椹野道流のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最後の晩ごはんシリーズ、第15弾。
元タレント・五十嵐海里(いがらしかいり)は、定食屋で働く一方、演技のレッスンをしてくれる倉持悠子(くらもち ゆうこ)と共に、朗読劇に取り組んでいる。
「ばんめし屋」の常連客でもある作家・淡海五朗(おうみ ごろう)による脚本だが、海里は自分の役である登場人物に共感できず、どう演じていいのか悩む。
今回のお話は、この、海里の「役を自分のものにできない悩み」が軸になるのだろうと思ったが、自分的になかなか難しい読みだった。
作者の意図を勘繰ったりせず、素直にエピソードに感動したりすれば良いのだが、なぜか今回は、「戦争体験を語る人の話は、本筋にどう関わりがあるのか」とか、「海里の兄夫妻がどうして、子供を持てないなんて目に遭わなくてはいけないのか」などと考えてしまった。
今回のテーマは、「異なるものを身の内に入れる」だろうか・・・?
そして、このシリーズ、海里の成長という軸と、もう一つ必ずある、あの世の方と思い出の料理のエピソード・・・
今回は淡海先生絡みであった。
淡海先生は、ちょっと他にはいない感じのキャラクターで、いつもその言動には、考えさせられると言うか悩まされてきた。
妹と離れてやっと乳離れした?。
もうこれ以上成長することはない、と言う純佳だが、ずいぶん成長したのではないか、むしろ兄よりは成長している、大人びていると思った。
これからの淡海先生への興味が高まる。
そして『花束をめぐる諍い』の全貌が気になる。
次回に持ち越しかな?
プロローグ
一章
二章
三章
四章
五章
エピローグ
ーーーーーーーーーーーーー
演劇のことは専門的には分かりませんが・・・
「カメレオン俳優」とか「憑依型俳優」などという言葉を耳にしますよね?
海里はここからどこに向かうのか。
今は、「自分は定食屋の従業員、芸能界とは縁を切りました」というスタンスで表向きを通している。
しかし、純粋な「演じたい」気持ちも高まっている。
じっくり付き合っていくしかありません。 -
Posted by ブクログ
これはヤバイ。。猫番館の小湊さんも書いているアンソロジーを読友さんに教えてもらって購入。二本目の阿部暁子さんの話が良すぎて泣けてしょうがないです。。母とはたくさん共読したりして、仲良くしていたけど、父は仕事であまり家にいなかったこともあり、、、反省しました。一年以上会いにいけないけど、夏には会いにいきたいなと思いました。ラストのところがパタリロっぽく(イメージです。読んだことないけどなんとなく。。ちょっとコミカル過ぎw)なって,、あれ?って感じたったけど、本当によかった。弟くんも偉いな。。
小湊さんのは猫番館のスピンアウトで嬉しいし、他の作品も登場人物が魅力的で、それぞれ一冊ものとして仕上げてほしい! -
ネタバレ 購入済み
亡き人の遺した物に……
お互いにお互いの事を想っていながらも、生きている内には、会えなかった母と娘。母の描いた娘の絵、全然似ていなかったけれど、娘の元へ辿り着いて、これからは、娘の事を守っていくんだろうな。夏神さんも、彼女の焼いてくれたお皿に、ちょっと手を添えられて、頑張れるんだろうな。
-
Posted by ブクログ
どのおやつも、どのごはんも美味しそう。でもきっとこのふたりで食べるから美味しいんだろうね。高校時代の先輩後輩である男二人が同居して、美味しい料理やスイーツを食べるというただそれだけなんだけど、お互いを思いやる距離感とか平凡な毎日の幸せとかが感じられてなんだかほっとする。
特に食べてみたーいと思ったのは、山口県の『豆士郎(とうしろう)』というお店のういろう。『美々卯』のうどんすきも一度食べたことがあるけど、また食べたくなったー。
おいしいものを大切な人と食べるって、幸せだよねと再認識しました。
コロナ禍で旅行に行けないから、よけいに食べたくなるわー。