あらすじ
第一次大戦直後のロンドン。左目に傷を持つ検死官デリックと骨董店店主デューイは、大戦でできた心の距離を埋められずにいる兄弟。幼なじみの刑事エミールが持ち込んだ殺人事件の捜査で久々に再会するが…。
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続きを是非
椹野先生の作品の中でもお気に入りのシリーズです。すでに三巻、紙では読んでいます。
ロンドンでのヴェロニカ・ドジソン殺人事件の謎を解くミステリーを縦軸に、戦争に傷ついた兄弟と親友の息子との心の交流を横軸に描かれています。続きも是非読みたいので、電子版でも三巻購入しました。四巻目の発刊を心待ちにしています。
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徴兵を拒否し右足が不自由になった兄デューイと、戦争へ行き右手を負傷、左目に傷を負った弟デリック。
戦争が終わったあとも仲違いをしていた2人を結ぶのは、幼馴染みであるエミールでも不可解な事件でもなく死んだ親友の息子、ケイだった。
この作品は、ミステリーは勿論、それ以上に人間関係の変化が面白いと思う。
国同士の戦争は終わったかもしれない。でも2人の戦争はまだ続いている。
自分の罪に向き合う勇気。伝える勇気に聞く勇気。
一見正反対に見える2人は、実は逆だったり。
美しいとは言い難い「兄弟愛」も「友情」も全部ひっくるめてお気に入りです。
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ロンドン、戦争帰り、負傷あり
ここまで読んでうっかりシャーロックホームズを想像してしまいますが、主人公は検視官。
兄は画家の道から家業の骨董屋を継ぎ、兄の親友は童顔だけどスコットランドヤードの刑事。
戦争を境にすれ違っていた兄弟は、戦死した兄の親友の子供・ケイを新たな家族として迎え、元貴族令嬢の殺人事件をきっかけに、長年の誤解やわだかまりを解していく。もちろん、事件も解決へ。
なかなかに面白かったです。
舞台が舞台だからか、海外ミステリーな雰囲気もよく醸し出されていてよかったです。
興味が湧いたので、ロンドンの地図やら施設やらも調べてみたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ"
続編がありそうなので、探してみたいと思います!
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椹野道流作品はいつも、主人公がちょっと暑苦しくて、最初足踏みしてしまいます。でもそれに慣れてくると旨味が増すというか、その暑苦しさ込みで感動のスパイスになっている。してやられた感(笑)。
古い作品に手を出してみましたが、「最後の~」シリーズとはまた違った英国ミステリーで楽しめました。
兄デューイと弟デリックの美形兄弟と、妖精のような美少年(に見えるもう良い大人)刑事という、耽美要素も恥ずかしげもなく散りばめられています。
長く続いているシリーズのようなので、続きも楽しみです。
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戦争に行った弟と、行かなかった兄が、誤解からずっと仲違いをしていたが、今回の事件を機に元の関係に戻る。しかしみんな顔綺麗。伊達男な上司、幼馴染は女の子のよう、兄弟は表紙の通り。ゲストも美女姉妹。きっとこんなにいたら眩しい。
続きもあるので、兄がいつ絵を再開出来るのか気になります。
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刑事と検死官が事件を解決するのではあるがタイトルゆえに検死官の兄が捜査のヒントに絡んでくる。という形。
まあ実際は兄弟の愛と遠慮思いやりなどの物語。登場人物がそれぞれ魅力的で優しく素敵でした。
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第一次世界大戦が終わったロンドンに住む兄弟。
兄は徴兵を断り、弟は兵隊として出かけ…の後なので
戦争がどうだった話がちらほら。
ひきとった男の子もいるので、そちらにも、という状況。
幼馴染の刑事になった友人、骨董店の兄
解剖医の弟、という、ものすごく事件に使えそうな人種ばかり。
兄弟のごたごたも、ひきとった少年のおかげで
緩やかになったり、進んでみたり。
最後には、どうにかなってましたが。
事件の内容も、姉妹が出てきたりで
家族愛? という感じです。
姉妹の父親に関してはあれですが。
そして恋人の存在ですが…。
結局そっちをとるのならば、そちらの方が重要だった、と
いうだけです。
Posted by ブクログ
第一次大戦直後のロンドンを舞台にしたライトなミステリー。
とは言え、ミステリー要素よりも、戦争を機にこじれてしまった兄弟の関係のほうに重きを置いてる感じ。『最後の晩ごはん』シリーズと同じく、疎遠になっていた兄弟が徐々に関係を修復していく。
そして、骨董店の事件簿となってるけど、今作ではデリックのほうがメインっぽいので、骨董店はそんなに関係ないかも。
さらりと読めるし、デューイが絵をやめた理由も持ち越されたので、とりあえず次作も読んでみるかな。