椹野道流のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これが鬼籍通覧シリーズで読んだ2冊目。
しかもこの前に読んだのが『無明の闇』だったので、「あぁ、『鬼籍』というのはこういう意味だったんだ」とようやく落ちた。知らずに読むとこういうオモシロイ感覚を味わうことができるのだと嬉しくなる。
いくつかの「不思議」が法医学という極めてリアルな担い手のなかでひとつづきの物語に組み上げられていくのはわくわくする手並みだった。
しかしそれだからこそ、違和感も禁じ得ない部分も当然出て来る……「リアリティ」という課題。そういうお話だ、と、割り切って読むのもいい。
でも、この「リアリティ」における違和感を払拭できる方法論をこの流れで作ることができれば、もっともっと評価が高くなる物語なのに……!と感じた。それは非現実でもいい、その向こう側に人間がもっと(今も書かれているけれど、物語の芯にかかわる部分で、「更に」!)書かれているかどうか、というところかもしれない。
シリーズの他のお話も是非読みたい。 -
Posted by ブクログ
夕方から明け方まで営業する、メニューは定食ひとつだけ、時々幽霊のお客さんもおみえになります。
…の「ばんめしや」のシリーズももう13弾目。
店主・夏神留二と元イケメン俳優・五十嵐海里が、時々現れる幽霊のお客さんの心残りを料理で癒していくシリーズとして始まったが、今は、過去に傷を持つ二人の成長物語としても、大いに読み応えのあるところ。
しばらくは、海里の演じることへの情熱と、それを見守りながら、自分は何がしたいのかと自問する夏神が描かれていたが、今回は夏神にスポットが当たる。
夏神の料理の師匠の形見とも言える古い料理本は前作に初出だが、引き続き「昭和のメニューを現代に」と研究していた夏神の努力が認められる形である。
作品名物の幽霊さんも、そう来るか、という形で登場。
今回もいろいろ考えさせられる言葉があった。
事故で目が不自由になった女性が口にした、“優しい差別”という抗議もその一つ。
障害のある人にどう接するのがいいのか、この歳になっても自信が無いというのが正直なところ。
なるべく特別扱いはせずに、困った時には「手を貸してほしい」と気兼ねなく言ってもらえる信頼関係と雰囲気を作るのが大切なのではないか、と頭では考えるのだけれど。
夏神の前進に、ちょっと焦る海里。
焦らずに、良い意味で競争してほしい。
調整役は、いい味出してる眼鏡、ロイドさんにお任せします。
『豚肉と野菜の胡麻酢和へ』のレシピを巻末に載せてほしかったなあ~
プロローグ
一章 つつがなき日々
二章 上手くいかない日々
三章 そっともたれかかること
四章 思いがけない人物
五章 それぞれの荷物
エピローグ -
Posted by ブクログ
男ふたりの12ヶ月、二年め。
白石真生(しらいしまなぶ)は駆け出し小説家。
遠峯朔(とおみねさく)は病院勤務の眼科医。
朔が、祖母の住んでいた芦屋市内の古い一戸建てを買い取って住むところへ、真生が同居、料理が得意で居職の真生が家事を分担している。
男2人の、気の張らない、それでいて快適でていねいな暮らしが、見ていて心地よい。
BLまで行かないけれど、こんなのでいいのだ。こんなのがいいのだ。
疑似家族生活ではあるけれど、遠峯は家の元の持ち主である祖母の思い出を大切にしていて、白石も離れて暮らす家族との絆に(悩みもあるけれど)心を砕いていて…
大きな事件は起きないけれど、日常の中のちょっとした心理描写がこまやかで、温かい。
惜しくも閉店してしまった思い出の店もあるが、実際に行くことのできる店が実名で紹介されている。
個人的には、すでにひとつのジャンル。
遠い町や、まだ見ぬお店に思いをはせながら読む小説も楽しいものだ。
“お夜食本”も、是非是非、お待ちしています! -
購入済み
本のタイトル通りの作品
ニアーblな感じです
官能カテゴリに入っててびっくりしました
美味しいご飯とまるっと人間性を受け止めてくれる人がいると幸せになれるよねっていうお話です
仕事に理解があって、生活に過干渉しない相方にわたしも出会いたい