで見せてもらった印象
    ・「クラスが自動車で、インスタンスがプリウスで〜」みたいな説明より、こういう具体例の方が分かりやすいと思った。
    コードも...続きを読む
  • 数学ガール
    「もっと早く読んでいれば…」という思いと「早くに読んでても投げてたろうな」という思いが混ざった感情。 
    高校生の主人公が二人の「数学ガール」と数学をする青春物語。
    数学があまり得意でない人でもちゃんと追えるように丁寧に説明をしてくれている。
    そのため、高校数学まで履修していれば数式の変形は問題なく理...続きを読む
  • 数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ
    ゆっくりじっくり読んだ。
    高校で混乱しがちな変位と位置のグラフ、変位と時間のグラフの違いがよくわかるし、波長や周期を含んで表す波の式にたどり着くまでの考えが整理されてわかりやすい。
    個人的に1番良いなって思ったのは、テトラが位相について「まだ分かってない感じがする」と言ったところ。すごく共感した。高...続きを読む
  • 数学ガールの秘密ノート/行列が描くもの
    中学生にも分かりそうな内容から始めて、線型変換、行列式、連立方程式との関係まで、行列の奥深い世界を見せてくれる傑作。説明も鮮やか。
    初めて行列に出くわした時に抱いた苦手意識とモヤモヤが氷解した。

    中学生のときに『数学ガール』シリーズに出会っていたら、数学に対する苦手意識はかなり軽減されたんじゃない...続きを読む
  • 数学ガール/フェルマーの最終定理
    第2巻は、フェルマーの最終定理。さすがに、これを説明するには、内容的にもボリューム的にも難しかったか?。雰囲気だけ理解できたような気になって終わってしまった。
    しかし、あらためて数学の持つ面白さを体感させてくれる。

    原始ピタゴラス数、互いに素、複素平面、余り、群、法、オイラーの公式、自然対数、指数...続きを読む
  • 数学ガール
    フィボナッチ数列、相加相乗平均、ゼータ関数、テイラー展開とバーゼル問題、数学の世界の入り口かもしれないけど、ページをめくるごとにあっけにとられながら、素敵な世界にはまり込ませてくれる。学生時代に授業で受けた数学って、こんな世界だったのか?、と。そして、不思議な世界でもあると。

    本書では意味がありそ...続きを読む
  • Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版
    分かりやすく読みやすい
    後書きにある通り23パターン全てを記憶することは難しいがインターフェースや継承、移譲、クラスの切り分け等のオブジェクト指向の基本的な考え方の一面を見ることができる
  • C言語プログラミングレッスン 入門編 第3版
    まさに入門書で、最初の一冊目に最適だと思う。
    本当にレッスン形式で授業みたいに進めてくれるので勉強していて面白かった。難しい問題にうーんとなったとき、解答見たらちょっと難しかったですかね、と書いてあって、そういう初心者向けに書いてるところが良かった。ポインタの概念も分かった
  • 数学ガールの秘密ノート/式とグラフ
    〈深い数学の世界へ優しく導く〉

    数学が好きな「僕」が二人の少女の問いに答えながら数学を解説してくれる一冊。

    元々2007年から結城浩さんによる数学青春物語『数学ガール』シリーズが発行されました。そのシリーズでは「フェルマーの最終定理」「ゲーデルの不完全性定理」など、主に高校数学以上の事柄がテーマ...続きを読む
  • 数学文章作法 推敲編
    数学に限らず文章を書く際に役立ちます。本書に記載されていることが、文章内容にもしっかり適用されている点がすごいと感じました。
  • 数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり
     数学ガール秘密ノートで自分にとっての最後の1冊を読み終わりました。今回は「複素数の広がり」という副題となっています。複素数は高校の数学で習いましたが、「2乗すると-1になる」というそれまでなかった概念が導入されたということは理解していたと思うのですが、それで何が便利になるのか、どういったことに使わ...続きを読む