上田早夕里のレビュー一覧

  • リリエンタールの末裔

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    短編が4作のオムニバスで、どの作品も技術と人との関わりを中心に描かれていますが、中でも経度測定のための高性能な時計であるクロノメーターの開発者ジョン・ハリソンを題材とした『幻のクロノメーター』を(地図好きとしては)特にお勧めしたいところ。
    ハリソン家に仕えた家政婦視点で物語が展開していき、途中からSF的要素も混じってくるのですが、なにせ史実のハリソン氏自体が幾分神がかった才能を持っているが故に、フィクションがうまく絡み合ってこないのが惜しいところでしょうか。どことなく伝記物を読んでいるような、そんな気分にもさせられました。

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    2012年09月11日
  • リリエンタールの末裔

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    人の技術に関する短・中篇集。
    ただ技術的なギミックというよりは人と技術のかかわりや価値観についての話が中心です。

    話的に面白かったのは「幻のクロノメーター」。話としてのカタルシスには欠けますが、安定して読んでいけます。

    印象に残ったのは「マグネフィオ」。オプティミズムな作品の中で、唯一これだけが異端的に見えました。
    この短編に出てくる登場人物は誰一人として、客観的に見れば幸せではありません。けれど、そんな中で技術に縋り、幸せを見出そうとしているところがとても印象的でした。

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    2015年04月10日
  • 魚舟・獣舟

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    ネタバレ

    ホラー寄りのSF。結構この系統は好き!
    読売新聞の読書コーナーでこれの続編的なのをお勧めされていたので、そちらも読んでみたいです。

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    2025年05月28日
  • 美月の残香

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    ネタバレ

    魔界調香師メフィストフェレス (゚∀゚)

    嘘です。

    執着というか妄執に翻弄されるお話と言えばいいのか、カタルシスは全くありません。ぽーんと放り出されちゃうラストです。

    文章や構成はさすがです。

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    2010年12月22日
  • 美月の残香

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    メビウスの輪のくだりがでてくるのだけど、ちょうど私の好きな本、東野圭吾の片想いでもそのようなくだりがあり、、
    この本は、男女のくくりを超えた世界観が面白い。やっぱりそういう話にはメビウスの輪がつきものなのか。

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    2010年06月29日
  • 魚舟・獣舟

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    ネタバレ

    六編で構成される短編集。
    どれもが終わりや喪失といったテーマに含んでいる。そのテーマゆえに、作品全体に幻想的な雰囲気がある。
    後ろ髪を引かれるような独特の悲哀は、読んでいて「悲しい」というより「淡く儚い」という印象を受けた。

    SF的なギミックは随所に見られますが、それらはあくまでもアクセント。ストーリーが主軸にあってそれらを彩るためにSFが存在している的な。
    説教臭くもなく、SF初心者でも気兼ねなく読めそう。どの話も収束に向けた流れが綺麗でストレスなく読める。

    個人的に一番面白いと思ったのは「真朱の街」。
    妖怪が人類に関わるようになったくだりの設定を読むとクラーク三法則の第三法則を思いだす

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    2015年04月10日
  • 美月の残香

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    もしも、こんな風に愛されたら怖いかなと考えました。でも、どんなふうでも彼女が私のことを愛しているとわかれば私は幸せに感じてしまうなと思いました。

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    2009年10月04日
  • SF JACK

    購入済み

    やや期待外れ

    そうそうたる作者名一覧を見て購入を決定したが、その割に期待外れの作品が多かった。
    最近はやりのAIがらみの話題を思い出させる上田さんの作品が面白かった。

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    2019年11月26日