椹野道流のレビュー一覧
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購入済み
一言でいうと
毎回主人公とまわりの人たちが、少しずつ前を向いて成長していくお話。
今回は主人公と後輩君が初めてギクシャクしちゃうんですが、お互い反省して仲直り。みんな良い人なので助けられながらも自力で頑張るところが好きでついつい読んでしまう。 -
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このシリーズもいったい何冊読んだことだろう。今回のお話は、新しい幽霊こそ出てこなかったけど、夏神さんは古き良き日本の味を再現して発信することに日々努力し、海里は朗読という分野で試行錯誤しながらも奮闘し、それぞれが暗中模索だったシリーズ初期のころを思うと、自分のやりたいことに向かって進んでいる感じがあっていいなあと感じた。
大切な人との別れ、それも相手の幸せを願う上での別れ。黙ってそっといなくなろうとした彼女に「ちゃんとお別れを言ったほうがいい」と助言した海里。大切な人がいなくなったあとにできた心の大きな穴を、その人がきちんと他のことで埋めて生きていけるように、きちんと別れを告げたほうがいいとい -
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法医学者・杉石有(すぎいし なお)と、彼が恩師の天河陶子(てんかわ とうこ)から託された謎の美青年・シリカ(陶子の養子に入っているので、戸籍名は、天河シリカ)との暮らし、3作目。
まだ同居半年だが、またまた大事件が起きる。
2作目から登場の、医大時代の同期生・真壁みかげ(まかべ みかげ)が今回は八面六臂の大活躍、とてもお世話になりました。良いキャラだと思う。
今回の解剖はありませんでした(笑)
しかし、シリカの秘密も段々と見えてきたし、もしかしたら、いろんなことが全部つながっている気さえしてきたし、予想以上に壮大な展開になるのでは、と思えてきた。
有、シリカ、みかげの3人で食事した店のス -
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シリーズ第14弾。
この物語の舞台である「ばんめし屋」に現れたのは、地下アイドルのレイナ。
「人生最後の夜にトンカツを食べに来た」と、泥酔状態で暴れる。
今回はどうなる事かと思ったが、これまた良いお話しにまとまり、胸が熱くなりました。
夏神は、亡くなった彼女が夢に現れ、「愛しい人が今も傍にいてくれる。共に歩んでくれている」
と言う感覚を得る。
これまで長い間苦しんできた夏神が、やっと穏やかな気持ちを持てるようになったのかな。
新聞の連載「昔の味を、今日の食卓に」の仕事も順調らしい。
なんだか読者である自分まで、その仕事に参加している気になり、ワクワクしてしまう。
海里は、ついに朗読の舞台に -
ネタバレ 購入済み
初めの疑問は消えなかったけれど
シリーズの1から3まで一気に読みました。
そもそもの始まり、当の本人が術後に重大なハンデを背負ってしまうようなことを(生業としていることを辞めざるを得ないこと)、意識を失ってるでもない成人相手に、この現代において無告知で決行するようなことってある??と甚だ疑問に思ってしまい、それをズルズルと引摺りながら読み通してしまいました。
結果的には、そんな根本からの疑問点を覆すくらいに魅力的な登場人物たちに癒しを感じて、次の巻が待ち遠しいのですが。
主人公の過去、そして現在の仕事=死にまつわること、に相対する生、それが食事なのですね。
同じく死を引き摺って生きている同居人の彼とささやかに楽しむ日々の食事 -
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シリーズ、第16弾。
しばらくは、五十嵐海里が芝居の道に戻るべく、倉持悠子の元で朗読の修行をする話が続いていた。
今回は、海里が芸能界を追われた後も変わらずに、先輩先輩と子犬のように慕ってくれた、里中李英がクローズアップされる。
李英とは、海里が人気タレントとなるきっかけを作った、2.5次元ミュージカル公演で共演し、ともに稽古で苦労を重ねて交流を深めた仲。
ロングランが終わった後、海里はタレントとしてテレビ出演をするようになり、やがて身に覚えの無いスキャンダルのせいで芸能界を追われた。
そして、夏神に救われて「ばんめし屋」で働くようになり、ようやく心の傷も癒えて、少しずつ演劇を勉強し直すよう -
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シリーズ第13弾。
今回は事故で視力を失った女性、中山瞳のお話と、夏神の昭和レシピ再現メニューにまつわるお話が中心。
毎週水曜日の夜、女優の倉持悠子が朗読イベントを行う店に、瞳は一人でやって来た。
その店で手伝いをしながら、朗読を学んでいる海里と瞳が出会う。
ここで色々あるのだが、また考えさせられる言葉がたくさん出てくる。
障がいのある人との接し方、関わり方。
良かれと思った行動が「優しい差別」と捉えられる事もある。
苦しいとき辛いとき、「差し伸べてくれる手を一度は握ってみなさい。自立することは大切だけど、それが孤立とイコールになってはいけない」
良い言葉。
人は、頼ったり頼られたりですね。 -
Posted by ブクログ
人付き合いの苦手な法医学者・杉石有(すぎいし なお)が、恩師・天河陶子(てんかわ とうこ)の引き合わせで、謎の美青年・シリカと同居して約三ヶ月が経った。
陶子に出会う前、シリカがどんな環境に置かれていたのか、だんだんと分かってくる。
前作から、そう思わせる描写があったし、今回はより具体的に彼の口から語られる。
人間として扱われていなかったようだし(兵器?)、意図して文化的環境から遠ざけ、本人が人間らしい心を目覚めさせないように仕向けられていたとも言える。
でも、今のシリカは、明るく無邪気で饒舌。
これは、彼本来の、生まれつき持っている人間性なんだろうな、と思う。
人がどう押さえつけようとた -
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シリーズ第12弾。
前作で、小説家の淡海が爆弾発言をし、騒動に巻き込まれた海里。
夏神とロイドも淡海に対して、わだかまりを抱えたままになっている。
今回の物語は、淡海が謝罪し、なんとか以前の関係性を取り戻す場面から始まる。
そんな淡海が罪滅ぼしのように、海里に朗読舞台のオーディション話しを持ちかける。
海里はここから新しい一歩を踏み出すが、それは小さいかもしれないけれど、確かな一歩。
本当に成長したなぁ、なんて思ってしまう。
また夏神も少しずつ前へ進もうとしている。
この二人を見守るロイドの存在が本当に良い。
海里と夏神の気持ちを察知し、絶妙なタイミングで声をかけたり気配を消したり。
エピ