上田早夕里のレビュー一覧

  • 華竜の宮(上)

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    海と獣の共存。海で暮らす人々と、政府との接点。オサの話。彼らを繋ごうと動く青澄とそのアシスタントAI。

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    2020年05月25日
  • 破滅の王

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    科学と倫理について考えさせられました
    歴史の勉強にもなります
    ただ、ストーリーにはあまりのめり込めなかったです
    冒険小説のようなストーリーなのに、主人公がまったく活躍しないのが痛いですね
    片方は研究者でしょうがないですけど、これではダブル主人公にした意味があまりなかったかと

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    2019年12月22日
  • 破滅の王

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    1943年上海、細菌研究者の宮川は究極の細菌兵器【キング】を巡る争奪戦に巻き込まれていく―。戦争、医学、スパイ、ミステリーと様々な要素を併せ持つ大作で、その熱量に思わず息を呑む。絶望から産まれた真須木の狂気、共闘を経て育まれる灰塚と宮本の絆、未来へ紡がれる意思―。人の誇りと尊厳をかけ奔走する彼らの姿は只々眩い。しかし、設定のスケール感に対し、内容そのものは非常に淡白。この設定ならばもっとエンタメに傾向して良い気もするが、この頁数に収めるとなると、この実直で落ち着いた展開が正解とも思える。取捨選択は難しい。

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    2019年11月24日
  • 夢みる葦笛

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    SFの短編小説。
    あんまり得意ではないジャンルだったけど、
    意外と読めた。

    続きが気になるものもあれば、
    この世界観はわからぬ、など、
    自分の好きなジャンルが絞れたのが良かった。

    海の上で暮らす話は、なかなか鬼気迫る感じで印象に残っている。

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    2019年06月19日
  • リリエンタールの末裔

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    続けて上田作品を読みすぎたか、刺激が本来感じるよりも低かったかも。
    共感するには時間がほしいか。

    いよいよ深紅の碑文へ。

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    2018年12月15日
  • 華竜の宮(下)

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    本書で登場する「魚舟」なるものをどこかで読んだ記憶がある。あとがきにて、井上雅彦監修 『異形コレクション・進化論』に『魚舟・獣舟』なる短編を発表し、これが本編へとつながっていると著者がコメントしている。なるほど、謎が解けました笑 読後の感想:主役の官僚とその上司、統治機構との間のやりとりが無駄にながいと感じた。

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    2018年03月19日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    探偵ものかと思ったら妖怪ものでした。ミステリというか伝奇もの。上遠野浩平のソウルドロップシリーズと似たようなテイストを感じました。あまり共通点はないと思いますが。3部完結のようなので一気に読んじゃおう。

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    2017年08月15日
  • SF JACK

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     SF界隈での著名人・新人引っくるめてのアンソロジー集です。SFにはあまり馴染みがなく、フィリップ・K・ディックは好きですがそれもアニメ『PSYCHO-PASS』の影響で最初からというわけではなかったので、慣れる、と言うか、映画は好きなんですが小説はなかなか食指が伸びず、アンソロジーならまだ読めるかな?と言う気持ちで購入しました。
     冲方丁さんは、『マルドゥック・スクランブル』を読んでいましたし、新井素子さんは名前くらいは聞いたことがあるなあ、『グリーン・レクイエム』は読んだっけな、夢枕獏さんは『陰陽師』だなあ、とか。
     個人的に好きなのは宮部みゆきさんの作品。ロボットとの哀愁漂う感じが好き。

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    2017年05月14日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    うーん、微妙だなぁ。

    連作短編集かと思ったら、続きモノで、話は次巻以降に続くらしい。

    1巻だけ読むと、妖怪と人間の関係がイマイチ絡まなくて、物足りなさや裏切られ感が残るんだけど、2巻目以降はどうなるんだろうか。

    どちらにしても、続編に手を出すのは、二の足を踏むな。

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    2017年04月18日
  • 魚舟・獣舟

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    SF。中短編集。短編5作と中編1作。
    短編ではやはり表題作が秀逸。30ページに満たないボリュームで、壮大な世界観を表現し、しっかりとしたストーリーを展開。同じ世界観の長編があるらしいので、読んでみたい。
    他の短編作品はそれなり。多少ホラーテイスト。
    中編は『火星ダーク・バラード』の前日譚らしい。あまりSFらしくない。人間の悪意を描くのはうまいと思う。

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    2016年12月17日
  • SF JACK

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    SFアンソロジー。
    新しい作品ばかり。こういうの読みたかった!
    苦手なのもあったけど、全体的には十分に満足。

    吉川良太郎「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」:中世ヨーロッパ的な雰囲気とSFの組み合わせが斬新。
    上田早夕里「楽園(パラディスス)」:意識の移植?人格のお話?ちょっと切ない。
    小林泰三「草食の楽園」:別の惑星での文明の発達のお話。読みやすい。好き。
    新井素子「あの懐かしい蝉の声は」:第六感。哀愁漂う感じ。
    宮部みゆき「さよならの儀式」:ロボットとの別れ。切ない。
    夢枕獏「陰態の家」:オカルト。これはSF?ファンタジー?

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    2016年08月07日
  • 深紅の碑文(上)

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    この上下巻は、過去の作品を読んでいないと世界観がわからないのでご注意を。
    さて「深紅の碑文(上)」では、この巻に盛り込んだ登場人物が、青澄を中心に各地で夫々の物語を展開する。ただ、青澄の物語に主として絡む人物が定まらない。下巻ではどのように収束するのか。

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    2016年05月16日
  • 深紅の碑文(下)

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    下巻に入って物語が拡散しはじめる。芯は青澄なのだが他の登場人物にまつわる物語がそれぞれ手短に纏め始められたためか。

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    2016年05月16日
  • SF JACK

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    いろんなジャンルのSFがある。
    楽しくてワクワクってよりも、ちょっと手を伸ばすのに躊躇してしまう怖さを含んでいるかのような。

    山田正紀著
    「別の世界は可能かもしれない」
    以降はそんな感じに思えた。

    宮部みゆき著
    「さよならの儀式」
    はホロってくる感動作

    夢枕獏著
    「陰態の家」
    有名で知ってはいたけど初読。読みやすいし、傀儡(くぐつ)屋の妖的な話に引き込まれる。

    新たな作家さんの発掘にもなったかな。

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    2016年05月11日
  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    妖怪の街は、ついに完全に包囲されてしまった。

    人の味方を全面的にしなければいけない、警察。
    人と妖怪の中間地点に立った、男。
    人側に立つしかない、拝み屋。
    クライマックスですから、視点がくるくる。
    おかげでものすごく分かりやすかったですし
    どうしようと思っているのかも理解しやすい。

    何せ妖怪を含め、全員立っている位置も
    考えている事も違います。
    それが書きわけられているのがすごい。
    ただ最後が…うんまぁ全員納得状態ですが
    どこもかしこも綺麗におさまっているなぁ、と。
    8年後のお約束は、面白かったですがw

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    2016年03月08日
  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    ネタバレ

    最後の最後で主人公たる百目がタイトルたる妖怪探偵としての活躍を見せるので、ここまで読んで初めて一つの話として成り立っているのだろう。

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    2016年01月01日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    人間と妖怪が共存する街で起こる、不可思議な事件を、人生に絶望した普通の人間相楽くんをワトソン役に、絶世の美女の姿を持つ妖怪探偵百目が鮮やかに解決〜、ナンテコトデハなかった。
    世界が大きく壊れていく?未来を示唆しながら、一編ずつ話が進むにつれて、妖怪の生き方がとても自然に見えてくるから不思議。

    1巻だけでは、SFらしい面白さがまだまだ出てこないので、2巻まですぐ読もう!

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    2016年10月08日
  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    ネタバレ

    シリーズ完結。「濁」との最後の闘い

    妖怪に比して人間の醜さが際立つ

    播磨遼太郎と百目ら妖怪たちは、恐怖に対して、憎悪や力ではなく、理解と、明るく浮き立つ心、周囲を巻き込む音とリズムで対抗する。

    パリの同時多発テロの直後、現実世界はテロの恐怖に対して、どう対抗するだろうか?

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    2015年11月21日
  • 妖怪探偵・百目2~廃墟を満たす禍~

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    ネタバレ

    前巻で重要人物として登場しておきながら、その背景が語られなかった陰陽師の背景が語られたため、やっとそれぞれの登場人物達の立ち位置がわかるようになった。話はこれからだろう。

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    2015年08月23日
  • 妖怪探偵・百目2~廃墟を満たす禍~

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    警戒すべき相手は、一体何のために
    すべての妖怪を土に返そうとするのか。

    どうすべきか、どうしたらいいのか。
    そんな事を悩んでいれば、そっちの人は板挟み。
    相手の人は目標に向かってがんがん突き進み。

    半分から、相手の過去が…どうしてこう思うのか、の
    掘り下げ話が始まりました。
    確かにこれは殴り倒したい。
    しかしこの道を選ぶという事は、同じ境遇の子供に
    ぶつかってしまう可能性…とかないのでしょうか?
    友人を失う事は、恐ろしいほど傷になります。

    最後には2人で話し合ってましたけど
    次には新たなる人が。
    思いっきり出てきてた人ですが、切り離したと言うのに
    自分からその道進みまくってます。
    努力が

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    2016年03月08日