椹野道流のレビュー一覧
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ああ、なるほどこれはレーベル所属の各作家のショウケースなのだなと小粒にまとまった猫アンソロジー。
猫かわいい〜〜な無邪気なノリではほぼなく、生まれ変わりや人生の悲喜こもごもに猫が寄り添うなんともビターな展開多目。
タイトルと装丁からもふもふ癒し系な本をイメージした人はがっくりするんじゃないでしょうか。
ひいき目を差し引いても一穂さんの神様はそない優しないが関西弁とおっさんのインパクト、どんでん返しの落ちの強烈さも含めて最高に面白くて読み応えがありました。
スモールワールズが刊行されてからあらためて振り返ると、ミステリータッチの話運び、人間の辿る運命のやるせなさ、どうにもならなさ、都合の良い救 -
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一人暮らしをしているところへ転がりこんできたのは
大学時代の後輩。
転がり込んできてから、の12か月分の話ですが
1月1月、視点が家主と店子で視点が変わっていきます。
互いがどう思っているのか、も面白かったですし
双方の性格が出ていて、愉快でした。
が、一番のメインはやはり食事!
それはもう美味しそうでたまりません。
これがまた、実在している甘味処が出てきたり、で
いつものことながら、おやつと食事時間前に
読んではいけない内容になっています。
ここまで生活がすれ違っているなら、確かに暮らしやすい。
ですが…どこまで散らかしているんだ家主、と
疑問いっぱいの家の中、でした。 -
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本作では、2回泣かされそうになりました。
最後のほうに書かれているように
食べ物の記憶は、それを食べた当時の
聴覚や資格や触覚、おおよそ五感のすべての
記憶とつながり、時に呼び醒ましてくれるもの。
亡父が作ってくれた油ギトギトの炒飯。
亡母が「味噌だき」と呼んでいた
豚肉と白菜の味噌味の鍋料理。
この数年間に亡くした両親の思い出も
食べ物から思い起こされる。
今回のキーになるマカロニサラダ。
うちも亡母が同じ作り方をしていた時期がある。
保育所の給食調理の仕事に
長年たずさわっていたからかもしれない。
夏神が前に進めたこと、それが何よりも嬉しい。 -
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シリーズ9作目。
毎回幽霊が出てくるとは言え、決してホラー的な恐さはなく、いつもはほのぼのした雰囲気なのに、今回は人間をとり殺そうとする、ある意味幽霊らしい幽霊が登場。
前半は珍しくホラー的な恐さもちょっとだけ味わえた。
今作は、海里の好い人感と、海里とロイドの絆が特に際立つ。
自分を襲った幽霊のために必死で奔走する海里と、危ない目にあった海里を本気で心配し、怒り、守ろうとするロイド。弟子を心配し、見守る夏神さん。そして、何だかんだで優しい仁木さん。
いつも輪の中心にいたけど、結局はひとりぼっちだったと言う海里。
でも、彼の周りにはこんなにも好い人たちが集まってきている。それはやっぱり海里