あらすじ
「芦屋さくらまつり」の季節がやってきた。
定食屋「ばんめし屋」はその機会にランチ営業をしてみることに。
初めての客から歓迎されるが、深夜営業にポリシーを持つ夏神は、複雑な気持ちになる。
そんなある晩、大学時代に救えなかった彼女の香苗が霊となって現れ、
夏神は衝撃のあまり気絶してしまう。
一方海里は、後輩・李英と二人で朗読の舞台に上がるため、懸命に練習に励み……。
夏神も海里も大きな一歩を踏み出す第18弾!
感情タグBEST3
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夏神さんと彼女さんのひとときが爽やか切なすぎた巻。
大学生のころ、登山中に死んでしまった彼女の香苗さんが幽霊として夏神さんの目の前に現れます。
彼女さばさばしててかわいくていい子で、素敵爽やかカップルすぎる。
だからこそ、彼女はもう幽霊なんだという事実が切ない。
海里と李英はあらたな挑戦に邁進する中、なかなか健康運的に踏んだり蹴ったりな李英くん。はやく完全復活するといいね。
登場人物みんながじわじわと確実に前に進んでいるのを実感。
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この一ヶ月はほんっまに読書できなかった。今日、読めずに期限がきた本を泣く泣く返却する。やっと貸出の順番が回ってきたのに…
本読みたいィってなって今週やっと一冊だけ読んだ。夏神さんの新たな一面が見えて、良かったなぁ
李英くんに対してめちゃくちゃ容赦なくて…!著者そんな展開にしはるんや…
あと、今回はロイドもよくしゃべってた気がしたな
176ページあたりのばんめし屋での三人の会話がめちゃくちゃ好き。というか、今のわたしにピンポイントで刺さった。
わたしもこの本に背中を押してもらって、週末は楽しんでくるよ!
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シリーズでも光る一作。
動き出す感じ。
それぞれの葛藤に、しなやかな強さで乗り越え、次へ踏み出す人々。
応援したくなる、自分も頑張ろうと思う。
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なんでカナエは出て来んのやろう
やっと幽霊として逢えた彼女と夏神さんのやりとりがとても幸せそうだった。
雪山で遭難した彼女を想う夏神さんの葛藤が、話が進むにつれ解されていく。最後に本当のさよならのシーンは胸がいっぱいになった。
同時に海里の朗読の初舞台に緊張と期待が走る。
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今回は、「芦屋さくらまつり」に便乗して、ばんめし屋が、1日だけの昼営業とお弁当販売に挑戦。
海里と李英の朗読劇もまずまず好評。7割程度席が埋まっている。お互い切磋琢磨している。
朗読劇の直後、李英が体調不良に…耳に激痛があり、病院に入院し帯状疱疹と診断された。
海里は、1人で朗読劇を演じて事になり、淡海先生に、40分程度のお話しを選ぶ事を頼む。淡海先生は、書き下ろしで、海里と李英をモデルにした中編を書いてくれた。
海里が、朗読劇で挑戦している最中に、夏神は、幽霊となった昔の彼女、香苗と会っていた。
香苗は、夏神への思いがあり幽霊になったが、死ぬ間際は意識が無くなり、気が付いた時には、自分のお墓にいた。色々な人がお墓参りに来たがわ夏神は来ない。やっと先日来て、お詫びだったり、会いたいなど甘い言葉を囁く。香苗は、夏神の身体の中に入り込んで、ばんめし屋までやって来た。自分の姿を現すにも練習が必要で、かなりパワーが必要だった。お互いの思いを語り合う2人。ロイドは、その存在に気付いたが、海里にはナイショに。2人の時間を邪魔されたくなかった。最後は、昔、夏神が香苗に作ったオムレツサンドを食べさせて、成仏して行った。
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いつも通りさらっと読める。
主人公の青年、海里がいつも通り一生懸命で好感がもてる。
メガネのロイドも優しい。
今回の主人公はある意味店主の夏神。恋人が幽霊になってようやく登場した。
優しい回だ。
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最後の晩ごはん18巻目。
芦屋さくらまつりにて、晩めし屋初めての昼営業。そして、夏神さんの恋人の香苗さんの幽霊がばんめし屋に現れる。
彼女が現れるのはシリーズが終わるときかなぁと思ってたけどそうでもなかった。姿を現すまでにこんなに時間がかかったのも理由があって、その理由もすごく切ないけど、会いに来られて本当によかった。香苗さんがあっけらかんとした性格でとてもお似合いで素敵なカップルだったな。別れのシーンは思ったよりあっさりだったけど、きっと夏神さんの心の中にはずっと香苗さんが生き続けてるんだろうなと思った。
一方、朗読の舞台に立つために稽古を重ねる海里と李英。海里と李英は親友でありライバルであり、切磋琢磨できるとてもいい関係だな。
そんな中、帯状疱疹で再び入院する羽目になった李英の分まで1人で舞台に立つことになる海里。ササクラカケルから芸能界復帰の話を持ち掛けられて心が揺れたり、不安で押しつぶされそうになりながらも無事舞台を務めあげる。ずっと引きずっていた彼女への思いに一区切りをつけた夏神さんも、さくらまつりで好評だった「ひるめし屋」について前向きに考え始める。
夏神さんも海里も、新しい一歩を踏み出す巻でした。
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シリーズ第18弾
やっと夏神の彼女、香苗さんが現れた!
(幽霊です)
明るくてさっぱりしていて、夏神とぴったりの素敵な人。
幽霊の香苗さんと夏神が喋ってる様子は、きっと学生時代のままで…
そう思うと切なくなる。
それでも二人で思い出の料理を一緒に食べて、しっかりお別れの出来た夏神は、大きな一歩を踏み出すのです。
一方海里も、朗読の舞台に一人で上がるという、大きな試練に立ち向かう。
二人とも前へ進んでいるなぁ。
そしてその二人を見守るロイド(眼鏡の付喪神)が、本当に温かい。
好奇心旺盛でお茶目なのも笑いを誘うし、欠かせない存在ですね。
今回の食べてみたい料理は、夏神が海里のために作る景気づけの昼飯「鯛そうめん」
尾頭付きの鯛に片栗粉をまぶし、そのまま揚げるの。
それを濃いめの出し汁で煮て…
わぁー美味しそう♪
香苗さんが夏神の胸の中に置いていったもの。
それは、いつまでも消えない灯りだそう。
同じような体験をした作家の淡海と夏神の会話から…
「マスターは、小さな灯りを手に入れたんだね。僕のは、小さな羅針盤かな」
じんわりするなぁ。
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「ばんめし屋」のシリーズも、もう18冊目。
「書き飛ばしたら薄っぺらくなる」という、淡海吾朗(おうみ ごろう)先生の言葉通り、コツコツとエピソードを積み上げてじっくりと海里の成長を描いてきたけれど、今回は少し大きな節目に当たるかもしれない。
それにしても、淡海先生が登場すると、また何か企んでいるのではないかと、いまいち信用できなくなってしまった私である。
「小説家としての興味から」という業から逃れることはできないんだろうなと思いつつ、悪い人ではないんです。
プロローグとエピローグがこんなふうに対になっていたとは。
ひとまず安心しました。
夏神が自分の師匠にしてもらったことを、弟子の海里にしてあげる。
素敵なことだと思います。
夏神の亡くなった恋人、香苗さんのことでもようやく晴れる心もあって・・・良い話でした。
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前を向く、と軽く言うけど、自分がそうなったら、よっぽど大きなきっかけがないと難しい。夏神さんも海里も、前を向けるようになって本当によかった。
感情移入しまくり。こんな文章を紡ぎ出せる作者の力に脱帽。
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小さな挑戦/継続は力……?/タイミング/
踏まれる麦/前へ進め/エピローグ
ばんめし屋が昼営業??
それぞれの立場で新しいことへの挑戦が始まる。ドキドキするけれど楽しみでもある
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海里と李英の舞台がようやく軌道に乗り始めたと思ったら李英が帯状疱疹・・・、ストレスや病み上がりで弱っているとはいえ、海里一人で舞台に、という流れにしたくてこうしたとしか思えない。ササクラさん、かっこいい先輩俳優。俳優は「アマチュア関われたら」と考えつつ未練が見え隠れする海里には二足でも三足でも草鞋を履いて続けてみれば良いのよ。
夏神さんの亡くなった恋人が現れてちゃんとお別れができた。
これが最終巻なのかな?
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今回は夏神さんに大事件がふたつ。
ひとつはお祭りに合わせて
初めてランチ営業に(嫌々)挑戦し
好評を得たことによる意識の変革。
もうひとつは、今まで決して
現れてくれなかった亡き恋人の霊の出現。
本当の気持ちをお互いに語り合えて
また一歩、夏神さんも前に進めたかも。
で、李英と海里は「ふたり朗読」のため
頑張って練習中。
その姿を見た淡海センセーが
「あて書き」っぽい新作を書いてくれる。
創作意欲が掻き立てられたわけですな〜♪
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〈最後の晩ごはん〉シリーズ第18作。
こちらもこんなに長いシリーズになるとは思わなかった。
いつ出てくるのかと気になっていた、夏神の亡くなった彼女・香苗がついに登場。なぜ今になって?と思っていたが、きちんときっかけがあった。
香苗は夏神の彼女らしい、さっぱりとした素敵な人だった。
そして毎回ロイドの気遣いも素敵だなと思う。
一方の海里&季英の朗読劇の方だが、順調に行っているかと思えた矢先にまたも季英の体調不良が起こる。
何だか季英は不運だなと思うが、俳優・ササクラが言うように良い経験を詰めていると良い方向に考えるしかない。これを乗り越えたら、きっと一皮も二皮も向けた役者になれそうだ。
海里は夏神の周辺で起こっていることを知らず、というよりついに一人になってしまった朗読劇の方で精いっぱい。なのにササクラからの思いもかけぬ提案に更に動揺。だが彼もまたこの朗読劇をきっかけにどんな役者になるのか楽しみだ。
このシリーズのレギュラー陣は悪い人はいないのだが、個人的にちょっと苦手なのは作家の淡海。なにしろ以前海里にひどいことをしたのだから、作家の業がまたどんな形で顔を出すのか気が気でない。
今回も海里が一人でやる朗読劇を淡海に選んでもらうことを頼んだ時、一体どうなるのかと心配になった。
結果は…読まれてのお楽しみに。
それにしても夏神と淡海、対照的な二人が最後にこんな風に思いを共有することになるとは思わなかった。
レギュラー陣それぞれが様々な痛みや辛さを抱えつつ、互いを支え合って気遣って背中を押し合って、少しずつ前に進んで行く様子が良い。
それぞれの将来の姿も楽しみ。
Posted by ブクログ
夏神さん、香苗さんときちんと話が出来て良かった。
出来ることなら香苗さんのご両親にも聞いて欲しかったけど、そうなると色々ややこしいことになりそうなので、仕方ないか。
李英は試練の連続。
まぁまだ若いしね。才能もあるし、周りの人にも恵まれて、これから先もどんどん成長しそう。
海里も、自分のことは見えてないけど、ロイドや淡海先生の言葉で少しは自信持てたかな。
春は別れと挑戦の季節。
前向き、って難しいけど、一歩踏み出せたら後は進むだけ。
夏神さんの一歩は大きい。
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シリーズ第18作。
夏神と海里が、それぞれ新たな一歩を踏み出す。
居心地のいい場所に留まっていると、じり貧。挑戦する者に道は開ける、ということか。