あらすじ
「料理に必要なのは、夢と愛!」TVで大人気の料理研究家・夢崎愛美。著名な料理研究家が法医学者たちでさえ目を覆いたくなる、異様な刺殺体で発見された。O医科大学法医学教室での解剖の結果、多数の刃物を使った芸術的ともいえる刺殺方法が明らかに……。何故ここまで残酷に? 怨恨殺人か、快楽殺人か? 犯人が遺体に込めたメッセージとは何か? 若き法医学者、伊月崇と伏野ミチルの名コンビが事件の真相に迫る!
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Posted by ブクログ
PCR法 DNAの特定の塩基配列を分析するために増幅させ
る方法
亡羊の嘆 逃げ出した羊を追ったけれど、どの道を通った
か分からず見失った故事にちなみ、方法や選択
肢が多すぎて途方に暮れて嘆く様
2008年6月 ノベルズ 2018年8月 文庫
決定打に欠ける新型コロナへの対応は、嘆きに近いかな。物語の中では一つの殺人事件が起きるけれど、現実世界では大きな不安が起きている。
Posted by ブクログ
後味が悪いとかじゃなくて救いがない。
本当に何と言うか、救いがない。
という訳で鬼籍通覧シリーズ6作目ですね。
今回は前回に比べるともうバリバリの法医学もの!って感じでしたね、解剖しまくってたし。
しかし実際に法医学者って招集かかったら正月だろうか何だろうが返上して出勤しなくちゃいけないものなのだろうか……近所の個人病院とか閉まるのにそこはダメなんだ……?と何だかモヤる思いを抱えてしまったりしましたがきっと年末年始だろうと関係なく頑張っている方はいるんでしょうね、今この瞬間にもいるのかも。
身体に傷が多い遺体は解剖するまでに時間がかかるというのもどこで使ったらいいか分からないけどきちんと知識として頭の中に記憶されました。
それにしても今回の事件もまぁ何というか今この瞬間にもどこかで起こってそうな事件で何とも言えなかったですね。
実際に多分あるもんねこういう事件……やっぱり私自身が生きているこの世界と地続きで起こってるようなタイプの話は読みながら唸ってしまう。
この話はここで終わっているけれど、この後事件の関係者はどうなってしまうんだろうと考えたらもうホラーですよね……そして結末も想像がついてしまう分何と言うか……もう、本当に救いがない。
やっぱり怖いのは生きた人間だなぁというのを実感します。
やるせない
「美味礼賛」ディスプレイされたかの様な刺創と刃物
とんでもなく残酷な殺害をショーみたいに見せる…犯人像を考えると恐ろしくなります
母として娘を大切に思ってるけど、思いが伝わらなくて娘は自信を失くして追い詰められてしまいます
何となく犯人がわかってきた所でまた別の分かれ道があって【え?今さら?どっちなの?】とか諸々の事でちょっとイライラしました 結果も含めて…
掃き溜めに鶴の鶴がミチルさんじゃなくて森くんてとこに納得(笑
Posted by ブクログ
TVで人気の料理研究家が、残忍な刺殺体で発見される。法医学教室での解剖の結果、見えてきた猟奇的とも言える刺殺方法。深入りを禁じられている伊月達だが、龍村監察医の解剖を手伝う過程で新事実に気付く。満たされない気持ちの青年を操り、救いようのない、誰も納得の出来ない結果となった。お金で人の命は買えないし、買ってはいけないのだ。
Posted by ブクログ
2018/10/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2020/8/23〜8/25
4年ぶりの鬼籍通覧シリーズ。久しぶりだが、キャラが立っているので、すぐに作品世界に戻ることができた。何とももやもやする結末。亡羊の嘆、がぴったりの展開であった。
Posted by ブクログ
このシリーズも5作目と読み進めてきました。新装版の表紙が今風です。
法医学教室の面々の何気ない日常を描きつつ事件が起こり解決していく流れは同じですが、その何気ない日常の描写が割と良い感じで楽しんでます。
ミステリー的にも中々面白かったですが、終盤の解決していく流れは予想通り感がありました。
でも、それも良しです。舞台が娘の通ってる大学で、登場する地名等も私の生活圏や地元ばかりなので、そこも気に入ってます。
まだシリーズがある様なので読破しよう!
Posted by ブクログ
シリーズと知っていたが新装されたこの文庫から読むことにした。法医学者たちの日常がわかって興味深い。猟奇殺人による遺体の見立て描写が想像できないが、できたら怖いか…。