椹野道流のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ最新作。
久しぶりにシリーズの設定らしい、幽霊が登場する話となった。
海里と兄・一憲の関係がずいぶんと柔らかになってきてホッとする。
違いの性格や考え方の違いからすれ違いや誤解があった二人だが、そこを理解し合い互いにリスペクトしている感が出てきて、長らくシリーズを読んできた身としても感慨深い。
今回はロイドの思わぬ事故から「入院」「復帰」が描かれる。
〈ばんめし屋〉は夏神が始めた店ではあるが、やはり海里とロイドの三人?がいてのお店なんだなと実感できた。海里の慌てぶりと戻って来るまでの不安な日々が、海里とロイドの絆を感じられる。
本編としては、一憲の職場の後輩・佐藤の家に現れる幽霊 -
Posted by ブクログ
家族、友達、作家としていちばん影響を受けた人、イギリスで出会った個性的な店主たち、二度と会えない人……。
食べるのも作るのも大好きな著者が、なつかしい人と食の記憶を描きとめた、人生の旅のようなエッセイ。
思い出ごと愛おしい料理のレシピ&写真も収録!
“誰かの思い出話をきっかけに、ずっと忘れていた自分の記憶が甦るという経験をしたのは、私だけでありますまい。
私の思い出に触れることで、読者の方々の心の奥底で、ご自分の古い記憶が共鳴し、再び小さな輝きを放ち始めたら、それは何より嬉しいことです。(「はじめに」より)”
笑いあり涙あり…そして美味しいものが食べたくなる…!(紹介文より)
ーーーー
筆者の -
Posted by ブクログ
お姫様のように少し気まぐれでわがままな祖母と、孫である筆者がロンドンを旅した日々を綴ったエッセイ。
人気なのも納得で、旅行記として純粋に面白いだけでなく、祖母と孫の距離感や関係性がとても魅力的。笑える場面も多いのに、ときどき胸がじんわり温かくなって、少しほろっとさせられる。
わたし自身ロンドンに住んでいて、筆者が滞在していたホテルの近くで働いていることもあり、登場する地名やお店が身近に感じられた。「何十年も前、この場所をおばあさまと歩いていたんだな」と思うと、不思議な感慨があって、より深く物語に入り込めた。
携帯電話もない時代ならではの、少しアナログでゆったりとした旅の空気。今以上に「イ -
-
Posted by ブクログ
人さまが家を建てる話は
どうしてこうおもしろいのでしょう。
たぶん欲望を代わりに叶えてくれているから。
小説家の椹野さんが土地探しからはじめて
仕事場兼自宅を建てるまでの経緯。
シンプルで合理的な家が欲しい施主と
「夢の一軒家」を提示するハウスメーカー。
両者が擦り合わせていく過程が興味深い。
あえてメーカー名は出してないけど
まぁ、わかるさ、ロングライフ住宅(^_^)
建てたあとのフォローに重きをおいた
椹野さんの選択基準に合ったところだった。
「はじめに」に書かれている通り
実際はそれから17年経っているため
最後の章には現在の状況や
住んでみて感じたことまで書いてくれていて
そこも