あらすじ
遥花(はるか)は、奔放なふたごの姉・美月(みづき)に複雑な思いを抱いていた。常に比べられることへの反発――。が、二人が選んだ相手もまた、ふたごの兄弟だった。傍目(はため)には幸せなカルテットの誕生だったが、新婚間もない美月が、突然、謎の失踪(しっそう)を遂げた。後に残されたひと瓶の香水が引き起こす思わぬ愛憎劇とは? 深い内面描写にスリリングな展開。期待の俊英による書下ろし長編!
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Posted by ブクログ
失踪した双子の姉を、置いてあった香水瓶を手掛かりに探そうとする妹と義兄。
双子、香水、夢。同じようでいて、説明がつかない無意識でわかるその妖しい魅力。双子好きにはおすすめの小説。
狂気に満ちていく真也が怖かった。そして真実にゾクっとした。でも身内が犯人や殺したりした結末じゃなくて良かった。
Posted by ブクログ
キーワードは双子と香りか。嗅覚と官能を刺激されるサスペンス。面白かったー。どきどきしながら一気に読んでしまった。 SF作品はまだ読んだことがないので、ぜひデヴュー作から追いかけて読んでみたい。
Posted by ブクログ
作者のSFが好きで、何の予備知識なく読んだ。
最初は「なんだ恋愛小説か」と読むのをやめようかとも思った。
が、結局最後まで引き込まれました。
体臭は人それぞれ、同じものはない。匂いの記憶は鮮明に刻まれている。
すごく不思議なお話でした。
ただ、義兄のセリフ、態度には読んでいてイライラしました。
Posted by ブクログ
魔界調香師メフィストフェレス (゚∀゚)
嘘です。
執着というか妄執に翻弄されるお話と言えばいいのか、カタルシスは全くありません。ぽーんと放り出されちゃうラストです。
文章や構成はさすがです。
Posted by ブクログ
メビウスの輪のくだりがでてくるのだけど、ちょうど私の好きな本、東野圭吾の片想いでもそのようなくだりがあり、、
この本は、男女のくくりを超えた世界観が面白い。やっぱりそういう話にはメビウスの輪がつきものなのか。